山本太郎さんに7万票。 全原発廃炉で石原ファミリーと真っ向から激突  杉並選挙区

(1)12月16日、投開票の衆院選で杉並選挙区(東京8区)で立候補した山本太郎さんの選挙戦を全力で支え「全原発を廃炉に!」「改憲阻止!」の闘いをもてる力を振り絞って前進させました。
 山本さんは当選には至らなかったものの、後半戦の猛烈な追い込みは、石原伸晃陣営を震いあがらせ、「脱原発の風が吹いた」「石原を猛追」とマスコミに言わしめるほどの闘いを展開し、71028票を獲得しました。マスコミや他党が原発問題を争点からはずしたなかで、杉並では「脱原発」の旋風を巻き起こしました。
  原発への怒り、福島のこどもたちや住民を棄民にする政治への怒りを全面的に訴えて闘った山本太郎さん、原発への怒りの大きさを心の底から選挙民に訴えて石原(前自民党幹事長)を倒し政治の流れを変えようとした山本太郎さん、その思いを共にして都革新は、ナゼン杉並(全ての原発いますぐなくそう!全国会議)の仲間と共に全力で闘いました。
 山本さんは新聞のインタビューに答え「脱原発、脱被ばくのメッセージは伝わったと思う。手応えはあった」、「政治で世の中を変えるのは難しいと分かった」「投票してくれた7万を超える人たちは光みたいな存在。横のつながりができた」と希望を見いだしたと言っています。
 自民党・石原を倒せなかったのは残念至極ですが、この選挙戦でつかんだ杉並の労働者民衆の怒りの手応えは今後の闘いの大きな武器になると確信します。

(2)そもそも今回の総選挙は、民主党政権や自民党を含む日本の支配者たちが、「命よりも金儲け」の新自由主義が破綻し大恐慌をまねき、さらに3・11大震災と原発大事故に打ちのめされ、根底的な支配の危機にたたき込まれたことから打って出たものでした。わずか1%の金持ち連中の私服をこやし、民衆の怒りを領土問題を使って外への侵略戦争に動員し、改憲やオスプレイなど安保強化に突き進むための総選挙でした。自民党の圧勝や維新の会の進出は、支配の危機を乗りこえ労働者民衆を押さえ込むことになるでしょうか。決してそうはなりません。それを予感させるのが、山本太郎候補の大健闘です。改憲や核武装、安保強化、戦争への道に突き進むことを日本の労働者民衆は手をこまねいて許すでしょうか。決してそうはならないでしょう。改憲反対、戦争反対、安全を破壊し労働者民衆の命をないがしろにする新自由主義を許さない、労働組合の本来のありかたを取り戻す闘いが必ず巻き起こります。また労働組合が本来の階級性を回復し、99%としての自覚と誇りを持って労働運動や大衆運動を再生していきます。山本さんの選挙はこうした闘いが全く可能だと言うことを示しました。
 安倍、石原・橋下、野田らは、労働者や民衆の怒りが爆発することに何よりも恐怖しています。大恐慌の深化の中でヨーロッパやアラブ、中国で起こっている労働者民衆の蜂起を、明日の日本の姿とみて心底恐怖しています。これを事前に叩き潰そうとして労働者民衆の団結や闘いの軸になる労働組合の破壊に全力を挙げています。労働者民衆の怒りの爆発を押さえつけるために連合・労働運動の指導部(ダラ幹)を取り込んでいます。支配階級の意に屈した連合幹部をうち破り、闘う労働組合を甦らせることが死活的な課題です。山本選挙は、改めて闘う労働組合の再生こそ、待ったなしであることをつきだしています。反原発の闘い、労働者の生活を守り、新たな社会を作り出していく闘いに向けて、労働組合の役割はますます大きいことを示しています。 
 とりわけ、知事選において連合東京が、石原後継の猪瀬を支持したことは、絶対に許すことはできません。石原都政こそ、労働者の存在と闘い、団結に憎悪を持ち、労働組合の解体攻撃を繰り返し、公務員労働者、教育労働者の分断・団結破壊を繰り返してきました。後継猪瀬は、道路公団民営化を強力に推奨した功績を評価され副知事に招かれた人物です。道路公団民営化にあたって「高速道路の維持管理費の3割削減」を提唱し、民営会社が維持管理費を大幅に削減した結果が中央高速・笹子トンネル事故です。猪瀬こそ事故の張本人です。私たちは、民営化、外注化・非正規職化攻撃に対しては絶対反対で闘い抜きます。
 今次、連合東京の猪瀬支持は、連合の分裂・再編を不可避にしています。一方で、国鉄(JR)や全逓(郵便局)で、外注化阻止、非正規職撤廃の闘いが青年労働者を先頭に激しく闘われています。この闘いは反原発の闘いと一体です。

(3)私たちは、福島の怒りをともにし、「すべての原発いますぐなくそう!」の運動を山本太郎さんの闘いをひきつぎ杉並・東京・全国に広げます。
 山本太郎さんは杉並で立候補した理由に、杉並区が原水爆禁止署名運動発祥の地であること、昨年4月、高円寺で始まった「原発なくせ」の15000人のデモをあげています。「原発なくして社会を変えよう」はいまこそすべての闘いを含む呼びかけとなるときです。改憲反対、社会保障を取り戻せ、生きさせよ、非正規職をなくせ、外注化反対、TPP反対、大増税阻止、オスプレイ反対などなど、闘う労働者の団結を軸に、あらゆる住民の力を結集し、職場・地域から闘いをまき起こそうではありませんか。
 福島では、私たちも協力して進めてきた子どもたちの命と健康を守るための診療所建設運動が身を結び、12月1日より「ふくしま共同診療所」が開院し、診療を開始しました。
  私たちは徹底して福島の怒りと一体になり、全原発廃炉、改憲阻止の旗を掲げ、超反動政権と対決し闘っていきます。闘いはこれからです。
 都政を革新する会はその先頭に立つ決意です。
                                                                     12月18日 

写真:上から①:最終日(12/15):高円寺北口広場を埋め尽くす支持者。②訴える山本太郎さん(12/15高円寺)。③歌手・沢田研二さんも応援に駆けつける荻窪駅北口(12/14)。④ナゼン杉並の定例デモ・阿佐ヶ谷南口で演説中の太郎さんとエールの交換(12/13)。⑤太郎さんの応援に。握手する北島邦彦(12/11)。

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