教育委員会の右翼による支配は認められない
山田区長が11月30日の区議会本会議に向けて5人の教育委員の内3人を取り替えるとして、一部の与党会派と「根回し」していたことが明るみに出ました。
3人とは、佐藤欣子氏、大蔵雄之助氏、宮坂公夫氏です。
佐藤氏、大蔵氏は極右「自由主義史観」派の有名なバッターで、口を極めて「戦争も植民地も正しかった」「従軍慰安婦も南京虐殺もウソだ」と言って回っているグループです。大蔵氏は、勝共連合機関紙『世界日報』の執筆者でもあります。宮坂氏も全く同じ考えの人であることが分かっています。
佐藤氏は著作や論文で憲法を攻撃し、「平和、自由、人権などは欺瞞だ」「祖国のために戦った将兵たちはその志にふさわしい地位を与えられなかった」と主張しています。
教育委員会というのはもともと教育を政治から中立に保つために独立の行政委員会としてつくられました。「任命制」に変えられたときですら「選挙だと政争の場になるから」と説明されたほどです。
区長が勝手にこんな極端な任命を行ってどこに政治的中立があるでしょうか。まして憲法を公然と敵視し攻撃するこの人たちに教育委員になる資格はありません。 戦争賛美の教科書を採用させるな 山田区長の狙いが「新しい歴史教科書を作る会」の教科書を採用することであることは明白です。そもそも佐藤、大蔵両氏は同会の会員です。一挙に過半数の3人とはそういうことです。
この教科書は「自由主義史観派」の主張そのままに「アジア解放のための戦争だった」と描き、「祖国のために死ぬ」ことを教える内容です。公表されるやアジアをはじめ世界の人々から激しい怒りと抗議が集中した教科書です。
森首相は、教育基本法に手をかけ、奉仕活動を義務化することで「兵営」を教育の根本に据えることさえ始めようとしています。
石原都知事は、「心の東京革命」を掲げて「教育の根幹は体罰で服従をたたき込むことだ」という持論を実行しようとしています。
山田区長の姿は、その恥ずべき先兵、突撃隊として杉並の教育を戦前に戻そうとするものと言わざるを得ません。
子どもたちの未来を守るために、絶対に戦争賛美教科書を採択をさせないたたかいを始めましょう。3人の極右の教育委員任命を断念させましょう。 区職員1000名削減と同じ攻撃 山田区長は11月8日、杉並区職員を1000名削減する実施計画を持ち出してきました。これは住民に向けた仕事を削減し、外注化し、低賃金で無権利のパート労働化することで労働者の中に階層化と差別をもちこみ、他方では区民のための区政から「国のために」区民を管理する区政に変えようとするものです。
森首相、石原都知事から経団連までが一斉に「教育改革」を唱えだした理由は「国や会社のために滅私奉公しろ」というところにあります。その拠り所が「国のために死ねる」「他民族を殺しても平気だ」という戦争教育です。
まして山田区長は日頃から「杉並の教員は全部辞めさせる」などの言動のある人です。極右の教育委員任命は、教職員に対する処分の乱発と権力ずくで教育内容にまで踏み込む企みであることは明白です。 山田区長は3人の任命を撤回せよ 山田区長は、この任命案を区の幹部職員や教育委員会にも相談なく、独断で出してきたと言われています。
今、憲法否定論者としてあまりに有名な佐藤欣子については、さすがに一部の与党の中からさえ異論が出ていると言われ、残り2人だけの提案にしようとしています。しかし有名であろうとなかろうと憲法を否定する者を教育委員にするわけにはいきません。山田区長の狙いが「自由主義史観」派の教科書にある以上、絶対に認めることはできません。都政を革新する会は、3人全員の撤回を求めてたたかいます。
杉並のすべての労働者の皆さん、教職員の皆さんに、共同の力で山田反動区政をうち倒すことを訴えます。「スマート杉並」なる区職員1000名削減計画を阻むためにとともに全力でたたかいましょう。 山田区長に抗議のFAX・メールを送ってください。 FAX 03−3312−9911
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