「東京都総合防災訓練(ビッグレスキュー東京2001)」に抗議し、米軍横田基地使用の即時中止を求める申し入れ書
米軍横田基地司令 殿
東京都知事 石原慎太郎 殿
都政を革新する会
代表 元都議会議員 長谷川英憲 /
前杉並区議会議員 けしば誠一
/ 杉並区議会議員 新城せつこ
本日、9月1日、7都県市合同防災訓練の一環として「東京都総合防災訓練(ビッグレスキュー東京2001)」が行われようとしています。これは「防災」に名を借りた有事即応の軍事演習であり、日米新安保ガイドライン発動のための有事立法の先取り訓練にほかなりません。今回、在日米軍の軍事基地である横田基地が使用されようとしています。このことは、「ビッグレスキュー」が防災とはまったく無縁の侵略戦争のための軍事演習であることを示しています。憲法9条改悪と日本の戦争国家化を目指すための訓練であります。私たち都政を革新する会は、ただちに本日の演習を中止するよう求めます。
「ビッグレスキュー」は、「防災」や「人命救助」とはおよそ縁もゆかりもない、戦争のための訓練です。昨年9月3日、石原慎太郎・東京都知事は、自衛隊「3軍」7100人を参加させて、「ビッグレスキュー2000」を強行しました。統合幕僚議長が自衛隊3軍の指揮をとり、実質的に「ビッグレスキュー2000」のすべての指揮をとりました。銀座の目抜き通りを、自衛隊の装甲車が我が物顔に走り回るという恐ろしい光景が現出したのです。
今回の「ビッグレスキュー2001」は、前回を総括し、さらに自治体・住民・ボランティアを動員するフォーマットを作成するものです。7月17〜18日に行われた図上訓練は、自衛隊が企画・運営・訓練の評価に至るまで自治体と自治体職員を監督して行われました。都庁9階で行われた訓練では、一般見学者を訓練会場から閉め出して、大量の迷彩服姿の自衛隊員がのりこみ、情報を一手に掌握して、完全に自衛隊主導で行われました。また杉並区をはじめ各区市役所で行われた自治体での図上訓練では、自衛隊の御用会社である「総合防災ソリューション」がすべてのシナリオを作成し、自治体職員は、その下に動かされました。最大の狙いは、住民をそうした戦争訓練に動員しようとしていることです。
元陸上自衛隊北部方面総監で、現・東京都参与の志方俊之氏は、「今回は、都市型大規模防災訓練のフォーマットを完成させたい」として、「東部方面隊指揮所演習」を行う自衛隊の指揮下に区市町村が入り、「現場レベルのスタッフの訓練」を行おうとしています。
そもそも自衛隊は、侵略戦争のための軍隊であり、「防災」とはまったく無縁です。自衛隊にとって、地域住民は、「救助」の対象ではなく、「治安管理」の対象です。また、銃剣による「統制」のもとで住民に軍隊への「協力」を強制するものです。「自衛隊の災害派遣に関する訓令」第十八条には、「派遣部隊等は、……救援活動のために特に必要がある場合には、最小限度必要とする火器および弾薬を携行することができる」と明記されているではありませんか。なぜ「人命救助」に火器・弾薬が必要なのでしょうか。自衛隊に非協力的な住民には銃を向けるということではないでしょうか。
今回、米軍横田基地は、「人員、物資の広域輸送拠点」として、@他県からの広域援助隊等の受け入れと都内への搬送、A傷病者等の都外への搬送が行われるとされています。米軍赤坂プレスセンターは、「都心地区医療機関への移送中継拠点」として、@多摩地域から都心の後方医療施設への傷病者の搬送が行われるとされています。その輸送に使われるのは、自衛隊輸送機のC1やC130、ヘリコプターだといいます。これに米軍は全面協力するばかりか、航空管制や飛行場管理は米軍が行うというではありませんか。これこそ、米軍が全体を掌握する中で行われる、米軍と自衛隊による日米共同軍事演習そのものです。それに各地方自治体や医療機関が組み込まれ、動員されるのです。まさに日米新安保ガイドラインの先取りであり、そのための軍事演習です。
「9月1日」とは、どういう日なのか。1923年9月1日、関東大震災の発生で窮地に立たされた当時の支配階級は、軍隊と警察による戒厳令を敷き、「朝鮮人が放火し、井戸に毒を投げ込んでいる」とのデマをまき散らし、6000人以上の朝鮮人・中国人を虐殺したのです。石原都知事は、在日朝鮮人を初めとする在日外国人に対して、「三国人」が「騒擾事件を起こす」から、自衛隊は「国軍」として治安管理にあたれという、許しがたい在日外国人襲撃の暴言を吐きました。そして今回、調布の多摩川河川敷のような在日朝鮮人の多く住む地域を訓練会場に選び、そこに自衛隊を「国軍」として登場させようとしています。
私たちは、このような戦争のための訓練である「ビッグレスキュー2001」に、心の底からの怒りをもって反対します。
1.「東京都総合防災訓練(ビッグレスキュー2001)」を即時中止せよ。
2.横田基地司令は、横田基地の「ビッグレスキュー2001」の会場としての使用を今すぐやめさせよ。
3.「東京都総合防災訓練(ビッグレスキュー2001)」への労働者・市民の動員をやめよ。
以上、申し入れます。
2001年9月1日
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