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新コスモス
2006.3.1
第191号

INDEX
(1面) 卒業式特集 不起立は教員の責務  私が「日の丸・君が代」に反対する理由。インタビュー 根津公子さんに聞く

(2面) 2・18集会参加報告 「日の丸・君が代」も「つくる会」教科書もいらない 元気と熱気にあふれ--北島邦彦 

(3面) 2月議会  特攻隊賛美の区長を痛撃--新城せつこ議員。 絶対認められない! 介護保険料4月から40%アップ月4200円に

(4面) 戦争と福祉切りすての来年度杉並区予算--杉並区議会議員 けしば誠一/杉並映画村通信。コスモス歌壇。こんにちは、「ふろむあす」です--くらしを見直す会。

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卒業式特集 不起立は教員の責務  私が「日の丸・君が代」に反対する理由

 

インタビュー 根津公子さんに聞く

ねづ・きみこ/1950年神奈川県生まれ。中学家庭科教員。昨年「君が代」不起立で停職1か月の処分を受ける。 

( 聞き手 けしば誠一 【2月18日、都革新高円寺事務所で】)

けしば なぜ教師になったのかというあたりから話をお聞きしたいと思います。
根 津 高校時代は農村地帯で社会のことにも疎かったんですが、高校を卒業する頃になって、このまま花嫁修業するのも就職するのも納得がいかず、決断を少し先延ばしするためだけにお金のかからない都立短大に行ったんです。1969年、社会的にはいろいろ高揚していた時期で、朝鮮と日本の歴史の本を読んだんです。それと父が中国に戦争で行っていたのですが、それで中国との関係の本を何冊か読んだ。それを読んだら私が受けた学校教育って何だったのかって思ったんですね。そうこう考えてみると歴史教育だけでなくて、校則なども含めて結局はとにかく上から押しつける、そういう教育だったんだと。それでその状態を変えたいなと思い始めるんです。たまたま家庭科の教員免許が取れてじゃあそちらに進もうと。家庭科というのは男女差別の教科でしたが、その中でしっかり女性差別を問題にしていこうと、それも本当のことを知るということにつながるのではないかと思いました。
けしば そういう先生が、どうして処分されなくてはいけないのかと。
根 津 2003年の10月23日に「君が代」で起立しなかったら処分するという通達(「10・23通達」)を都教委が出し、翌年の卒業式、入学式で250人ほどが戒告処分になるわけですね。1回目は戒告だけでしたが、だんだん回を重ねるごとに処分を重くすると。私の場合次は停職3か月なのか6か月なのか、あるいは免職も考えられるのかという状況です。
けしば 根津さんは、今回停職1か月で仕事ができなくなったわけですが。
根 津 去年の卒業式で私は最初の部分だけ立っていたんです。子どもたちにも「私は反対しているし、立つべきではないと思っているけれども、免職になるのを少し先に送りたいという気持ちもあるので、立ってしまうかもしれない」と先に話していたんですね。ところが最初に「国歌斉唱」と言われたとたんにもう心臓がばくばく鼓動するんですね。中国人に銃剣を突き刺せと言われた日本軍の初年兵の姿がぱっと頭に浮かぶんです。「ああ、これ私だ」って思ったんです。それから子どもたちの目線が私の方を見ているんですよ。その視線に耐えられなくて、もうとにかく早く座りたいと思ったんです。座った時ほんとに「引き金」を引かなくてよかったと思った。処分が重なって教員生命はあと2〜3年くらいになるだろうけど、やっぱりおかしいことはやらない。そうしなければ私は子どもの前に立てないと思ったんです。それで入学式は最初から座った。そして停職になるんです。
けしば 停職中に校門前で座り続けたそうですが。
根 津 私は何も悪いことはしていない。それで停職にされても学校に行ったんです。でも当然追い出されて、追い出されたら、その場所にたたずむしかないというので、校門の前に座っていたんです。すると子どもたちが「なんで先生そこにいるの。今日授業に来なかったじゃない」って。
 子どもたちは「君が代」を立って歌うのが当然と思っているのですが、私はその子たちに逆になぜ「君が代」を起立して歌っているのって聞いたんです。そうすると「国歌だから」「言われたから」と。じゃあどういう意味で歌っているのって聞くと知らないわけですよね。意味もわからず歌っているのって変じゃないって子どもに聞くと、それは変だなあと。それから「あなたたちが何かをやるときに必ずなぜこれをするのか、これをしてほしいのか、大人や教員はあなたたちに話すでしょう。でもなぜ『日の丸・君が代』についてはそれをしないんだろう。理由のないことを指示し命令するのは私はおかしいと思う、学校としては特にやってはいけないことだと思う」と言ったんですね。かなりそこの部分では子どもたちは納得します。「日の丸・君が代」は歴史的な事実、戦争との関係からみて問題だと思う、今は天皇の世の中ではない、とそんな話もします。それはさておいても論議もされず、自分たちで決めることもできない、それが一番おかしいと私は言うんです。

