「拉致被害者家族支援」は戦争・改憲攻撃だ

戦争煽る「区民のつどい」を労働者の闘いで中止に!

「北朝鮮拉致被害者家族の支援の輪を広げよう 区民のつどい」(6月2日(火)杉並公会堂)は、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)への敵対意識を煽りたて、朝鮮侵略戦争への突入を自治体の立場から後押しする戦争・改憲攻撃そのものです。労働者を戦争に動員する攻撃を労働者の闘いで中止させよう!ソマリア沖への自衛隊派兵をはじめ、世界大恐慌情勢下で戦争衝動を強める日本帝国主義の戦争政策を推進する山田区政には絶対反対です。
 山田区長は09年度区政計画の目玉のひとつに、「共感の輪を広げる」と称して、北朝鮮拉致被害者家族の支援をあげています。なぜ北朝鮮拉致被害者家族の支援なのか?09年区議会第1回定例会の予算特別委員会でも北島邦彦区議が追及しましたが、区当局は明確に説明することはできませんでした。

ブルーリボンバッジの着用を拒否しよう!

 しかも、その支援の内容が尋常ではありません。6月2日には杉並公会堂に拉致被害者家族を招いて大講演会を催し、区の施設でのパネル展示などのPR活動や、映画の上映会を開催したりする予定です。また区の職員には、拉致被害者を救う会が始めたブルーリボンバッジの着用を呼びかけており、実際には着用を強要するものとなっています。
 ここまでする山田区長のねらいは何か?北朝鮮「悪玉論」をもって敵視・排外意識を煽り、「ミサイル迎撃」事件に見られるような労働者人民の戦争動員を、杉並からつくり出そうとしています。

労働者が団結して戦争動員を拒否すれば帝国主義の侵略戦争は阻止できる

   田母神前空幕長の講演会を杉並で開催する動きとも相まって、今夏「つくる会」教科書の再度の採択が山田区長の目的です。北朝鮮「ミサイル迎撃」事件とは何だったのか?ミサイル発射実験や人工衛星ロケット打ち上げは、日本をはじめ世界中で数え切れないほど実施されています。それをあたかも実際に被害が及ぶかのような意図的な宣伝をし、自治体をその戦争行動にまるごと巻き込みました。PAC3迎撃ミサイルを市ヶ谷の防衛省中庭にも配備し、石原東京都知事は都下すべての自治体との通信演習を実施しています。2回の「誤報」に際しては、自治体労働者が走り回っている様子がニュース映像で流され、労働者の戦争動員の現実が突きつけられました。まさしく「戦争」の発動です。「ミサイルが日本に飛んでくる前に発射基地を先制攻撃しよう」という侵略戦争扇動発言までが、政権中枢から飛び出しています。拉致被害者家族会が求める北朝鮮への「制裁」とは、突き詰めればこうした北朝鮮への戦争発動に帰着します。戦争こそ最大の制裁だからです。

民営化こそ労働者の団結を破壊する戦争・改憲そのものの攻撃だ

 山田区長のねらいはこれです。区長自身も広報のコラムで「必ず取り戻す」「強い意志」などの言葉を並べて、「戦争すべき」と煽る暴言を吐いています。何が「共感の輪」か!徹底した民営化攻撃によって労働者の団結を破壊し、労働者を分断して競争・対立させてきたのは山田区長その人です。北朝鮮拉致被害者家族への支援は、在日朝鮮人・韓国人と日本人との間に分断と敵対を持ち込み、「共感の輪」とは最も縁遠いところにある許しがたい政策であり、ただちに中止させなければなりません。
 「杉並まるごと民営化」攻撃によって、橋下大阪府知事と並んで道州制攻撃の先兵となってきたのが山田区長です。道州制が<戦争・改憲と民営化・労組破壊>攻撃の軸のひとつであることが、山田区長によるファシスト区政によく表われています。だからこそ、労働者が団結を崩されることなく戦争動員を拒否し、民営化絶対反対で闘えば必ず勝利できます。5・9道州制粉砕!民営化絶対反対!全都労働者総決起集会に参加しましょう!

労働者の団結で戦争動員を拒否しよう!
戦争・改憲と民営化・労組破壊、道州制を粉砕しよう

資本主義は終わりだ!
道州制・民営化絶対反対!全都労働者総決起集会
★5月9日(土)午後6時~ 
★文京区民センター

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