原発再稼働と輸出に突き進む安倍政権を打倒しよう

 世界大恐慌のもとでの帝国主義間・大国間の激しい争闘戦の中で、それぞれの帝国主義や大国が他の国を蹴飛ばしても生き残りをはかろうと必死になっている。安倍首相と日本の資本家階級は、このままでは日本資本主義は崩壊するという危機感に燃え、自国の資本家の利益を守り、日本帝国主義が生き残るために改憲を強行し、戦争のできる国になるしかないと焦りに満ちた凶暴な動きを強めている。

 img036安倍首相は、日本経済再生のための成長戦略の柱として、原発・鉄道・水道ななどの「インフラのパッケージ」輸出に活路を見いだし、日本の首相としてこれまで誰も訪問したことのないような国々にまで足を延ばし、資本家階級を代弁して必死な売り込みに奔走している。

 とりわけ許せないのが原発輸出だ。サウジアラビア、アラブ首長国連邦と原子力協定を結び、トルコでは原発建設の受注をした。地震多発国のトルコで「日本の最高水準の技術、過酷事故を経験した中で安全性への高い期待が寄せられる」などとほざいた。どの面下げてこんなことがいえるのか。本当に許し難い。原発の爆発事故の原因が、いまだ判明されないままであり、何よりも爆発した原子炉の状態がどうなっているのかすらわからないどころか、再爆発の危機があり、今も放射能がまき散らされ、高濃度汚染水の処理も絶望的な状態ではないか。廃炉のプランさえ立たない。16万人の人たちがふるさとを追われたままだ。危険区域の見直しや除染したからと高線量地域への「帰還命令」をだし、「住めるところに住めない」ことを理由に補償の打ち切りも策動している。子どもたちの命と健康が危険にさらされている現状は何一つ変わっていない。原発労働者は、日々被曝労働を、低賃金、強搾取で命を削られ続けているのだ。この現実をなきものにする安倍自民党政権、どこまでも腐った連中か。原発は地上におかれた原爆だ。 厚顔無恥に「最高水準の技術」などといって危険な原発を輸出し、自国の金儲けのネタにするなど断じて許されない。

img035 この間の安倍政権下の原発政策は、3・11を開き直り、原発列島にした張本人たちの一切の責任をほおかむりするばかりか、福島原発大事故などなかったかのような傍若無人ぶりである。 また安倍・自民党は、国会が設置した「国会事故調」の元委員に国会が意見を聞く「参考人質疑」を、「歴代政権の責任追及を恐れ」て徹底的に妨害している。その上で恥知らずにも、国内の原発再稼働を促進する自民党議員連盟を14日発足させた。日本に原発を林立させ、福島第一原発事故を引き起こした「原発推進」の「命より金儲け」主義者たちが、責任もとらず開き直り、利権を漁る醜悪な姿が、再び表に現れてきた。「原発テロ」対策などとして、テレビ画像を使って大々的に宣伝しているが、人類への最大の「テロ」が原爆であり、原発事故ではないのか。「原発作業員の身元調査」をするなどと公言している。これらのすべては、爆発的に起こった止むことのない闘いとなっている反原発運動をたたきつぶし、原発労働者の内部らの決起を押さえ込み封殺するための攻撃であり、キャンペーンである。 

 「もんじゅ」の約1万点の機器点検漏れが発覚で、原子力規制委員会が日本原子力機構に施設の使用停止を命じた。安全などあらかじめ放棄して「試験優先」してきたぼろぼろの現実が規制委員会ですら看過できないということだ。                                安倍政権は、7月にも伊方原発、川内原発、玄海原発、泊原発、高浜原発、柏崎刈羽原発の再稼働に向けて動き始めた。こんなこと絶対に認めてはならない。 

 全原発の廃炉しか、人類が生きていく道はない。社会のすべてを動かしている労働者の団結した力こそ、こんな腐りきった社会を変えることができる。全世界の労働者の国際連帯・団結を拡大して闘っていこう。すべての原発今すぐなくせ全国会議(NAZENN)を全国に作り出そう。

6・2 つながろうフクシマ!さよなら原発集会(芝公園23号地)~国会包囲行動へ。                                7・11NAZENN東京結成集会(座・高円寺)へ

           

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