 

けしば 世論調査でも強制には反対という人が多いんですよね。
根 津 「日の丸・君が代」に反対するっていうと思想的に偏っていると、レッテルばりがされるんだけれども、教員としての職務が不起立、「日の丸・君が代」に反対する行動だと思っています。「日の丸・君が代」の強制で教育が壊されようとしている。教員としてそれはどうしてもくい止めなければならない、それは職責だと思うんですよ。一番は直接目の前にいる子どもに対する責任が私にはあると思っているんです。だから反対せざるをえない。
けしば 「日の丸・君が代」強制は「10・23通達」以前から始まっていますね。
根 津 89年に学習指導要領で「国旗を掲揚し国歌を斉唱するものとする」という言葉が入り、そこから「日の丸・君が代」強制が始まったわけです。90年から私は八王子の石川中学校にいたのですが、94年の卒業式で校長が「日の丸」を校庭のポールに揚げようとした。私たち職員何人かで揚げないでくれと迫ったんですが、揚げてしまいました。それを子どもたちが降ろそうと言うんですね。そしたら私が降ろすしかないですよね。で私が降ろしたんですが、その「日の丸」を校長に返したんです。校長はそれをもって駆けだしてまた揚げた。そのときにはほとんど全校生徒が登校していて、一人だけ揚げてくれという生徒がいましたが、あとの700人くらいの子たちは「やめてくれ」とものすごい声をあげた。その中で私がまた降ろした。また校長がそれを奪って揚げた。その「日の丸」を今度は生徒が破ってしまう。この時私は減給1か月の処分を受けました。
 入学式の後の最初の家庭科の授業で生徒全員が、みんなが反対しているのになぜ校長先生は「日の丸」を揚げたのか聞きたいって言うんです。それで校長を呼んできて「質問会」をしたんですね。そういうことがまだ平気で日常的に行えた時期だったんです。
けしば 今では考えられないことですね。
根 津 でもそれが本当の学校ですよね。で、その質問会で校長は「700人が反対しても私は上司の命令に従う」って言ったんです。そういう校長を反面教師にして子どもは自分たちで学校をつくっていくんだという気持ちになっていきました。本当に自治が生きている学校になった。その生徒たちは自分たちの卒業式では校長と談判して「日の丸」を揚げさせなかったんです。教員も子どもに押されて変わっていきました。
けしば 校長の言いなりになっている今の学校の状況とはまったく違う。子どもたちにとっても、いきいきと豊かに学べる環境だったんだなと思いますね。
根 津 そうです。私はしょっちゅう処分されたり、「日の丸」を引き下ろしたりというのを保護者はみんな知っているわけです。「先生はそんなに日の丸・君が代に反対なのか」と言うんですが、「だけど子どもは先生のことを好きだから、だからまあいいと思っている」なんて、よく言われましたね。

