被ばく労働拒否をたたかう動労水戸支援共闘、結成される

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3・11から4周年の反原発行動からわずか4日後の3月15日、被ばく労働拒否をたたかう動労水戸を支える支援共闘結成集会が上野において開かれました。会場を完全に満杯にする、約700人の大集会!

この日、国鉄千葉動労車労働組合は、本線乗務員のストライキ貫徹中でした!

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連帯アピールとして、福島から避難している女性から「『福島を忘れない』ではなく、自分の問題として被曝と原発廃炉を考えてほしい。今日はこんなにたくさん集まって嬉しい」と挨拶。

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原発現場に組合を作ってたたかった斉藤征二さんがアピール。「防護服では被曝は防げない。これから健康障害必ず広がる。被曝労働を拒否し、国と闘い社会を変える。これは闘う労働組合でないとできない」まさに核心点です。

IMG_7038動労水戸の組合員と家族、弁護団が勢ぞろいした瞬間、心が震えました。被曝労働拒否のストライキは世界で初めての労働運動の地平です。それを可能にしたのは、「去るも地獄・残るも地獄」と言われた国鉄分割・民営化に真っ向から立ち向かって、民営化後何年も駅の売店などに配転されながら闘い抜き、ついにハンドルを奪い返してきた力関係です。これを全国のあらゆる職場に広げることができたら、社会は変わります。支援共闘を大きくしていきましょう。

3・14ダイ改に動労千葉・動労水戸がストライキ!

3・14ダイ改は、かつてなく重大なJR再編・大合理化、組合破壊攻撃です。「北陸新幹線」開業ばかりが大宣伝されていますが、その裏で在来線(信越本線・北陸本線)が長野・新潟・富山・石川の県境で四つの第三セクターに分断されます。全業務の丸ごと外注化=分社化であり、多くのJR労働者が出向に回され、要員削減が強行されます。直通列車が廃止され通勤・通学は踏みにじられる地方切り捨てそのものです。
また「上野東京ライン」(東北縦貫線)開業では、上野駅で働く非正規職労働者の大量解雇や、新幹線線路との二層式高架化で重大な安全崩壊が起きます。アプト式軌道の碓氷峠以上の急勾配で、事故が起きた場合の乗客の救出さえ困難になります。
千葉では、特急列車が廃止・削減され、地方の崩壊をもたらし、住民が生活できない状況をつくりだすものです。生きる上で必要とする人がいても、「儲からない」と切り捨て、「廃線か第3セクターか」と、赤字を地方自治体に押しつけるのです。儲けるために安全も労働者も切り捨てるダイ改に絶対反対を掲げて、動労千葉・動労水戸はストライキに立ち上がりました。

そして、職場において外注化とたたかい、同時に被ばく労働を拒否してたたかう動労水戸には、世界的な評価が高まり、支援の声が次々寄せられています。この日の集会でも、前段のビデオ上映で、トルコの労働組合からのメッセージがありました。

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福島の椎名千恵子さんも駆けつけていました!

JR大再編は、一方で膨大な非正規職労働者の解雇を、他方では長時間・過密労働を生み出し、同時に全面外注化で鉄道の安全を根幹から崩壊させます。それは労働基準法の大改悪=8時間労働制の解体、残業代ゼロ・過労死の強制や、派遣法改悪による生涯非正規職化など、戦後労働法制の根幹を解体する攻撃の先取りです。
安倍の言う「戦後以来の大改革」とは、新自由主義により労働者階級の存在そのものを抹殺する大攻撃です。国民健康保険の都道府県移管は、TPP(環太平洋経済連携協定)締結と一体で国民皆保険制度の解体を狙うものです。厚生年金基金なども「大解散時代」と言われる破綻と崩壊が始まっています。年金資金の株式でのリスク運用の拡大はこれを劇的に進めます。
今日、中東参戦下で民営化・外注化との激突が焦点となっています。反合理化・運転保安を武器に闘う動労千葉と、被曝労働拒否で闘う動労水戸の決起が、全労働者の怒りの総決起となろうとしています。15春闘をストライキで闘いましょう。

安倍政権は連合と結託して、ごく一部の大企業の正社員のみの賃上げで「官製春闘」を演出し、春闘破壊を狙っています。安倍は「日教組ヤジ問題」に見られるように、労働者が団結して立ち上がることに心底恐怖しています。労働者が団結し、労働組合が立ち上がれば安倍の戦争政治など吹き飛ばせます。4~6月、ゼネストに立ち上がる韓国・民主労総と連帯し、立ち上がりましょう。戦争と原発を止め、腐りきった安倍政権を打倒する力がここにあります。

動労水戸支援共闘は、この日をもって月額500円での会員制度を開始しました。杉並でもぜひ支援を進めていきたいと思います。よろしくお願いします。そして、そのためにも、4月の杉並区議選、勝ちましょう!

