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 リーフレット 「つくる会」教科書の採択を阻止しよう!  05/05/14

stop!とめよう戦争教育 うばうな介護

子どもを戦争にかりたてる

「つくる会」教科書の採択を阻止しよう!

★採択反対の署名をあつめよう
★杉並区役所前で行動しよう
(毎週水曜日の正午〜1時)

 

 ご存じでしょうか? 「新しい歴史教科書をつくる会」(通称「つくる会」)が編集した歴史・公民教科書(扶桑社版)の採択が狙われています。この教科書は“戦争で国のために命を投げ出す”ことを中学生に教え込む内容になっています。歴史をねじまげ、戦争の加害も被害も消し去り、差別や戦争を正しいと教えるとんでもない教科書です。
 採択の動きが最も強いのは杉並区です。このままでは7月末の教育委員会で採択され、来年度から「つくる会」教科書の使用が始まってしまいます。
 たいへんです! 他人事ではありません。杉並と東京で「つくる会」教科書を採択させないために、私たち〈都政を革新する会〉は全力で闘います。署名活動や区役所前行動などへの参加をお願いします!

 

 朝日新聞の「社説」(4月6日の朝刊)も「教室で使うにはふさわしくない」と書いた。

 

杉並が狙われている!

 4年ごとに行われる教科書の選定。杉並で「つくる会」教科書の採択が狙われている理由は…

 4年前の「リベンジ(復讐)」を宣言

 杉並の山田区長は、4年前にも「つくる会」教科書の採択を狙っていたが、保護者・住民の反対運動で採択は阻止された。杉並の運動が全国に伝わり、「つくる会」は各地で惨敗。「つくる会」は「リベンジ」を宣言し、山田区長とともに杉並を「つくる会」教科書採択を広げる突破口に位置づけている。

 山田区長は根っからの「つくる会」支持者

 山田区長は今年の成人式で「特攻隊に感謝を」という祝辞を述べ、区議会答弁では「つくる会」の主張と同じ「大東亜戦争は自衛戦争」という発言をくり返している。また右翼が開局した衛星テレビ「チャンネル桜」の杉並支部結成を区として後援し、区長は結成集会に出席して講演も行っている。

 すでに複数の教育委員が「つくる会」系!

 教科書採択は、5人の教育委員(うち1人は教育長)の多数決で決められている。区長は4年前に2名の「つくる会」支持者を教育委員会に入れた。その一人、大蔵雄之助委員は「霊感商法」で有名な統一協会(勝共連合)の新聞の執筆者。教育長も区長の影響が強い前区長室長に変えられた。

 教科書採択の要綱を改悪 教委の独裁に

「区民の意見を可能な限り参考にすること」を削除。現場の教師や区民の意見を排除し、区教委の独裁で採択をねらう。

 都教委も「通知」「選定資料」で命令

 「わが国の歴史に愛情を持てる内容か」「神話を扱っているか」「拉致問題を書いているか」など教科書選定の基準を意図的につくり、区市教委に「つくる会」本の採択を促している。


“国のために命を投げ出せ”と教え込む「つくる会」教科書
あなたは、この教科書を 子どもたちに渡せますか?

「つくる会」とは? 

1996年に結成。自民党タカ派の「歴史・検討委員会」(1993年)が提起した、「日本人の歴史認識を変える」ための右翼国民運動組織。財界にもバックアップされ、2001年4月には「扶桑社」から出した教科書が文科省の検定を通過した。

子どもの教科書が変わるとき、戦争の時代が…

中国侵略戦争が拡大していった1933年頃、子どもの教科書が「ヘイタイサン ススメ ススメ」など「忠君愛国」を強調するものに変わっていきました。戦争を正しいと教える「つくる会」教科書が今、全国で採用されようとしています。戦争の歴史が今、くり返されようとしています。[左の写真は「すべてを戦争へ」という看板を出している繁華街(1942年)。右の写真は1930年代後半の尋常小学校の教科書]

 

