11・6日比谷  世界から6千人が決起。被災地との固い団結!

11・6「反原発・反失業、非正規職撤廃」を掲げた全国労働者総決起集会が、日比谷野外音楽堂をうめる5950人の結集でかちとられた。深刻化する福島第1原発事故と拡大する放射能汚染にもかかわらず強行される原発再稼働と原発輸出、「復興特区」に示される大失業と首切り民営化・非正規職化の大攻撃に対する総反撃が開始されたのだ。大恐慌下の新自由主義攻撃との激闘をともに闘い抜いている動労千葉や動労水戸を先頭に、韓国やアメリカ、ドイツの労組代表が参加。福島・被災地の怒りと固く結びついて反原発・反失業、非正規職撤廃を闘い抜くことを誓いあった。全世界の「99%」の労働者人民の力で「腐りきった資本主義はもう終わった、労働者の力で世界を変える」壮大な反乱に突き進む決意と団結をうち固める歴史的な集会になった。

司会を福島に職場を持つ労働者が担い、集会呼びかけ4団体の挨拶から始まった。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の高英男副委員長は、4ヶ月に及んだ産業ゼネストで関西の建設現場の8割をストップさせた勝利の闘いを報告。全国金属機械労働組合港合同の中村吉政副委員長は「現在の労働組合の責任と課題は、どんな社会をどうつくるかの展望を明らかにすること。団結こそ命」を訴えた。動労千葉の田中康宏委員長は、11・5をもって運転基地統廃合反対の指名ストに突入したことを報告し「大失業と原発事故の根っこは同じ。職場から新自由主義に立ち向かおう」とアピールした。国鉄闘争全国運動呼びかけ人・伊藤晃さんは「資本主義を揺るがす世界の民衆運動と合流を」と訴えた。

今年の国際連帯アピールでは、韓国民主労総ソウル本部の代表団32人が登壇。イジェウン・ソウル本部長が「韓日の労働運動が世界の運動と合流し、新自由主義の息の根を止めよう」と呼びかけ。アメリカILWU(国際港湾倉庫労働組合)ローカル21のダン・コフマン委員長は、港湾の穀物列車を実力で阻止した闘いを報告、「資本と大企業の強欲にノー!史上最悪の財政詐欺で数兆ドルを労働者から盗んだウォール街に対する占拠闘争が全米と世界に広がっている」とアピール。ドイツの労働者の発言が続き、在日・滞日のアラブ、アフリカ、アジアの労働者が日本の労働者とともに闘うアピールを発した。(写真左上:民主労総ソウル地域本部長イ・ジュウンさん。中:ILWUローカル21・コフマン委員長、下:被災地の人たち)。

集会の圧巻は、福島を先頭にした被災地の仲間達の大挙しての登壇であった。福島県教組の元委員長・清野一彦さんは「今福島市の放射線量は1・18マイクロシーベルト。一般人の入れない放射線管理区域よりも高い」と警鐘を鳴らし、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の代表は「除染と称して目の前の命を守らずにどうする」と政府の姿勢を批判。仙台市職労の神保副委員長は「復興特区というさらなる新自由主義を許さない」と決意を表明。

闘いの最前線からは、三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原進事務局次長、憲法と人権の日弁連をめざす会・森川文人弁護士、原発と闘う医師を代表して広島高陽第一診療所の吉田良順医師、「すべての原発いますぐなくそう!全国会議(NAZEN)」の織田陽介事務局長、とめよう戦争の道!百万人署名運動事務局長・西川重則さん、沖縄行動団・宮城盛光・北中城村議が発言。TPP反対や改憲攻撃、沖縄辺野古新基地建設への闘いが強烈に呼びかけられた。吉田医師からは「闘う医療施設を福島につくる」決意が表明された。

さらに「1047名解雇撤回・国鉄闘争勝利」にむけて多数の国鉄労働者が登壇。動労千葉の北島琢磨青年部長、動労水戸に結集した青年労働者、動労千葉争議団、国労原告団、国鉄闘争全国運動の手嶋浩一元国労九州本部書記長が発言。

闘う決意表明として、自治体、教労、郵政、医療、合同労組などの代表と全学連の斎藤郁真委員長らが行った。

集会後、東電前-銀座-東京駅をとおる7梯団のデモが、警察機動隊・公安刑事の異常な弾圧体制を打ち返し、右翼の妨害を粉砕して、元気いっぱいに、戦闘的に貫徹され、多くの労働者・市民にアピールした。                               

本集会に、先立つ午前、「原発とめて!非正規なくして!うちら99%で社会をひっくりかえそーぜ!!若者大集会」がもたれ、音楽と闘いの報告・決意を述べるはつらつとしたイベントを勝ち取られ、11・6集会の大成功を牽引した。(右:青年のパーフォーマンス)

杉並からも、新たな参加者を含め、西部ユニオン、労組交流センターに結集する労働者や都革新とともに闘う多くの団体(NAZEN東京西部、部落解放同盟全国連合会・杉並支部、「つくる会」の教科書採択に反対する杉並・親の会、百万署名運動・杉並連絡会、杉並星野さんを救う会、障害者作業所など)が参加。全国、世界の闘う仲間と一体になって集会とデモを闘いとった。9・2ケンカ集会-9・11新宿デモ-9・19の6万人集会-10・23高円寺デモ-10・27~29福島のおんなたちの経産省座り込みをとおして、新しい仲間(青年、壮年、老年含め)が戦列に合流。集会・デモを闘い抜いた。組合つぶしの組合員の雇い止め(解雇)攻撃と闘う西部ユニオン・スズキコンクリート工業分会が全国の合同労組を代表して決意表明。(写真上)

鈴木コンクリート工業分会での激しい攻防-非正規職撤廃の闘いを軸に、拠点作りの闘いをさらに発展させ、ユニオンをはじめとした全運動体での組織拡大と反原発・非正規職撤廃の大運動をつくっていく決意をいっそう強固にうち固める集会となった。(右:杉並の部隊の先頭で闘う都革新事務局長・北島邦彦)

 

 

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