もどる 2002年8月

有事法制反対! 6万人が声あげる

STOP!有事法制6・16全国大集会at 代々木公園 継続審議を許さず廃案へ

代々木公園での集会 杉並デモ
「有事関連3法案を廃案に」の熱気で埋めつくされた代々木公園 「有事法廃案!」とめよう戦争への道百万人署名運動杉並連絡会主催のデモ(6月23日阿佐谷) 都革新の北島邦彦事務局長(右)、新城せつこ区議、けしば前区議も参加して声をあげた

 「陸・海・空・港湾労働組合20団体」「平和をつくり出す宗教者ネット」「平和を実現するキリスト者ネット」が呼びかけて開かれた6・16大集会は、全国から6万人の労働者、市民、学生を集め、代々木公園B地区野外ステージ周辺はすきまなく埋め尽くされました。集会では脚本家の小山内美江子さん、沖縄の平和市民連絡会、各政党代表、日弁連、海員や航空の労働者、看護士、高校生らが発言。会場全体は「有事法制を廃案に」という一つの思いで熱く満たされました。
 有事法制は、9・11反米ゲリラ事件以後の「反テロ」戦争の大合唱、自衛隊のアフガン空爆参戦、「不審船」撃沈、反北朝鮮・反中国の排外主義の激しい扇動という戦後日本ではかつてなかった「戦争熱」の高まりの中で登場しました。小泉政権は有事関連法案は今国会で必ず通すと豪語していました。
 しかし、ついに日本の労働者、民衆の大反撃がはじまったのです。60年安保や70年安保にもまったくひけを取らない「反戦の熱気」がそこにありました。小泉首相は完全に日本の労働者、市民の底力を見誤っていたのです。「小泉旋風」はもう跡形もありません。百万人署名をひろげ有事法を必ず廃案にしましょう。
全日本海員組合副組合長
片岡和夫さんの発言より
 私たち船員にとって、有事法制はかつての国家総動員法にもとづく船員徴用令の悪夢を思い起こさせます。先の大戦で船員は、船員徴用令によって、根こそぎ戦時動員され、6万人余が犠牲となりました。船員は戦後も、多くの国際間の武力紛争にまきこまれてまいりました。私たち船員を始め、交通・運輸産業に携わる労働者にとって、強制的に軍事物資や兵員の輸送に動員されるという事態は、仕事と生活の基盤を根底から崩壊させるものであり、労働組合活動も厳しい制約を受けることは明らかであります。この事態を準備する有事法制を絶対に許してはならないと思います。
 今、有事法制反対の声は、大きな国民世論となって、小泉内閣を追いつめています。なんとしても廃案に持ち込まなければなりません。二度と日の目を見ることのないよう、完全にお蔵入りさせなければなりません。今こそ、言葉ではなく行動によって、広範な国民の反対世論を総結集し、悪法の成立を許さぬ運動を、さらに大きく広げようではありませんか。

杉並在住の戦争体験者に聞く

高田普次夫さん

有事法制反対!軍隊は国民を守らない

 ぼくは、沖縄の旧制中学を卒業し、当時日本の植民地だった台湾の台北高等商業に入学しました。1939年、卒業を前に徴兵検査を受け翌年、軍隊に入りました。
 長崎の大村46連隊に入隊し、「満州」(中国東北部)とソ連との国境警備に配属されました。南国育ちだったのが、零下10度、20度の真冬の厳寒の中に置かれ、手はかじかんで動かない。もしソ連と戦闘になれば、真先に死ぬところです。41年真珠湾攻撃・日米開戦のときは、ソ満国境でも何があるかわからないと、爪や遺髪を切り、遺書を書くように言われました。
 43年に満期除隊をむかえたのですが、そのころには米軍に備える陣地構築のために、内地の部隊が次つぎと沖縄へ向かっていた。そんなところに、ぼくが突然帰ってきたので、母はびっくりしていました。除隊といってもいつでも現地召集される予備役兵で、沖縄の外へ出ることは許されませんでした。
 その後、いろいろなつてをたよりに上京して働いていましたが、二度目の召集令状がきました。中国戦線を転戦し、敗戦のときは海南島に駐屯していました。
 復員して東京にもどってみると、そこは焼け野原でした。母の実家がある長崎には原爆が落とされ、父の実家の沖縄は沖縄戦の戦場となり、ぼくの親戚や友人知人もたくさん死んでいます。多くの人が兵隊にとられて死にましたが、ぼくは幸い生きて帰れた。戦地に行った者が生きて帰り、国内にいた者が焼け野原で死んでいた。
 軍隊が「国民を守る」というのはウソです。ぼくは軍隊にいったから、よくわかる。軍隊は国民を守らない。武器も装備も、訓練や作戦も、敵と戦闘して勝つためのもの。国民は動員して犠牲にしてもかまわない。それが沖縄戦だったじゃないですか。
 「国民の生命と財産を守る」というなら、有事立法より先に、一千万都民を疎開する計画を作れと言いたい。一億国民の避難計画を作るべきでしょう。そうじゃなく、有事法制だというのは、沖縄戦のように、また国民を戦争に動員して犠牲にするということです。有事立法には絶対反対です。

高田普次夫さん (成田西)

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