●たくさんのエール

けしば 99年の国旗国歌法が転機になりますね。
根 津 その年に多摩中に異動となったのですが、1か月くらい経ったときに、ある生徒が私の顔を見るなり「あ、非国民」って言ったんです。「それ私のこと」って言ったら、とっても困っちゃったんですけどね。その子からポッと出てしまったんです。大人たちが言って回っていることが。多摩中での3年間はもちろん「君が代」不起立ですが、3年目には校長に「イスに着席してはいけない。これは職務命令だ」と言われたんです。私はどうしたかというと「地べた」に座ったんです(笑)。
けしば 10・23通達が出て初めての卒業式の時は。
根 津 その時は調布中(自宅との往復が4時間もかかる不当な異動)で、朝日新聞が夕刊で、私の不起立の記事を書いてくれたんです。卒業式の翌日に学校に行きましたら、校長はすごく怒ってましたが、教員たちは何人かが校長を追及して意見を言ってくれた。生徒と保護者からもいろんなエールをもらいました。PTAの役員をやっている人から電話があって「私は日の丸も君が代も反対ではないけれど、なぜ学校で強制してはいけないのかという先生の主張は、新聞で読んですごくよくわかった」って言うんです。調布中を出る時の離任式で、生徒が「おかしいことにはおかしいときっちりやっていく先生の姿勢はものすごく勉強になった」というんですね。それを校長がいる前で読み上げてね(笑)。

●みんなでやれば勝てる

けしば いま職場、組合の状況はどうですか。
根 津 何せ論議がない。
私は組合の方針として不起立しようよっていうのはね、呼びかけなければいけないと思っている。ところが受け入れてもらえない。「生活と権利を守るところが組合だ。処分を受けて生活を脅かすようなことは方針とすべきではない」と。昔、学テ(学力テスト反対)だとか勤評(勤務評定反対闘争)だとか教員たちは本当にたたかったわけでしょう。それで日教組をつくったわけだけど、その歴史が全然継承されていない。
けしば 権利の中には人権、基本的人権というものが含まれるわけでしょう。これがない権利なんていったい何の権利なのかと。
根 津 ほんとそう思うんですけどね。
けしば でもそういう組合を変える力が、根津さんたちの不起立闘争にあるんじゃないかと思いますね。
根 津 組合を再生するのも教育をとりもどす、教育基本法を変えさせないというのも、実際にたたかいがあってということじゃなければ。抵抗すると今の風潮というか、必ず異端視されるでしょう。でもみんなでやったら「異端」ではなくなります。少数でやれば攻撃はうんと強まるけれど、みんなでやれば簡単にそれはつぶせるわけだから。教員みんなで行動しようと訴えたい。一歩ずつ行動すればいいわけだから、せめて1回戒告くらいは、まあ組合費を払うのと同じような気持ちで、がんばりましょうよって言いたいですね。
けしば 保護者のみなさんに訴えたいことは。
根 津 保護者の人たちには私たちが「日の丸・君が代」にこだわるのは教育を破壊させないため、これ以上ひどくさせないために、やっていることであるということをわかってほしい。
 私に「今年は処分されないようにしてほしい」って言ってきた生徒がいます。その生徒が言うには「先生が校門の前に1か月いた時に私は立ち上がっていいんだということを知った」と。それで、ほかの学校の生徒にもそのことを教えてほしいと言うんですね。私はこう言ったんです「一人でもあなたみたいな子がいたら、私が教員としてやらなければいけないことを全うできたと思える。ただ教員生命をのばすだけだったら実際に私がしたいと思うことはできないまま終わってしまう。だから処分はまったく不当だと思うけれども、私はそれを覚悟してでも、ほんとに自分の正しいと思うことをやり続ける」って。その生徒は「そっか、でもそれもそうだな」って。そんなこともあって、私は「立てない」だけじゃなくて「立たない」という選択に今変わっています。
けしば 根津さんのような先生を免職するようなことは絶対認められないという声は必ずいろんなところから起こると思うし、起こさなければいけない。処分を許さないという署名をはじめたそうですね。
根 津 停職、免職にされるのをただ待つなんて。「するな、させるな」というのが先だろうって思って。
けしば 処分したらただじゃすまいないぞってことですね。先生の思いを職場や地域で伝え、私たちも署名を集めます。教育基本法、憲法が壊されようとしている今この時こそ、力をあわせてたたかう時ですね。
根 津 今やらなくていつやるのよねえ。ほんとに。
けしば 今日は長時間ありがとうございました。

