ネズミによる停電事故、汚染水の大量たれ流し 東電、国の無責任ぶり、絶対を許せない

 またネズミ・・・点検で冷却停止

 4月22日東京新聞の夕刊が、「福島第一2号機プールの変圧器に死骸」と報じている。3月18日のネズミの配電盤侵入による停電-冷却機能の停止、汚染水のたれ流しの発覚など、本当にこの会社と国の無責任ぶりに怒りがこみ上げてくる。

東京新聞漏水025 福島第一原発は「収束」どころではない。日々大量の放射能は放出し続けている。

 汚染水処理が大破綻                                         高濃度汚染水の地下貯水池からの大量水漏れが相次いでいる。地下貯水槽からの放射性汚染水の漏水が止まらず、たれ流し状態だ。一体どうなっているのか。東電は「ため池などで実績がある」などと言っているが、放射性汚染水の貯水槽が「ため池」と同じでいいのか。無責任にもほどがある。こんな連中が原発を動かしているのだ。東電の汚染水処理は完全に破産しながら、許し難いことに海洋投棄を強行しようとしている。国もこれを容認している。
 そもそも、汚染水タンクがすでに破綻と限界があるなかで、地下貯水槽を「切り札」としてもちだしてきたが、地面を東京新聞0320核心掘り下げて防水シートを貼っただけのものである。だがこのシートをひく方法は、産業廃棄物の最終処理処分場の「安定型」(野ざらし)、「管理型」、「遮断型」の3段階の「管理型」にあたり、水が貯まれば後から「放流」することを前提としているやり方なのだ。しかも水そのものを貯める実績などない。今回の処理方法は、有害物質に対してコンクリートで覆われている「遮断型」でもなく(それでも危険な処分といわれている)、「管理型」をさらにズサンにした代物である。しかも産業廃棄物での処理は、外注化や下請け構造で、最終処分までなんの責任がない構造である。この汚水処理そのものが、外注化・多重下請け化の構造で行われているのだ。まさに原発そのものの構造がうみだしているのだ。                             汚染水は増え続けている。貯蔵タンクも限界、これをどうするのか方策もない。これが国やすべての電力会社や原発に関わっている連中の姿です。本当に許せない。この一点からでも全原発は今すぐ廃炉しかない。
img005  場当たり対策な対応                                         3月18日の停電事故は、最悪の場合使用済み燃料が冷却不能になり、燃料が溶融し放射性物質を大量に放出する寸前のとてつもない大事故だ。その原因が配電盤へのネズミの侵入だった。蟻一匹の侵入も許されないはずの原発施設で、仮設のまま野ざらしで2年間も使い続ける。場当たり的な無責任がまかり通っているのだ。
 そもそも3・11の地震による非常用電源装置の崩壊がメルトダウンにつながったのではないか。こんな無責任な連中に、「地上におかれた原爆」「核」をもてあそばさせることは絶対にできない。何が再稼働だ。ふざけるな!と言いたい。
 命を削る被曝労働が、何重もの外注化・偽装請負のもとで労働者に強制されている。資本の金もうけのためなら労働者の生存も自然破壊もかまわないという社会は間違っている。こんな社会は根っこから変えなくてはなりません。
 再稼働反対、全原発廃炉の声をもっと大きくしていこう。 

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