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安倍首相の施政方針演説を批判する

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(東京西部春闘集会)

もう花粉症が始まってませんか?私は少し目尻が痒くなっています。いよいよ春近しですね。

安倍首相が国会で演説した施政方針。キーワードは「戦後以来の大改革」であり、安倍首相は「改革」の言葉を36回繰り返しています。政府や企業経営者が「改革」を叫ぶ時には、その政治・経済システムがまったくうまく機能していないのです。アベノミクスは破綻を重ね、ただただ年金基金をはじめ公的資金を株式市場に投入して、やっと株高を演出しているにすぎません。何よりも、戦争体制が未形成なままに、中東戦争に具体的に参戦してしまいました。安倍政権は危機に陥っています。

安倍首相の大改革のねらいは、「戦後」を大改革すること。すなわち、戦後を象徴する日本国憲法体制と日米安保体制を大改革することです。憲法の柱は第九条=戦争放棄であり、これを根底から覆して、日本が独自の判断をもって戦争できる軍事同盟へと、日米安保を原理的に転換する。安倍政権の戦争政治の到達点です。
日本国憲法を特徴づける、労働者の権利保障と社会保障整備を国家の責務としたことを、これまたすべて大改革の対象としようとしています。すなわち、本来は戦争反対の最大勢力である労働者の団結を破壊すること、闘う労働組合を解体すること。そして、戦争に「役に立たない」高齢者の生活など、国家として一切顧みないというのです。すでに、政府への批判を禁圧するために、「知らせない」=秘密保護法体制も敷きました。

しかし、この思惑にまったく成算がないことは、安倍首相自身が一番よく自覚しています。すなわち、どんなに連合や全労連といった大労働組合を屈服させても、労働現場における労働者の怒りや抵抗は抑えきれません。そのなかから、闘う労働者の団結や闘う労働組合が生まれてくるのは必然だからです。安倍政権打倒はできます。団結を求めて闘いましょう!

「女性の活躍推進」と保育政策の真実の姿

 

IMG_0121安倍首相の施政方針演説においても、「女性の活躍推進」が成長戦略の柱として大々的に述べられました。そのために「待機児童ゼロ」であり、「学童保育30万人拡充」なのだと。
一方で今年もまた、杉並区では認可保育所に入れない待機児童二千人という事態が生じています。行政の現場では「イタチごっこ」と表現されています。待機児童対策として保育所を整備すれば、「杉並なら入れる」とさらに多くの児童が集まってくる…と。しかし、杉並区の特殊出生率は全国ワースト2位と言われ、乳幼児をもつ若い世帯が転入してきてくれるのは、今後も杉並区に住み続けてくれるのなら、担税力ということを考えても自治体として歓迎すべきことではないでしょうか?杉並区は、目先の財政事情から民営化・民間委託化に流されることなく、区立認可保育所の着実な整備こそ推進すべきです。

「女性の活躍推進」のために、保育所・学童保育施設の整備をする。現在の貧困な子育て環境を考えれば、一般的には歓迎される政策転換だと受けとめられるかもしれません。しかし、真実の姿は、女性をもっと低賃金で不安定雇用の労働者として、労働市場に引きずり出そうとする計画にほかなりません。さらに、女性労働者が男性労働者と同じように働くことのできる環境を整備するために、長時間保育や病児保育などサービスの多様化を、民間事業者の参入によって実施しようというのです。
これは本末転倒です。子どもと向き合う時間を奪われる長時間労働を強いられ、しかもそれがサービス残業とされる現実。この現実を変革していく必要あります。ここでも団結した労働者の闘い、女性労働者と男性労働者が団結して、充実した子どもの保育を勝ちとっていくこと、人間らくし生活できる労働環境を勝ちとっていくことが求められていると思うのです。

(北島邦彦「すぎなみ未来BOX」No.150 3月5日号)

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