北島邦彦 未来BOX 9月号

 反原発・反失業の大運動をつくろう!

原発推進と大増税の野田政権を打倒しよう!

 3・11から半年。「復興」どころか、放射能汚染はますます拡大し、子どもたちに襲いかかり震災解雇・失業が被災地を襲っている。「古里を返せ」「農地を返せ」「命を返せ」「東電・政府は責任をとれ。全てを保証しろ」の声は「生きるための」叫びだ。
  この期に及んで、東電・政府・財界・官僚・御用学者・マスコミ・御用組合は、あくまでも金もうけのために、「放射能は健康に影響ない、騒ぐな」と福島のお母さんたちを恫喝している。データ隠し、「やらせ」など、資本主義はとことん腐っている。こんな腐敗した連中を許せるか。
 3・11で「こんな世の中おかしい。社会を変えよう、原発止めよう」と青年が闘いを始めている。非正規労働、不安定雇用で「生きられない」現実が強要された青年の怒りは、福島の怒りと一体です。イギリス、イスラエルの青年の決起と一体だ。
  核・原発と人類は共存できません。被曝を前提にした原発稼働・原発労働など人間の尊厳を犯すものです。絶対にあってはならない。全原発を直ちに停止・廃炉にしよう。
 原発推進・原発輸出と大増税の野田新政権は、反原発の怒りを力で抑えつけるために腐った連中の期待を背負って登場した。原発再稼働・推進と新自由主義による非正規職の拡大、大失業で労働者・人民に負担を押しつけ、東電や資本家階級を守ろうとする政権です。フザケルナ!労働者や全階級の怒りは、そんなものでは抑えられないほど大きい。「命より金」の社会はもうまっぴらだ。労働者や働くものが中心の社会に作り変えよう。
 福島や被災地の「生きさせろ」「生きてやる」の闘いとひとつになり、原発事故の責任をトコトン追求し、反原発の大運動を作りだそう。職場のストライキで闘う動労千葉を先頭にする解雇撤回、外注化阻止・非正規職撤廃、偽装請負粉砕の闘い、反失業の闘いの大爆発で、野田政権を打倒しよう。
写真: 反原発・反失業デモの先頭に立つ北島前区議(8/15東京)

「ケンカ」やる気満々の青年たちと合流

 9・2「ケンカの仕方教えます―大野義文講演会」は148人の参加…しかも初めて会う若い人たちもたくさん参加してくれて、大成功でした。大野義文さん(元安芸労働基準監督署長)の講演では、床に座り込んだ青年たちが…ほとんどの人たちが非正規労働者でしょうが…熱心にメモを取ったりしながら聴いていました。それぞれの状況の中で、自分なりの“ケンカの仕方”を見つけてくれればいいですね。そしてちょっとでも悩んだら、いつでも相談にのりますよ。バラッドショットのライブもよかった。プロデュースの成功で、参加した中高年層にもおなじみの曲なども加えてくれて、想定外に盛りあがっていました。  
 西部ユニオン・鈴コン分会(全員が3ヶ月雇用契約の生コンミキサー車の運転士)の全員登場・発言に「すごい、カッコイイおっさんたち」だとか、「西部ユニオンの女性労働者が職場で仲間を組織し、分会をつくり、仲間が集会に参加していると紹介したことに感動した」、「すごい革命的な企画の集会」などの感想が寄せられました。(9/2)

つくる会教科書の採択を阻止したぞ!

 勝ったぞう! 歴史・公民で育鵬社・自由社の「つくる会」教科書は採択されず、両教科とも帝国書院発行の教科書となりました。「『つくる会』の教科書採択に反対する杉並・親の会」と連携して、区役所朝ビラから開始して、1日行動として区役所前で闘いぬきました。田母神俊雄系の右翼団体と利権右翼が街宣車をもってきて、聞くに堪えない差別主義と排外主義にまみれた罵声を発していました。しかしその敵対をはね返しての採択阻止です。
 全国で育鵬社の「つくる会」教科書が新たに採択される地区がいくつかあり、杉並が全体の帰趨を決する焦点になっていました。杉並は、2年前の扶桑社「つくる会」歴史教科書採択時に賛成した教育委員が多数を占めており、今回は歴史・公民の両教科採択の危機は大きかったのです。杉並・親の会をはじめとして10年間にわたる粘り強い反対運動があり、それに加え3・11情勢=東日本大震災・福島原発事故が教育委員の価値観をガタガタに揺さぶっていたのです。この情勢のなかで、原発賛成・原発推進の「つくる会」公民教科書を現場に持ち込めるのかっていうことです。今日の勝利は、被災地の怒りを真正面から受けとめて勝ちとったものだと確認できます。(8/10)

すべての原発の停止・廃炉を!