「都教委は、「君が代」不服従の教員を停職処分にするな!免職にするな! 緊急署名」が、河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会から呼びかけられています。河原井さんは養護学校の先生で、根津先生に続いて停職処分が予想されています。多くの署名を集め、都教委に突きつけましょう。用紙は都革新事務所にもあります。

処分撤回!解雇撤回!「日の丸・君が代」の強制を許さない2・5総決起集会に 700人

(実行委主催、都教委包囲・首都圏ネット呼びかけ 一ツ橋ホール)

「戦争協力を拒否し、不起立・不服従を貫いていきます。停職・免職覚悟で、生徒にこういう生き方もあるんだよということをしっかり伝えていきたい」   ――2・5集会で登壇した根津さんの発言より

教育基本法・憲法の改悪をとめよう!3・31全国集会

 

◆3月31日(金)午後5時30分〜 ◆日比谷野外大音楽堂

 

主催 教育基本法の改悪をとめよう! 全国連絡会 呼びかけ人 大内裕和 小森陽一 高橋哲哉 三宅晶子

 

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「日の丸・君が代」も「つくる会」教科書もいらない

元気と熱気にあふれ

2・18集会参加報告 北島邦彦 

椅子が足りなくなる盛況ぶり  阿佐谷地域区民センター2月18日
 2月18日、阿佐谷で、「『日の丸・君が代』も『つくる会』教科書もいらない! 2・18集会」(実行委主催)が開かれ、150人を超える参加者で大盛況でした。
 講演に立った西野瑠美子さん(「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク共同代表)は、杉並の「つくる会」教科書採択撤回のたたかいに熱い連帯を表明。教科書問題とNHK番組への政治圧力問題が示す時代状況について話されました。
 「日の丸・君が代」強制とたたかう都立高校の教育労働者は、保護者からも「何か手伝えることは」と言われうれしかったと語り、明るく「不起立宣言」。杉並の教員と保護者が「つくる会」教科書とのたたかいを報告。杉並区教職員組合の撤回署名の開始、区教委の不正を告発した教員への処分・強制異動への保護者の反対の声の大きな広がりなど昨夏の不当採択に負けずに新たな運動のステージが展開されていることを確認できました。
 国鉄千葉動力車労働組合特別執行委員の滝口誠さんは、処分を恐れずたたかう教育労働者とともにストを含めた春闘をたたかう決意を表明。「郵政民営化と闘う郵政労働者は来ていますか?公務員制度改革と闘う自治体労働者は来ていますか?」と呼びかけ、あらゆる労働者の団結こそ小泉政権を倒す力だと訴え。
 沖縄での基地撤去を求める3・5県民大会10万人結集を訴えた青年、東京西部労働組合交流センター、杉並住民の会などのアピールに続いて都革新から新城せつこ区議が発言し、議会で山田区政を追及し、「つくる会」教科書採択撤回署名を全力で取り組むと誓いました。
 集会後の交流会で西野瑠美子さんが「元気の出る集会」だったと語っていました。本当にそのとおり大成功した集会でした。

 

 

 

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2月議会 “戦争を知らない区長に何がわかるのか”

特攻隊賛美の区長を痛撃

 