 

被曝労働拒否をたたかう動労水戸支援共闘 結成宣言

(1)2011年3・11から4年。世界大恐慌のさらなる深化のなかで、安倍政権は集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行し、1・20人質事件をも
口実として戦争に全面的に乗り出しました。「戦争か、革命か」が真正面
から問われる時代の到来です。安倍政権を打ち倒し、戦争と原発のない社
会、労働者が主人公の社会をつくりましょう。
(2)原発事故はまったく収束していません。メルトダウンした燃料がどうなっているのかも分からず、大量の放射能はいまも空を、大地を、海を汚
染し続けています。福島で子どもたち117人(疑い含む)が甲状腺がんを発症し、古里に戻りたくても戻れない高齢者が仮設住宅で日々、命を奪われています。

安倍政権は、原発事故をなかったことにしようと3月1日、常磐自動車道の全線開通を強行し、帰還・復興キャンペーンを進めています。これと一体となって、常磐線開通によって福島の怒りを圧殺しようとしているのがJRです。JRは2014年の竜田延伸に続いて、常磐線の全線開通に向けて今年中に津波で被災した富岡駅の駅舎を解体し、新駅舎の設計までやろうとしています。再爆発の危機と隣り合わせの福島第一原発に向かって、列車を走らせることは絶対に許せません。
(3)動労水戸は2011年、被曝車両K544の検査・修繕、運用を強行
しようとするJRに対して被曝労働絶対反対を掲げてストライキに立ち上がりました。被曝労働そのものを職場の問題として、被曝労働させないという闘いは動労水戸が初めて提起した闘いです。

あらゆる労働組合が口先では被曝労働を問題にしても、実際には「業務命令が出されたら闘えない」とあらかじめ闘いを放棄し、青年労働者の怒りを抑えつけてきました。動労水戸のストライキは、青年労働者に「被曝に対して労働組合は闘うことができる」「闘えば勝てる」ということを衝撃的に示したのです。このストライキのなかで青年労働者が動労水戸に結集しています。

動労水戸は、28年間にわたって国鉄分割・民営化に絶対反対を貫き、動労千葉の反合・運転保安闘争路線の前進と一体となって、外注化阻止・非正規職撤廃を闘いぬいてきたからこそ、被曝労働とも真っ向から立ち向かうことができました。そして、動労水戸と動労千葉の闘いは、動労総連合を全国津々浦々に組織していく突破口を切り開いています。
(4)原発は労働者への被曝の強制なしには1秒たりとも動かすことはできません。まして事故が起きれば、人間が近づくこともできません。

いま、福島第一原発での収束作業には、毎日7千人が昼夜を問わず、24
時間365日体制で従事しています。この収束作業―廃炉作業は少なくと
も、30年、40年と続けなければならず、私たちの子や孫の代になってもや
りぬかなければならないのです。作業をとめた瞬間、再度のメルトダウン
を引き起こし、東日本、いや日本全体が人間の住めるところではなくなり
ます。

これほどの重大な労働をしている労働者を、東京電力は使い捨てにすることしか考えていません。原発労働者はいま、何重にもわたる下請け構造と非正規職化のなかで分断され、誇りを奪われています。収束と見せかけるために過密な作業工程を強制され労災事故で命まで奪われています。

原発労働者こそ、日本で最も誇り高き労働者です。原発のなかに被曝労働絶対反対で闘う労働組合を組織することが求められています。国鉄労働者と原発労働者がストライキで立ち上がったとき、「命よりカネ」の社会を根本的に変革することはできます。
(5)動労水戸の闘いをすべての労働者民衆に伝え、あらゆる職場に被曝労働拒否を闘う労働組合をつくりましょう。被曝と関係ない労働者はいませ
ん。原発再稼働を被曝労働拒否の闘いで阻止しましょう。

福島の怒りとつながり、安倍政権打倒の結集軸として「被曝労働拒否をたたかう動労水戸支援共闘」の結成を宣言します。

 

 

 

 

 

 

 

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