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不当な介入に屈した区教委の扶桑社版歴史教科書採択撤回を 都政を革新する会 杉並区上高井戸1-32-40 電話&FAX3329-8813 杉並区教育委員会は8月12日、3万余の反対署名、保護者・区民の多数の申し入れ、現場教職員や区職員の声を無視し、扶桑社版歴史教科書を採択しました。この日に限って「つくる会」勢力が全国から動員され、傍聴席を押さえ審議を監視するという異常事態の中での採択でした。23日には危惧(きぐ)されていた世田谷区でも扶桑社版歴史教科書は退けられ、区民の根強い反対の声を押し切った山田杉並教育行政の異常さを浮き彫りにしています。24日の教育委員会終了時、大韓民国・民団杉並の団長から納冨教育長に「あなたは両国の子どもたちの交流を続けるという約束を裏切った」と厳しい糾弾が浴びせられ、そそくさと逃げ出す教育長に、傍聴者全員が怒りの弾劾をたたきつけました。 「つくる会」の不当な介入による採択は無効8月8日、教科書執筆者の藤岡信勝・八木秀次両氏が、4日の教育委員会で扶桑社版教科書を批判した教育委員の発言を「暴言」と非難し、公開質問状で裁判に訴えると脅した行為は絶対に許せません。安本委員の「戦争に向かう教科書」という発言は、多くの保護者の危惧を代弁したものでした。「つくる会」が駅頭で配布した同委員名指しの脅迫ビラは、教育委員に圧力を加え、採択審議での反対意見を封殺する不当な介入に当たるものです。法や条例、要綱は、採択過程から教科書の著者・協力者を排除することを厳しく規定し、採択期間中は、教科書関係者が学校に出入りすることさえ禁止しています。「つくる会」の介入を容認し、その圧力により採択をねじ曲げた教育委員会の責任は重大です。 不当な介入を容認した杉並区教育行政 区教育委員会は、教育委員への脅迫や中傷に対する再三の申し入れにもかかわらず、不当な介入を止めさせる措置をとりませんでした。それどころか区長は、「つくる会」勢力が前夜から区役所前を陣取り、「つくる会」教科書に反対する区民には禁じてきた庁舎前に「扶桑社支持」のプラカードを掲げて並ぶことを許したのです。 採択審議の経過から今回の採択は無効これまで教育委員会は合議制を基本とし、委員が複数の教科書を候補としてあげ、その最大公約数をとるといった決定方法をとってきました。杉並区の4日、12日の採択審議過程ですべての委員が3社の教科書を推薦しており、2名の教育委員が強く反対する扶桑社版を退け全員が候補の一つにあげた大阪書籍に決定するのが本来のあり方でした。このような姿勢で臨むべき納冨教育長が、4日で3社の教科書を評価しながら12日には前言を翻して扶桑社版を第一として、多数決という方法を強制したのです。これに屈して賛否の分かれる教科書をあえて採択した教育委員長の責任も重大です。 繰り返された丸田委員長への不当な圧力採択審議で扶桑社版に反対していた委員長の直後のコメントは、「つくる会」教科書を現場で使わねばならない教員のことを思う苦渋に満ちたものでした。このコメントでも、採択が不当な圧力のもとにおこなわれたことをうかがい知ることができます。ところがその後、「委員長コメント」とまったく異なる内容の「補足コメント」が出されています。「〔採択されなかった他社の〕教科書を副教材とすることは、ドイツ等先進国では一般的なことであり、今後わが国でも幅広い普及を期待する」と言っていたのが、「扶桑社版教科書を主教材としないことを提案したものではありません」と変えられたのです。直後の委員長コメントから「補足コメント」が出る一週間の間にも、教育委員長に対する不当な書き換えが強制されたと思えます。 戦争への批判を許さない「つくる会」教科書と杉並区教育行政杉並区教育行政は、意見も自由に言えない異常な状態になっています。「つくる会」教科書は「不適切」という所見を書いた教員は、報告書を書き換えさせられました。「つくる会」教科書に反対意見を述べた教育委員は脅迫を受け、名指しの中傷ビラをまかれました。そして教育委員長のコメントさえ変えさせました。「中世史が弱い」とか「地域性が薄い」という批判は許されても、「戦争賛美の教科書」という批判、「教科書として不適切」という意見は絶対に許さない−−これこそが「つくる会」教科書の正体なのです。「つくる会」教科書は、戦争への批判を一切許さず、「侵略戦争を正義の戦争」と子どもたちに教え込み、戦争に駆り出していくための道具なのです。 不当な圧力で強制された戦争教科書の撤回を 今現在で大田原市をのぞいて、こんな教科書を採択した自治体は全国どこもありません。杉並区の教育行政の異常さがいっそう際立っています。戦争賛美の教科書を無理やり採択した暴挙は、子どもたちに強制されてはじめて恐ろしさがわかる保護者・教員たちの新たな反撃を呼び覚まし、何倍もの力で必ずうち砕かれるでしょう。 |
--------------------------------------------------------------------------- 2005・08・24 |
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