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HOME  > 日の出町ゴミ処分場強制収用 (2000年up)

日の出町ゴミ処分場予定地への強制収用代執行に抗議します

10月10日トラスト共有地

地元住民やトラスト運動の地権者とともに東京都の強制収用代執行に抗議する長谷川ひでのり(10月10日 日の出町トラスト共有地)

 

 東京都知事 石原慎太郎 殿

都政を革新する会(代表 長谷川英憲)
東京都杉並区上高井戸1−32−40

 10月10日、11日と2日間にわたった暴力的な代執行に、深い悲しみと憤りとをもって抗議します。強制収用は違法であり無効です。直ちに原状に戻し、地権者に返還するよう要求します。
 現場において住民たちの再三の要求に対してついに「証票の提示」を拒み通した東京都の態度の中に、私たちは直面している都政の恐るべき暗黒を見せつけられる思いがしました。知事を先頭に現場の職員、処分組合の関係者までが全く同じ口調で「話し合いの余地はない」と傲慢に言い放つ姿を、私たちはどう理解したらいいのでしょうか。しかも「代執行の責任者」である知事自身は自衛隊機で小笠原に逃避し、「反権力・反体制の、ちゃちな反対運動は世間が許さない」との暴言まで吐いています。
 自衛隊を前に在日外国人への襲撃をあおり、9月3日には自ら装甲車に乗って戦争の示威を行った知事は、今回の代執行の暴挙の中であらためてその凶悪な矛先が他ならぬ東京都民に向けられていることをあからさまに示しました。
 憲法が予定した民主主義の柱としての地方自治が、憲法への憎しみを隠さない知事の手によって踏みにじられた瞬間でもありました。住民自治の精神は独裁者と「国家・体制」への屈従の強制に取って代えられました。
 私たちは今回の事態に直面して、あらためて石原都政が民主主義と相容れないこと、石原都政の下では東京に住むすべての人々の命も暮らしも立ちゆかないことを確認し、ファシズムに占領された都政を取り返すために全力でたたかうことを明らかにします。
 都政にかかわるすべての労働者の皆さんに、都民とともに民主主義と自治を取り戻すたたかいの先頭にたたれるよう呼びかけます。
 翻って日の出町のゴミ処分場の問題の発端を思い起こして下さい。
 92年に谷戸沢処分場のわずか1.5ミリの遮水シートの破損が確認され、民間の手で汚水漏れの事実も証明されました。これに対して処分組合はデータの公開を拒んで居直り続けてきた、そこに出発点がありました。
 汚水を漏出させ、有害な焼却灰を飛散させながら谷戸沢処分場が満杯になり、次には二ツ塚が埋め立てられようとしています。
 自然と環境を守りたい、何より、そこにすむ人々とこの水源に依存する多くの都民の健康を守らなければならない。たたかいの出発点は命にかかわる切実なものです。トラスト運動が、命を守ることから出発し、ゴミ問題の本質に関わる問題提起をされてきたことに、私たちは感謝と共感を覚えています。
 都市のゴミを地方に押しつけ、アジアにまで押しつけ、その土地の環境を破壊し、そこにすむ人々の健康を傷つけてやまない。権力と違法、暴力と利権の織りなす「廃棄物処理」のありようの中にこそ、その文明の本質が表れ出るのではないだろうか、詐欺と投機にあけくれ、けちくさい利潤のために労働者の首を切り、過労死に追い込む生産の部面が、犠牲を住民に押しつけ、その命と健康を奪っているゴミ問題に表れているのではないだろうか。
 本来の地方自治の使命が、住民の命と健康を守ることを第1とし、その立場から住民とともにこの問題提起を考えていくことにあることは明白です。
 しかし、石原都知事が最初にやったことは、土地収用法の改悪を国に要求することでした。しかも法改悪を待たずに強引に押し通した、それが「違法があるけれど認める」というとんでもない収用委員会の認定だと言えるでしょう。
 これ自身、大政翼賛会とも見まがう国会での「沖縄米軍基地特措法改悪」その地方分権法に紛れ込ませた再改悪とそっくりそのままの論理、精神と言うほかありません。
 私たちは、石原都知事の国家主義的、権力主義的政治が、具体的に都民の生命を脅かし、傷つけている現場そのものに今立ち会っています。
 問題は日の出町の人々、トラストの地権者の人々にとどまるものではありません。東京都に住むすべての人々の命に関わる問題として、私たち自身の課題として全力でたたかうことを表明します。
 その立場から、あらために石原都知事に対して、まずは住民、地権者とまともに向き合うこと、強権の陰に隠れるのではなく問題の根源において対決するならしてみよ、そのためにも違法な手続きによる強制代執行を取り消し、原状に復せ、ということを強く要求するものです。

       以上

 2000年10月13日