暴風雨をついて意気高く-10・20三里塚闘争

<10・20三里塚闘争に参加した仲間からの報告>

「控訴審闘争勝利・市東さんの農地を守ろう!」「TPP絶対反対!」「福島・沖縄の怒りとともに闘おう!」「軍事空港粉砕・改憲阻止!」のスローガンのもと、全国集会がたたかわれた。

20131020三里塚闘争1 雨合羽も突き抜ける激しい風雨が休みなく続いたが、730人の参加者は、3時間の集会に集中し、東峰・天神峰の空港敷地内デモを意気高くたたかった。市東さんの農地を取り上げようとする空港会社、裁判所、国家権力総がかりの攻撃を絶対に粉砕しよう。空港周辺の農民住民を組織する新たな三里塚闘争が始まっている。霞が関では、安倍打倒の怒りの行動が火を噴いている。そして、青年労働者の「生きさせろ」のストライキ、たたかいが巻き起こってきている。時代はプロレタリア革命の時代だ。47年間、絶対反対・実力闘争で国策を阻んできた三里塚闘争が、その真価を発揮する時です。裁判闘争と三里塚現地攻防に勝利して、霞が関に攻め上ろう!                                                       来春3月23日の全国集会が訴えられました。動労千葉を先頭にした国鉄決戦で階級的労働運動を推し進め、3・11へ向けた福島の怒りと一体となり、労働者農民学生のたたかいで戦争改憲の安倍を打倒しよう!

今回のような豪雨の時には、敷地内の農地は甚大な被害をこうむる。滑走路から雨が川のようになって畑に流れ込む。市東さん、萩原さんの畑では植えたばかりの苗や作物が土ごと流されている。空港の存在そのものが農業破壊であり、農民たたき出しの暴力だ。絶対に許せない。ふろむあすは無農薬野菜の産直運動を通して、三里塚闘争の重要な一翼を担ってきました。TPPでは、食品の安全や健康を破壊する規制緩和・農業破壊が一挙に進もうとしています。労働者の生活破壊の状況は、とりわけ青年労働者にとっては限界を超えています。最低限の生きる、食べる、住むことさえ否定され、社会のありかたそのものが、そのことを強制しているのです。終わっている資本主義社会に断を下し、新たな社会を運営していくプロレタリア革命へ挑戦していきましょう。

都革新の仲間、東京西部の労働者の皆さん。三里塚産直ケース野菜を仲間の中に広げ、三里塚闘争の新たな発展の中で労農同盟の大きな前進を作っていきましょう。

くらしを見直す会 ふろむあす 事務局

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   10.20集会闘争宣言

われわれは本日、何よりも市東孝雄さんの農地裁判における控訴審闘争の勝利を固く決意する。農民としての誇りと生き甲斐を否定した千葉地裁・多見谷判決を許さない。戦後憲法体制を支える3本柱の一つ農地法を真っ向から破壊した一審判決を控訴審闘争で打ち砕く。

東京高裁は反動の牙城だ。その霞が関へ攻め上る。そこで展開される反原発、沖縄闘争、反TPPの巨大な闘い、およびそれらをめぐる裁判闘争と連帯して、共通の敵である国策を打ち砕く。市東さんの農地を何としても守り抜く。

安倍政権はオリンピックを口実にして、福島の思いを踏みにじり、労働者への攻撃を強めると同時に三里塚闘争破壊に出てきた。インフラ整備と称した「成田の発着枠拡大」だ。地盤沈下にあえぐ成田空港延命のため、24時間化、暫定滑走路の1000メートル延長、4000メートル滑走路の増設などをもくろむ一方、戦争・改憲攻撃の前に立ちはだかる反戦・反権力の砦=三里塚の圧殺を狙っている。われわれは真っ向から受けて立つ。労農学市民への圧政を強める安倍政権の打倒を宣言する。

三里塚闘争は新たな段階を迎えた。計画から47年、成田空港は歴史的な破たんに直面している。「空港との共存共栄」なる「美名」の化けの皮は剥がされた。成田市で多古町で芝山町で、周辺住民の歴史的な決起が始まった。野放図な空港拡張は、反対同盟と周辺住民の怒りの前に粉々に打ち砕かれるであろう。今こそ反対同盟と騒音下5000軒を先頭とした住民の怒りで成田空港を包囲する時だ。

歴史は動いている。危機にあえぐアメリカのぶざまな姿が、資本主義が永遠ではないことを突き出した。歴史は民衆の闘いによってつくられる。

まさにこの時、福島-沖縄-三里塚をひとつのものとして闘い、動労千葉はじめとする6000万労働者、全国農民会議を先頭とする260万農民、そして学生、市民の力を結集し、大きな統一戦線を作ろう。迷走を始めたTPP推進の攻撃に今こそ労農学市民の反撃をたたきつけよう。

空港絶対反対を貫いてきた三里塚闘争の蓄積が今こそ輝く時だ。農地死守・実力闘争、空港廃港の旗高く歴史的勝利の道を断固として進む。

2013年10月20日

三里塚芝山連合空港反対同盟

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