700人が結集したNAZEN結成集会。青年・学生、被爆者、医師、弁護士、労働組合と並んで、アメリカの「反戦の母」シンディーシーハンさんも連帯の挨拶(8/6 広島)

NAZEN結成宣言より(8/6 広島)

福島第一原発の大事故は、ヒロシマ・ナガサキに続く「三度目の原爆投下」ともいうべき、国家・資本による歴史的大犯罪です。無数の人々に被曝を強制し、人間の生きる社会を破壊している責任を、絶対にあいまいにすることはできません。政府、電力会社をはじめ、原発を推進してきた全勢力にいっさいの責任をとらせるまで、私たちは闘います。
 原発事故の速やかな収束、放射能の除染、地域の完全復旧、そして子どもたちをはじめとする全住民の生活と命を守るために、あらゆる英知を結集して立ち上がりましょう。
「核と人類は共存できない」――ヒロシマ・ナガサキ、そしてビキニの被爆者たちが訴え続けたこの言葉を、今こそ声を大にして訴えなくてはなりません。
 今こそ、核・原発との「共存」を強いられてきたこれまでの歴史をのりこえ、核も原発もこの世界からなくすために立ち上がる時です。フクシマとヒロシマ・ナガサキの怒りを一つに結び、全世界に向けて反原発・反戦反核闘争を呼びかけます。
 核・原発をなくす闘いの鍵を握るのは、労働者・労働組合です。労働組合をよみがえらせ、電力労働者をはじめ、あらゆる職場の労働者、農民、漁民、全住民が生きるために団結し、立ち上がれば、全原発を廃炉にできます。青年労働者はその中軸です。 歴史は大きく動き始めました。青年・学生をはじめかつてない巨万の人々が、日本中で、そして世界中で反原発の声を上げ、怒りと決意を胸に行動を開始しています。原発をなくし、社会を根底から変革する力は、この闘いの中にこそあります。
 今こそ、すべての原発の即時停止・廃炉を!新たな原発の建設と停止中の原発の再稼働を絶対に許さず、いっさいの核と原発を世界から一掃しましょう!

8月5日、広島の地で、「すべての原発いますぐなくそう!全国会議(略称:な全=NAZEN)が結成されました。
①反原発の1000万人署名運動と巨万のデモ。②反原発運動の全国ネットワークをつくる。
③フクシマの怒りと団結し、フクシマの人々の生活と命を守る。④職場、地域、大学キャンバスから反原発の闘いをつくる、を方針として闘います。
   「原水爆禁止運動」の発祥の地・杉並の北島邦彦事務所(東京西部ユニオン)が当面の全国事務局の事務所となりました。
   NAZENへの賛同・協力をお願いいたします。

「すべての原発の即時停止・廃炉を求める署名」

9037筆(8/31現在)                                      3・11以降、杉並を中心に街頭・訪問・職場・労組などで仲間や区民が集めた署名や遠方からの郵送分なども含まれた署名数です。全国運動として9月下旬、総務省に提出(第3次分)予定です。 今後は、NAZENが呼びかける1000万名署名に合流して、署名活動を継続推進します。これまで以上のご協力をお願いします。

 杉並区の放射能説明会を弾劾する(8/25)   7/30に杉並区が主催した「放射能を正しく認識するために」シンポジウムは学者・医師という「専門家の権威」を動員して、収束どころか今なお拡大する福島原発事故による放射能汚染・被曝の危険を隠蔽する許しがたいものでした。「放射能は心配ない」「汚染を心配する方が病気になる」「福島のことはよく知らない」などだとフザケルナ!です。 杉並区危機管理対策課への申し入れ行動をやりました。

 

外注化阻止・非正規職撤廃!JRの偽装請負を告発する集会-8・30

国鉄分割民営化に反対して闘い続けている動労千葉破壊攻撃が、10/1からの構内業務外注化としてかけられています。動労千葉は、絶対阻止の決戦に入っています。「外注革命」として進められている日本の企業の新自由主義攻撃に対して、絶対反対・組織拡大で反撃しています。民営化・外注化のほとんどが「偽装請負」=違法行為で成り立っている。労働組合がこれと闘わないことが、今日の青年労働者の「生きられない」現実を生み出している。「偽装請負」は資本の弱点であり、これを逆手にとって決戦に突入しています。8・30のJRの偽装請負を告発する集会は、動労千葉の並々ならない決意と勝利の展望をしめす集会でした

 闘う農民の土地取り上げ許すな。
三里塚農民・福島の農民と共に闘おう。

国家権力とNAAは、8/6未明、卑劣にも三里塚の反対同盟の闘いの砦・旧現闘本部の建物を破壊しました。市東さんの農地を守る闘いが決定的になりました。三里塚農民の闘魂はますます燃えています。
 農地から引き離されたり、生産物が出荷できない福島の農民の怒りと一体です。

写真:8/12日比谷の福島の農林漁業者の怒りの集会で。

 

 

 非正規労働者は労働組合つくって闘おう。東京西部ユニオンに入ろう。

 郵便会社の16万人の非正規労働者に3ヶ月雇用の労働者の首切り(雇い止め)攻撃がかけられています。より労働条件の悪い非正規への据え換え、業務外注化攻撃です。
 非正規職の青年労働者が「雇い止め反対」と声を上げ、仲間と組合をつくりました。労働者が闘わないことを前提にしたこんな非人間的な制度は一刻も早くうち破らなければなりません。「俺たちは奴隷じゃないそ」。労働者は団結すれば資本と同等です。組合がない人、不当な会社の仕打ちに憤っている人、ユニオンに入ろう。

ともに反原発・反失業にたちあがろう                              当面の闘い・行動プラン
◇ 9月11日(日)反原発全国アクション        14時 新宿東口 アルタ前       
◇ 9月19日(月)さよなら原発!5万人集会へ       13時  明治公園
◇ 9月29日(木)郵政本社抗議デモ                    18時半 港区・桜田公園(JR新橋駅)
◇10月 9日(日)三里塚現地闘争           13時 反対同盟所有地
◇10月23日(日)杉並・高円寺デモと集会        16時デモ-18時 阿佐ヶ谷地域センター
◇11月 6日(日)反原発・反失業国際大行動
  11時~  日比谷野外音楽堂

 

 

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