 2月23日杉並区議会で、新城せつこ議員が一般質問にたち、戦争協力と福祉切りすての政策を強める山田区政を厳しく追及しました。傍聴席からは、介護保険料40%値上げに反対する介護と福祉を要求する杉並住民の会の高齢者、「つくる会」教科書4月使用に反対する保護者が固唾を飲んで見守りました。

 

一般質問で熱弁をふるう新城せつこ議員 2月23日午前 杉並区議会本会議場

傍聴の元特攻隊員の区民が感動の涙

 まずはじめに、山田区長が成人式で昨年に続き特攻隊員の遺書を読み上げ、「このような尊い犠牲の上に戦後の繁栄があったことに感謝せよ」と訓示したことを質し、「区長は若者が特攻隊に志願し、死を強制されたことが、正しい価値ある行為だったと考えているのか」と迫りました。山田区長は答弁に立たず、成人式担当の児童部長に「両親などお世話になった人たちに感謝しなさいと述べた」とまったくのウソを答えさせ、いつものように逃げようとしました。傍聴席からも「自分で答えなさい!」と怒りの声が飛びます。新城議員は今日こそは逃がさないという迫力で再質問に立ち、ある特攻隊員の遺書を読み上げました。「イタリア、ドイツのファシズムは負けた、日本も負けるだろう。どうしてこんな戦争を引き起こしたのか。……大学で学んだリベラリズムの大切さを思い、自由の国に向かい飛んでゆく」―山田区長が取り上げる特攻隊員の遺書は「立派に死にます」風のものばかりですが、ほとんどの若者はこうした無念さを抱えたまま国=天皇に死を強制されていったのです。新城議員はこの侵略戦争への怒りや反省がない区長を激しく弾劾しました。
 そもそも特攻隊の犠牲は何のために必要とされたのか。天皇制を維持するため、そのために戦争を引き延ばすためでした。その結果が沖縄戦での20万の犠牲(そして今も続く基地の重圧)であり、ヒロシマ・ナガサキの惨劇であり、東京をはじめとする本土空襲の犠牲、無数の戦災孤児たちでした。「特攻隊のおかげで平和と繁栄がある」など歴史の偽造もはなはだしい。新城議員は区長にこうした歴史の真実を突きつけた上で、杉並在住の特攻隊生き残りの方たちが「戦争を知らない山田区長に何がわかるのか」と痛烈に批判していることを紹介しました。この日、傍聴に来ていた方南在住の特攻隊生き残りの方は、新城議員の熱弁に感動し「新城議員の発言を聞いて涙が出てきた。天皇は絶対に許せない」と後で話していました。
 新城議員の怒りの迫力に圧倒された山田区長は、ついに答弁に立たざるをえなくなりました。しかし区長は「(成人式発言への批判は)新城議員の考え方。会場に集まった方たちは共感してくれた」と、苦しまぎれの居直り答弁をするのが精一杯でした。歴史の真実にまったく向き合えない卑劣さは、「つくる会」と同じです。

戦争体制づくりと福祉解体を許さず

 続いて新城議員は、今回上程される杉並区国民保護対策本部、国民保護協議会の設置条例について質問しました。これは戦争対策本部であり、住民を日常的に戦争訓練に動員するものであることを暴き出しました。続いてこのような住民の戦争動員計画の一方で、介護保険料40%値上げの計画や「自立支援法」にもとづく「障害者」福祉の切りすて(非課税世帯からも高額の利用料を取り立て)を強行している現実について追及しました。
 最後に「つくる会」教科書採択の不正を告発した2名の教員の処分・強制異動に対し抗議するとともに、宮坂教育委員が「つくる会」の会合に出席した問題について、区の姿勢を質しました。
 当日は、介護と福祉を要求する杉並住民の会が区役所前署名活動の前に傍聴行動を設定。「区長に高齢者の怒りをぶつけてもらい胸がスーっとした」とKさん。杉並・親の会など「つくる会」教科書に反対する保護者の方たちも加わって傍聴者は総勢20人に。新城議員が区長を追及するのにあわせ「そうだ!」と声もあがり、山田区長と与党会派を圧倒しました。ますます反動化する山田区政と力をあわせ対決しましょう。


 

絶対認められない!

