大京が住民との話合いの約束を反故に
10月9日、株式会社大京は、旧日産浜田山寮跡地の分譲マンション計画の第5回意見交換で、それまでの4回の話合いの経過を覆し、高さ86メートル27階建の高層ビル計画を発表しました。6月から始まった大京の意見交換では、総合設計制度を利用した120メートル32階建計画が、浜田山にふさわしくないと住民の大反対を呼び起こし、7月16日の第3回意見交換では、高層ビル計画の撤回を約束して住民の喝采を受けていました。続く第4回目の説明会では、一般設計の2案がだされ、その詰めが期待されていたところでした。ところが、第5回目で、西側住民から横槍が入ったという理由で、突然再び86メートルの高層ビルが浮かび上がったのです。
「日照の影響ない?高層化が住民の要望」と言いくるめる大京
それに先立ち9月22日に唐突に代官山の超高層再開発ビルの見学会が開催され、それまで話し合いに参加したことのない人たちがそこに登場し、「高層ビルは日照被害が少ない」という根拠のない意見が組織されていました。高層ビル案が撤回されたと信じ、参加者も近隣に限られた第5回目の話し合いに、大京の策略が準備されていたのです。これまでの意見交換会は、近隣の声を聞いたという形を取り繕うものでしかなかったのです。
大京社員で「学者」と称するものが、「高層ビルに風害がない」という珍説を被歴し、初めて参加する「近隣住民」が、「高層ビルのステイタスが浜田山に必要」と、長時間とうとうと語り、これに拍手するものが準備されるなど、異常な議事運営が目立ちました。これに反対する意見は時間切れを理由に無視され、強引に閉会とされたのです。
浜田山を高層が立ち並ぶ街にするな
事は重大です。浜田山に高層ビルが立ち並ぶ環境を、浜田山のステイタスが上がると考える人はどれだけいるのでしょうか。浜田山で高層ビルに賛成するものは、ごく限られた利害に関わる人だけです。それは第1に、大京が高層ビルを計画する浜田山4丁目と隣の高井戸東4丁目は、第1種低層住宅街で、3階までしか建てられません。ここに86メートルの高層を許せば、社宅や大きな借地のあるこの一帯が次々と高層化する恐れがあります。これを契機に用途地域の見直しが行われ、高井戸東2丁目のようなマンションが立ち並ぶ地域に変貌します。第2に、環八から成田西に至る広大な地域に、日照被害が広がり、大林ビルで風害に苦しむ荻窪北や14階ビルでもビル風が吹く西荻の実例のような風害がもたらされます。第三に、高層ビルから見下ろされる周辺住宅のプライバシー問題がおきます。第4に、マンションが立ち並ぶ地域に、不可避にもたらされる自動車公害問題です。そして何よりも、高層化をいったん撤回した話合いの経過と信義を無視し、今回の高層計画をあたかも浜田山住民の声であるかのようにして発表した大京のやり方の卑劣さが許せません。
浜田山、高井戸東に生活するすべての住民は、「高層はいらない」の声を上げ、地域のかけがえのない環境を守りましょう。
参考リンク
谷中の町を考える会 大京によるマンション計画を9階から6階に変更させました。 |