歴史

●「大東亜戦争」は正しかったと全面賛美

 1945年8月に日本の敗戦で終わった15年戦争は、アジア各国の人々に大きな苦しみを与えました。ところが「つくる会」教科書は、この戦争をまったく反省していません。それどころか日本が生き残るために必要だったと主張し、戦争の呼び名には、当時の政府が戦争を正当化するためにつけた「大東亜戦争」が使われています。そして「日本の緒戦の勝利は、東南アジアやインドの人々に独立への夢と希望を育んだ」などと書いています。朝鮮の独立運動を徹底的に弾圧し、中国を侵略し続けたあげく、全アジア・太平洋の支配をめざした日本帝国主義の戦争。2000万もの人々を殺害した侵略戦争のどこから「夢や希望」が「育まれた」というのでしょうか!

●侵略を居直り、抗日闘争に責任転嫁

 韓国併合は「日本の安全と満州の権益を防衛するため」に必要だったと肯定し、「朝鮮総督府は、鉄道・灌漑の施設を整えるなどの開発を行い、近代化につとめた」と賛美しています。一方で皇民化政策、「慰安婦」、強制連行などの戦争犯罪はまったく書いていません。
 中国への侵略戦争に関しては「中国の排日運動」から書き始めています。日清・日露戦争以来の日本による侵略には目をふさぎ、日中戦争にいたったのは日本の侵略に抵抗した中国に責任があるといわんばかり。他人の家に土足で上がり込み、抵抗する住人を非難する強盗のようなもので、現在の「反日デモ」への非難とまったく同じです。南京大虐殺の史実も消されています。

●戦争の悲惨さ、残虐さを消し去る!

 「つくる会」歴史教科書の最大の特徴は、戦争の加害や被害の事実、戦争の残虐さや悲惨さを消し去っていることです。戦争でアジア民衆が受けた膨大な犠牲について何ひとつ語らないだけでなく、ヒロシマ・ナガサキ、沖縄戦、東京大空襲など日本の民衆が受けた被害についてもほとんど何も教えようとしていません。「敢闘精神を発揮してよく戦った」などと書いているのです。
 この戦争により、日本の死者も310万人にのぼりました。そのうち戦場で死んだ者は240万人、その6割が飢えに苦しんだ末の無惨な死だったのです。戦争の現実を子どもたちに教えないで平和は語れません。

●“天皇と国家に命を差し出せ”と主張

 「つくる会」歴史教科書には、「公共の利益」というキーワードが何度も出てきます。「公共の利益」という言葉は、政府・自民党や財界が「私」「個人」よりも優越するものとして押し出している言葉です。では彼らの言う「公共の利益」とは、「普通の労働者、民衆全体の利益」のことなのか。まったくちがいます。時の権力者や財界の利益のことなのです。この一握りの支配者の利益のために、労働者民衆を犠牲にし、戦争に動員していくために「公共」「公」=天皇・国家というものを暴力的に押しつけてくるのです。そのために「つくる会」教科書は、「武士の時代から日本人は公=天皇のために命を捧げてきた」とウソを教え、「公=天皇のために死ね」ということを子どもにたたき込んだ「教育勅語」を復活させています。「つくる会」教科書とは、「国家・天皇のために命を捧げよ」と子どもを「洗脳」する教科書なのです。


他社の教科書では・・・

他社の教科書には、戦争の悲惨さを知り、戦争を防ぐことを考えさせるページがあります(写真は清水書院版)。

しかし文科省や「つくる会」の圧力で「慰安婦」の記述が全教科書からなくなったのは問題です。

労働者の権利と福祉を記述する他社の教科書。  「つくる会」にはそれがない!

他社の教科書は、憲法で保障されている労働者の権利(雇用条件の改善、団結権や労働組合など)や、社会保障を受ける権利についてかなり記述しているが、「つくる会」教科書にはそれがほとんど書かれていない。(写真は清水書院のもの)

教育勅語も復活!

「近代日本人の人格の背骨をなすものとなった」と教育勅語を賛美し、その現代語訳を載せています。ここでは天皇を「公共」と言い換えています。
◎教育勅語原文の一部
一旦緩急アレハ
義勇公ニ奉シ
以テ天壌無窮ノ
皇運ヲ扶翼スヘシ
(戦争の時には公=天皇にすべてを捧げよという意)

◎「つくる会」の訳
国家や社会に危急のことがおこったときには、進んで公共のためにつくさなければならない。

イラク派遣の見送りが「政治参加」?

