杉並・つくる会教科書の採択を阻止したぞ!

北島邦彦・「すぎなみ未来BOX」 8/10より

勝ったぞう!歴史・公民の両教科で育鵬社・自由社の「つくる会」教科書は採択されず、両教科で帝国書院発行の教科書となりました。「『つくる会』の教科書採択に反対する杉並・親の会」と連携して、区役所朝ビラから開始して、1日行動として区役所前で闘いぬきました。田母神俊雄系の右翼団体と利権右翼が街宣車をもってきて、聞くに堪えない差別主義と排外主義にまみれた罵声を発しておりました。しかしその敵対をはね返しての採択阻止です。
今回の教科書採択のポイントは、全国各地で育鵬社の「つくる会」教科書が新たに採択される地区がいくつかあり、杉並が全体の帰趨を決する焦点になっていることでした。しかし杉並は、2年前の扶桑社「つくる会」歴史教科書採択強行時に賛成した教育委員が多数を占めており、今回は歴史・公民の両教科採択の危機は大きかったのです。「井出教育長が田中区長の顔色を見た」という見解がしたり顔で語られているようでもありますが、それはきわめて皮相的な見方です。杉並・親の会をはじめとして10年間にわたる粘り強い反対運動があり、それに加えて3・11情勢=東日本大震災・福島原発事故が教育委員の価値観をガタガタに揺さぶっていたのです。この情勢のなかで、原発賛成・原発推進の「つくる会」公民教科書を現場に持ち込めるのかっていうことです。まさに今日の勝利は、被災地の労働者の怒りを真正面から受けとめて勝ちとったものだと確認できます。

 

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