安倍を監獄へ 小池をたおせ! 北島邦彦の訴え

私がまず最初に訴えたいことは、安倍首相を監獄に送り込むことです。首相の権力を使って国政と人民の血税を私物化した。加計学園に流れた血税は440億円にのぼる。これで自分の「腹心の友」に大もうけさせた。絶対に許せません。

安倍政権のもとで政治も経済も、今の社会全体が根底から腐りきっています。「国家戦略特区」「規制緩和」などと言って、権力者と一握りの大企業が癒着して利権構造をつくってきた結果です。既成の野党もこれと闘うどころか、逆に容認し擁護してきた。それが安倍の国家犯罪をここまでのさばらせてきたのです。

今やこの構造全体を粉砕し尽くす時が来ました。韓国ではすでに、財閥と結託して国家権力を私物化したパククネが、労働者のゼネストと民衆総決起によって打倒され、逮捕・投獄されました。私たちも同じ闘いをやろう! やればできる! その出発点こそ今度の都議選です。

●労働者の首切る都民ファースト

第二に、小池都知事のまやかし政治を打ち破り、小池を打倒することです。

小池は築地市場の豊洲移転を打ち出しました。築地は全部壊して更地にし、オリンピックのための道路と駐車場にする。その一方で「築地は5年後をめどに再開発し、市場機能も持たせる」と言っていますが、真っ赤なウソです。中央卸売市場を民営化し、大手流通資本に独占させる、築地の跡地もゼネコンなど大手資本の金もうけに差し出すことこそが狙いだ。「食の安全」は完全に破壊され、築地で働いてきた多くの労働者が職場を失い、業者も廃業を強いられます。

ところが日本共産党の志位委員長は選挙初日に、なんと「築地再整備を小池知事に言わせたのは共産党の成果」と語りました。築地で働く人びとが小池への怒りを爆発させている中で、小池のペテンを擁護するとは許せません。

小池も安倍と同じで、労働者のことなど何も考えていない。1%の資本家のための政治をやろうとしている。「都民ファースト」と言いますが、月々5万円ちょっとの年金でかつかつに暮らしている高齢者と、超高級マンションの大金持ちを「都民」として一緒くたにできますか?

小池都知事は都の事業の丸ごと民営化によって、膨大な非正規労働者を生み出そうとしています。一方で都庁の労働者を「テレワーク」などと言って無制限に働かせ、労働者の命・健康・権利を奪おうとしています。これに対して、都庁議事堂レストランで働いていて不当解雇された女性労働者を先頭に、小池の責任を真っ向から問う闘いが始まっています。この闘いを全都に広げ、安倍とともに小池を倒しましょう。

●戦争するための共謀罪絶対反対

第三に、共謀罪を粉砕する闘いをつくることです。闘いはまだ何も終わっていません。これからです。

共謀罪は、警察が労働者市民を日常的に監視して弾圧するためのものです。政府は朝鮮半島での戦争をやるために、新たな治安弾圧法を必要としている、それが共謀罪です。弾圧のためには、警察はどんな卑劣なデッチあげもやる。大坂正明さんや星野文昭さんへのデッチあげ弾圧がそれを示しています。だが労働者の団結した力があれば、弾圧は必ず粉砕できます。

私は1980年代に民間の労働者でしたが、国鉄が分割・民営化されたら労働組合と労働運動全体が解体されるのではと、大変な危機感を持ちました。動労千葉がストライキで反対しましたが、私もこのストに連帯して闘い、逮捕されて6年半、投獄されました。それでも信念を曲げることはありませんでした。今、この自分の原点を振り返って、あらためて社会の根本的変革を決意しています。

今回の都議選は、これまでの日本のゆがんだ政治・経済・社会を根本からひっくり返す絶好の機会です。労働者の団結した行動、労働者階級のゼネストこそ、安倍を倒し、社会を変えることのできる力です。そして闘う労組拠点は、地域の新しい共同体の創造につながります。ストライキで闘う労働組合をよみがえらせ、1%が支配するこの社会を終わらせる革命をやりぬく新しい労働者の政党をつくりだそう。私はそのために、今回の都議選で絶対に勝利します。ともに闘いましょう。

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