 公民教科書の中に「国民の政治への参加」という項目がある。「政治に参加するためには、どのような方法があるのだろう」と問いかけ、その上には「イラクに派遣される自衛隊を見送る人々」という写真が掲載されている。「日の丸」を振って戦地に自衛隊を送り出すことが「国民の政治への参加」だとしている。ここにもこの教科書の本音が出ている。


 公民

●明治憲法下で自由や権利があったとウソ

 これまでの教育では、天皇主権の大日本帝国憲法(明治憲法)が戦争の要因の一つであり、それを反省して戦後は国民主権の日本国憲法に変わったのだと教えられてきました。明治憲法の下で、民衆は「自由や権利」を奪われ、天皇や国家を批判すると投獄・拷問され、強制的に戦争にかり出されました。ところが、「つくる会」の公民教科書は、明治憲法を「できるだけ国民の権利や自由を盛り込んだ憲法」「当時の新聞でも『聞きしにまさる良憲法』としてたたえられた」と称賛しています。その一方で、曲がりなりにも労働者民衆の自由や諸権利を保障してきた日本国憲法については、米占領軍によって押しつけられた憲法ということだけが、強調されています。

●基本的人権をないがしろにし憲法を攻撃

 子どもたちに日本国憲法を教える場合、ふつうは「国民主権」「平和主義」「基本的人権の尊重」の三原則を説明します。しかしこの教科書は「国民主権」の内容が「主権国家」と「象徴天皇制」の説明に、「平和主義」の内容が自衛隊と有事法制の説明に、「基本的人権の尊重」の内容が「公共の福祉と国民の義務」の強調にすり替えられています。「基本的人権の尊重」をないがしろにして、国家・国益・国防・「公共」・天皇を強調しているのです。国家・公共の利益よりも人権を重視するのは間違いだと現憲法を攻撃し、憲法改悪に子どもたちを誘導するのがねらいです。

●「近隣の脅威」を叫び戦争をあおる

 子どもたちに、いまにも近隣の国が日本を攻撃してくるかのようなイメージを与えています。「朝鮮半島情勢は一層緊迫化」していると言い、領土問題、拉致問題、不審船などを写真入りで大々的にとりあげ、戦争をあおっています。そして、このために自衛隊は不可欠の存在だと説くのです。さらに自衛隊の海外派兵を「わが国にも相応の軍事的な貢献が求められるようになった」と言い、国外での米軍との軍事作戦を積極的に推進するよう主張しています。

●9条撤廃と「国防の義務」を主張

 「国防の義務」と題した資料を掲載、他国の憲法を例にあげて「これらの国の憲法では国民の崇高な義務として国防の義務が定められている」と書いています。あらゆる侵略戦争を「国を守るための戦争」と肯定し、戦争協力を義務として教えるものです。9条を撤廃し海外派兵をどんどんやり、戦争のできる国にしよう、国防はみんなの義務にすべきと教え込む教科書です。

●「差別があって当然」と男女平等を否定

 「法の下の平等」の項で「行き過ぎた平等意識はかえって社会を混乱させ、個性を奪ってしまう結果になる」と書いています。コラムでは「男らしさ、女らしさ」や「家族の中の役割分担」を強調し、男女共学への反対運動まで掲載しています。女性差別をあおるだけでなく、社会には差別や格差があって当然だ、その方が社会秩序が保てるのだと主張しているのです。これは女性差別主義者の石原知事とまったく同じ考えです。


力を合わせれば採択を阻止できます!

