
侵略戦争への反省をなくし、再び戦争する国民をつくる
それが「つくる会」の歴史・公民教科書のねらい 侵略の事実を隠し、日本軍を「解放軍」として描く
アジアに広がる独立への希望 日本の緒戦(しょせん)勝利は、東南アジアやインドの人々に独立への夢と勇気を育(はぐ)んだ。東南アジアにおける日本軍の破竹(はちく)の進撃(しんげき)は、現地の人々の協力があってこそ可能だった。日本軍の捕虜(ほりょ)となったイギリス軍インド人兵士の中からインド国民軍が結成され、日本軍と協力してインドに向けて進撃した。インドネシアやビルマでも、日本軍の指導で軍隊がつくられた。(「つくる会」歴史教科書(検定済み)p206より)
●日本軍が「アジアを解放した」と歴史を偽造。朝鮮の独立運動に対する弾圧、中国・東南アジアの植民地化と虐殺、これに対するアジア民衆の抵抗の戦いは、ほとんど書いていない。「南京大虐殺」「軍隊慰安婦」「強制連行」も消し去っている。
被害の記述もほんの付け足しで終わり
●沖縄戦やヒロシマ・ナガサキの記述はたった2〜3行
(今の教科書は、それぞれ1〜2ページとっている)
住民の方がたくさん死んだ沖縄戦の事実をねじ曲げ。
日本軍による集団死強制・住民虐殺も抹殺!
4月、米軍は沖縄本島に上陸し、日本軍の死者9万4千人、一般住民の死者も約9万4千人を出す先頭の末、2か月半のちに沖縄を占領した。 (「つくる会」歴史教科書(検定済み)p211より)
原爆で何人の人が死んだかすら教えない!
方向に傾(かたむ)いた。しかい、陸軍は反対し、本土決戦を主張してゆずらなかった。政府はしばらくソ連の仲介の返答を待つことにした。そのあいだに、8月6日、アメリカは世界最初の原子爆弾(げんしばくだん)(原爆(げんばく))を広島に投下した。ことここにいたっては、日本政府も終戦を急ぐほかはなかった。8日、ソ連は日ソ中立条約を破って日本に宣戦布告(せんせんふこく)し、翌(よく)9日、満州(まんしゅう)に侵攻してきた。また同日、アメリカは長崎(ながさき)にも原爆を投下した。 (「つくる会」歴史教科書(検定済み)p211より)

「つくる会」教科書とは、「戦争は正しい」「国のために命を投げ出せ」と教え込むための教科書です。「歴史」では、戦前の教科書のように「天皇神話」や「日本軍の活躍ぶり」を大きく取り上げ、「公民」では「領土の略奪」「男女差別」「憲法改悪」をあおっています。
もし、こんな教科書が採択されたら、いったいどうなるでしょうか。子どもたちがテストで「日本の戦争は侵略戦争でした」と解答したら×がつけられます。「大東亜戦争はアジアに独立への夢と勇気を育んだ」と解答しなければならないのです。教室が「戦争は正しい」と教える場となるのです! それは何も遠い先の話ではありません。来年にもこの杉並の学校で現実になろうとしているのです。国のために戦争をし、死ぬのはあたりまえという子どもにされ、戦場へかり出されるのです。絶対にとめなくては!
日本共産党に問う― だれが運動をし、だれが運動を妨害しているのでしょうか?
「つくる会」の教科書採択に反対する杉並・親の会をはじめとする皆さんが、採択反対署名を集めています。この署名運動は一気に広がっています。都政を革新する会は、こうした住民自身の行動こそ、「つくる会」教科書の採択を止める力になると確信します。
これに対し共産党は、自分たちは何も取り組んでいないのに、署名運動は「○○派の運動だからやめろ」などと勝手に決めつけ、妨害をはじめました(福士さんも)。これは自民党や公安警察の悪宣伝・妨害と同じではないでしょうか?
また彼らは、私たちが「教科書問題を選挙に利用している」などと非難しています。冗談ではありません。子どもの教育が、未来がかかっている教科書問題こそ、今度の都議選の最大争点です。争点にしない共産党や福士さんの態度こそ「不思議」です。
共産党が主導していない住民や労働者の運動は、徹底的に妨害する――こうした独善的で、排他的な日本共産党中央の体質は、本当にあらためてほしいものです。まじめな共産党員の方たちからも、同様の声が寄せられています。
私たちは、妨害に負けずがんばります。

会場あふれる人々が参加した「つくる会」教科書の採択をとめよう 6・2杉並大集会(阿佐谷)。講師のジャーナリスト・斎藤貴男さんは、「こんな熱気ある集会は初めてだ」と語りました。
こうした大衆運動を大きくすれば「つくる会」教科書採択はとめられます。共産党や福士さんたちも本気で「つくる会」教科書を止める気があるなら合流すべきでは。 記事(新コスモス6月号4面) |