2012年 8・6ヒロシマ行動   

http://blog.goo.ne.jp/kjmirai2009  北島邦彦 ヒロシマ報告
 
 

例年になく陽射しがやや(!)弱い8・6ヒロシマでした。原爆ドーム前での朝集会と野田首相弾劾行動+中国電力包囲デモ。ヒロシマ大行動と広島中心街デモ。昨日に引き続き早朝からNAZEN福島診療所グッズの販売にかかりきりで、実は集会のほとんどは聞けていません。しかし、広島・長崎、そして福島、さらに独ゴアレーベンという組み合わせは、8・6ヒロシマ大行動の営々たる闘いやNAZENの闘いが積み上げられてこそ実現した構図です。ここには、これまでの「原水禁×原水協」的な構図をも大きく巻き込んで前進させる萌芽があります。来年はもっと大きく強くなって広島に来よう!

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8月5日夜、NAZEN(全ての原発いますぐなくそう全国会議)結成1周年集会が720人の結集で勝ち取られた。(写真:左)織田陽介事務局長は1年間のたたかいを総括し、4つの具体的方針、①首相官邸前や1000万人アクションを100万デモへと発展させる。②福島をめぐる内部被曝と具体的に闘う。③被曝労働拒否を各職場で闘う。④沖縄とつながり反戦・反核闘争を闘うことを提起した。

  8・6早朝からのドーム前集会には1200名が大結集し、「原発再稼働」した 野田首相の式典スピーチを直撃するデモを決行。また再稼働を企む中国電力本社前では弾劾行動を行った。        

 午後からの  「被曝67周年 8・6ヒロシマ大行動」集会は、広島市の総合体育館小アリーナで行われ、1300人が結集して大成功した。

 反戦被爆者の会の下田禮子さんの開会あいさつの後、最初に「広島の被爆者の訴え」として、広島県「黒い雨」原爆被害者の会連絡協議会事務局次長の松本正行さんと、高陽第一診療所の患者であるひまわり会の佐々木澄江さんが発言。松本さんは「国は1976年、『黒い雨』の大雨地域を健康診断特例地域に指定し、降雨時そこにいた人に被爆者健康手帳を交付した。この地域指定に対して『小雨地域はなぜ指定しないのか』と運動が起こった」と地図を掲げて報告。佐々木さんが6歳の時に自宅で被爆した体験を語り、「福島の子どもたちがとても心配です。行動を起こしましょう」と呼びかけた。       子ども福島ネットの佐藤幸子さんは、「健康調査は症状を書く欄もなく誰も信用していない。子どもたちの甲状腺の結果も開示してもらえない」と、子どもたちの命を守るために闘うことを訴えた。愛媛県職労委員長の宇都宮理さんが、労働組合として原発に反対するのは被曝労働反対の立場から当然と言い切り、「動労水戸のように、仲間を被曝させない、業務で住民を被曝させないのが労働組合らしい闘い」と明言し、伊方原発再稼働阻止を呼びかけた。                                                   ドイツからゴアレーベン核廃棄物処分場建設反対同盟の3人の仲間が登壇。「私たちは原発に反対し、核廃棄物の輸送に反対する闘いを続けてきた」「ドイツ政府は2022年までに原発をなくすと言っている。私たちは即時廃止を求めて行く」と決意を語った。福島診療所建設のアピールを高陽第一診療所医師の吉田良順さんが行い、続いて「被曝労働を許さない」として、元全日本運輸一般労働組合原子力発電所分会の斉藤征二さんが発言に立った。斉藤さんは「国は内部被爆をまったく言わない。原発は必要ない。人の命を虫けらのように扱い、労働者を使い捨てにすることを許してはならない」「私たちが闘うには闘う労働組合が必要。労働組合が中心になって原発をすべて廃炉にしよう」「核のない平等な社会をつくっていこう。命ある限り力いっぱい頑張っていく」と語った。                                               反原発と国鉄闘争を闘う労働組合から動労千葉副委員長の繁沢敬一さんが発言。「外注化との闘いは原発との闘いと一体。明日から指名ストに入る」と、10・1外注化阻止決戦突入を報告し、必ず勝利する決意を語った。広島大生の鈴木研也さんが「8・6大行動宣言」を読み上げ、閉会あいさつと行動提起をセイブ・ザ・イラクチルドレン広島の大江厚子さんが行った。NAZENの富田翔子さんが「デモに行くぞ!」の呼びかけ、最後に呼びかけ人で島根人類愛善会会長の松浦武生さんの音頭で「団結がんばろー」を行った。

 集会後、参加者は意気高くデモ行進に打って出た。旗やのぼりを林立させ、元気なコールを響かせる隊列に、どこでも市民や全国・世界から「8・6ヒロシマ」に駆けつけた人々が注目。平和記念公園での総括集会では被爆者青年同盟の中島健さんが「広島・長崎は福島の怒りをともにする。今こそすべての核と原発を無くそう」と訴え、熱い闘いを大成功のうちに締めくくった。(前進速報版より)

 

 

 

 

 

 

 

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