教科書の闘いに勝利して、憲法改悪・戦争の道を阻んでいきましょう

 労働者民衆が力を合わせれば「つくる会」教科書の採択を阻止することは可能です。4年前の闘いの勝利はそれを示しています。東京では杉並、国立、荒川などで、そして栃木や広島、愛媛など各地で教育委員会を包囲する「人間の鎖」行動が広がっていきました。

真の敵は、いま戦争しようとしている支配者

 「つくる会」教科書は、単に過去の侵略戦争の歴史を賛美しているだけではありません。自衛隊のイラク派兵と占領軍参加や、北朝鮮・中国を名指しした日米の新たな軍事政策を正当化しているのです。いま進行しているイラク戦争、そしてこれから起こされるであろう(日米軍事協力の)戦争に子どもたちを動員していくために、「国益のための戦争は正義」「国のために命を投げ出せ」と教え込もうとしているのです。
 これは「つくる会」だけの悪だくみではありません。自民党が全面的に支援し、経済界がバックアップしています。
 昨年6月と今年3月、小泉・自民党は全国の地方議員を集めて「つくる会」支援の集会を開きました。安倍晋三・自民党幹事長代理は両方に出席して採択の檄を発しました。中山成彬・文部科学大臣は大臣就任祝賀会で「自虐的な教科書ばかりだ」「『愛国心』という言葉でまとめて教育基本法を改正したい」と発言しました。町村信孝・外務大臣は4年前に文部科学大臣として最初に「つくる会」教科書を検定通過させた人物です。

ファシスト都知事・石原を倒そう!

 石原都知事は、最も強力な「つくる会」支持者です。4年前の教科書採択のとき、東京都のすべての教育委員を集め、「(あなた方が自分の意思で教科書を選ばなかったら)この国は滅びますよ」と発言して「つくる会」教科書の採択を促しました。この春も学校現場に「日の丸・君が代」を強制してきた石原都知事と東京都教育委員会。「命をかけて憲法を破る」と公言する石原都知事。彼らを倒さなければ、「つくる会」教科書と教育の反動化は止められません。
 今度の都議会議員選挙の最大争点は教科書問題です。長谷川〈都政を革新する会〉は、ファシスト都知事・石原に真っ向から闘いを挑みます。ともに行動しましょう。

 

中国・韓国のデモ・ストに連帯を

 こんにち中国でまき起こっている抗日デモやストライキの背景には、日系企業による搾取と抑圧の問題があります。あまりにも低い賃金、過酷な長時間労働(トイレに行く回数も決められている)など、人間として扱わない日系企業への怒りが充満していたのです。
 このような中で日米両政府は今年2月に対中国軍事政策を明言し(2プラス2)、朝鮮半島・台湾への軍事介入を想定した米陸軍司令部の日本移転まで進めています。そして小泉政権は「つくる会」教科書を検定通過させ、9条改憲の準備もしています。中国・韓国の労働者民衆が抗議闘争に立ち上がったのは、こうした背景があるからです。
 資本によって搾取・抑圧され、戦争で犠牲になるのは中国も日本も同じ労働者民衆です。中国・韓国の民衆と連帯して闘いのうねりを大きくし、戦争と民営化を推し進める小泉政権を倒しましょう。

 

さらに 行動しよう

杉並・親の会が呼びかけ

「歴史をねじまげ、戦争を賛美する教科書採択に反対する署名」を集めましょう

■署名提出先
  杉並区教育委員会委員長・区教育長
■署名の問い合わせ
「つくる会」の教科書採択に反対する
杉並・親の会 阿佐谷南2‐21‐19 伊藤荘1F
tel./fax. 03‐3315‐7150

●傍聴しよう!

 5月25日(水)は教育委員会の日です。教育委員会は隔週の水曜日に行われるのが通例です。傍聴などのお問い合わせは〈都政を革新する会〉まで。(tel.03-5378-1352)

●力をあわせて 「つくる会」教科書の採択をとめよう!
6・2 杉並大集会

とき◆6月2日(木)午後6時開場 6時30分開会
ところ◆産業商工会館 講堂 (杉並区阿佐谷南3-2-19 tel.03-3393-1501)
講演◆斎藤貴男さん(ジャーナリスト)
主催◆6・2集会実行委員会(tel.080-3208-5693)


 

連絡先
〒166‐0003 東京都 杉並区 高円寺南 4-5-3 都政を革新する会
TEL&FAX 03(5378)1352
メール info@tokakushin.org
ホームページ http://www.tokakushin.org/

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