安全無視-安全よりダイヤと利益のJR-京葉線のドア故障列車

ドア故障 福島原発事故の発生と「終息」宣言後の状態について、再三にわたって東電・政府の無責任ぶりにを批判してきたが、本当に資本主義が最末期の時代=新自由主義が資本の利益のために社会の基本的あり方や仕組み、安全に生活していく術などの一切をぶっ壊している現実が日々突きつけられている。 

 先般(4/10)発生したJR京葉線西船橋駅で発生した東京行きの普通電車のドア故障に対してJR東日本がとった対応は、本当に許しがたい。乗客や働く労働者の安全など無視し、「ダイヤと利益」を守るために、ドア全開のまま9駅24キロを最速100キロで走行させた。東京駅到着後さらに西船橋駅まで乗客を乗せたまま運行した。                           

 ドアが開いたまま、駅員がシート(緊締幕)でふさいで走行するという衝撃的な映像が、流された。「駅員をドア代わりに発車」とも報道された。素人考えでも、この故障車両の乗客はすべて別の車両に移動させてから、運行するのが常識だろうと思うが、そんなことすらできない(しない)JRの安全意識の崩壊-「安全よりダイヤが優先」「運休や遅れは許されない」が上から末端の現場まで貫かれている現実に愕然とする。。現場を知らない指令が、「絆創膏を貼って運行せよ、運休や大幅遅延は出すな」という指示を出したことは容易に想定されるが、現場を担っている労働者=駅員の仲間たちはどうしたのだろうか。「こんな危険な、乗客や駅員の安全が脅ドア故障事件4かされることはできない。せめて乗客を別の車両に移そう」という論議にならなかったのだろうか。JR東日本の安全綱領にも「安全業務は最大の使命」とか「疑わしいときは、最も安全と認められるみちをとらなければならない」と書いてあるらしい。故障や事故でドアが閉まらない場合、幕を張り駅員が乗務することになっているともなっているようだが、乗客については別の車両に移動させ、その上で速度を制限して運転し、車両基地の近くの駅で入区させるのが通常の手配であると言うことです。会社は「満員」を口実に乗客を別の車両に移動しなかった。

 動労千葉・動労総連合が掲げる「闘いなくして安全なし」こそ、現場労働者が安心してプライドを持って働ける職場環境を作りだす。そのことが乗客の安全を守ることに通じる。          

 バッテリーの発火事故で運行が停止されていたボーイング787について、「原因解明は不明」のまま米政府や運行を承認し、日本政府もこれに追随した。「安全より金儲け」の論理が貫かれている。福島原発事故で 「命より金儲け」の社会を根底から変えようの声が湧き上がっている。社会のすべてを動かしている労働者が本当に社会に主人公になる社会を作りだそう。

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