9・2「ケンカの仕方教えます!大野義文講演会」が大成功

 9月2日、高円寺、「座・高円寺阿波おどりホール」で行われた「ケンカの仕方教えます!大野義文(元安芸労働基準監督署長)講演会」は、高円寺地区で様々な活動をしている青年や西部ユニオンに結集して闘う労働者などを中心に、反原発の街頭宣伝での右翼=つくる会派系との毅然とした闘いに共感を示した青年も参加、148名の結集で大高揚・大成功しました。

  反原発・反失業のデモで知り合った青年労働者が、6.5国鉄闘争全国運動での大野さんの話に感動し、「こんな集会をやってみたい」と企画、7つの労組や反原発を闘う運動体でつくる実行委員会の中心を担いました。青年の街、高円寺で、「原発と非正規化に怒れる青年集まれ!」と街宣をはじめ、多くのショップにビラを置かせてもらい、また物販での職場訪問も集会オルグとして取り組み、準備をしました。

  集会では、用意された70の椅子はすぐ埋まり、青年たちが演壇前に座り込んでメモを取りながら、聞き入りました。集会を先頭で闘い抜いた青年が、仕事を首になって部屋から追い出された経験を語り、「今は、資本家は責任を取らなくても良い社会、この国のシステムそのものを変えるために呼びかけた」と主催者挨拶。それに応えて大野義文さんが労働基準監督署での経験から「不払い労働、首切りなど労働者がのたれ死にしても企業が罰せられない。なぜ労働者が追い込まれなければならないのか。こういう社会を許さないために、団結して、労働組合をつくって、企業と対等に闘うこと。現場の闘いがしんどいが一番有効。ストライキの中で労働者は人間として生きている実感を感じる。名ばかり労働組合は侮られる。労働者は、群れ、学び、闘う。違反のない企業はないからいくらでも闘える」とケンカの仕方を語り、「しなやかに、したたかに、しつこく」闘おうと、参加者を鼓舞しました。

  高円寺の青年労働者たちでつくる和製アイリッシュロックバンド、バラッドショットのライブ演奏に会場がノリノリとなりました。とりわけ「ジョニーをかえせ!フクシマをかえせ!」の叫びは、全参加者の思いです。完全に会場全体が一つになりました。
 
  続いて、ただいまケンカ中の東京・西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会が全員揃って登場。全員が3ヶ月雇用契約のミキサー車の運転士です。「毎日会社を追いつめ、会社で威張って、対等に文句も言えるけれど、それができるのも労働組合を結成したから。雇用契約は3ヶ月だが、それは会社が決めたこと、団結すればひっくり返せる」と、組合を結成した経緯と労働者が団結すれば何でもできる、資本からの労働者の分断に対して団結すれば対等になれるし、人間としての誇りも取り戻せると熱く訴えた。そして、「解雇撤回を闘う組合員が急逝した悲しみを乗り越え、闘いを引き継ぎ、解雇を撤回させるまで闘い続ける。これが俺たちの団結だ」と宣言しました。

  ついで会場からの質問に、大野さんと鈴コン分会の書記長が答えるシンポジュームが行われ、「団交ではどのくらい熱くなったら良いのか」となどの質問が出され、法的な立場から、また闘いの実践の立場から、熱のこもった回答がなされ、職場の団結、地域の連帯の重要性が強調されました。

 最後は、実行委員会を構成する各団体からの報告・アピール。西部ユニオンの女性労働者が、「8月に組合を作って闘っている。西部ユニオンに入って楽しくケンカしよう」と分会員を紹介し、会場全体が大いに盛り上がりました。9・11―9・19反原発デモの呼びかけ、ナゼンの全国1000万署名運動への協力の訴え、この秋を国鉄・反原発で闘う、動労千葉の外注化阻止・偽装請負を弾劾する闘いをともに闘う決意、無実の星野文昭さんの闘いの紹介。10・8青年集会への呼びかけ、反原発・反失業の今秋の闘いの大爆発に向けた反原発学習会、10・23高円寺デモが呼びかけられました。こういう闘いを11・6集会に結びつけて、労働者が生きられない社会を変えていこうと全体で確認しました。新たな青年たちとともに、11月集会に向かってばく進する、重要な集会となりました。

 

 

  

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