介護保険料4月から 40%アップ月4200円

65歳以上の基準額(本人非課税・他の世帯員課税) 現行3000円が

介護と福祉を要求する杉並住民の会が呼びかける区議会請願署名にご協力を! 写真は区役所前で次々に署名に応じる人たち。(2月23日) 

 杉並住民の会の交渉で明らかに

 2月9日、介護と福祉を要求する杉並住民の会は「介護保険料の値上げ反対」など介護保険に関する要請を杉並区に対しておこないました。30名の高齢者がこの要請に参加しました。この場で区は、4月からの介護保険料についてなんと「40%の値上げをする。基準保険料で、現行月額3000円を4200円に引き上げる案を区議会に提案する」と言ったのです。
 1年で1万4400円もの引き上げ。これはもう「暴政」というほかありません。交渉参加者からは「東京では最高の値上げではないのか」「認められない」など怒りの声があがりました。 住民の会は、山田区長のこの暴挙に対し、すべての区民に抗議行動に立ち上がることを呼びかけ、杉並区議会への「値上げ反対の請願署名」を訴えています。都政を革新する会もこれにこたえて議会内外で、全力で反対していきます。

保険料40%値上げの衝撃!

  これでは生きていけない

★荻窪・Yさん夫婦の場合

妻(収入なし)3000円→4200円

夫(年金のみ)3750円→5250円

2人で年3万2400円の負担増!

 

 


弾圧政治を許さないために

「国家賠償請求訴訟を支える会」加入のお願い

 警視庁=東京都・石原知事を被告として訴えている国家賠償請求訴訟が、3月22日から再開します。この訴訟は、2001年都議会議員選挙に際して、警視庁によって繰り返された都政を革新する会の事務所ならびに後援会幹事自宅に対する家宅捜索の不法・違法性を裁判の場で明らかにしようとするものです。
 警察の捜索は「爆発物取締罰則違反」や「免状不実記載」など被疑者不詳の「事件」を口実としたものです。これらの「事件」と都政を革新する会の事務所との関連性はまったくありません。事務所の扉を破壊するなど暴力的な捜索は、明らかに選挙妨害のために行われた政治的弾圧です。
 長期にわたる裁判であり、訴訟費用も小さくはありません。このたび「国家賠償請求訴訟を支える会」をたちあげました。会費は1口1000円です。弾圧政治を阻むために、多くのみなさんの加入をお願いいたします。

★会費振込先
郵便振替 00120‐5‐418390 「国賠訴訟を支える会」と通信欄にお書きください。

 

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戦争と福祉切りすての来年度杉並区予算

杉並区議会議員 けしば誠一 

 山田区長は杉並区議会第1回定例会で、驚くほど反動的な新年度予算を提案しました。最大の攻防点は、04年に制定された有事法制にもとづく「杉並区国民保護対策本部及び緊急対処事態対策本部条例」「杉並区国民保護協議会条例」という杉並区の戦争体制づくりの条例案です。
 小泉政権は米ブッシュ政権とともに米軍再編=沖縄・全国の基地強化、自衛隊と米軍の一体化を進め、中国・北朝鮮への侵略戦争体制をかためています。そして有事法制の下で地方公共団体や民間の総動員を図るため、「国民保護」の名を借りて国の戦争対策本部の下に従う各自治体の住民動員対策本部や、自衛隊の指揮の下に形成される協議会の設置を義務付けたのです。この国民保護協議会や対策本部が設置されると、日常的な戦災避難訓練への住民の強制的動員にはじまり、地方行政の一切が戦争準備に組み込まれることになります。06年度予算案は、こうした戦争体制に区民を動員するための様々な施策を柱とし、他方で区の事業の6割を民営化して、「障害者」や高齢者福祉の大幅な切り捨てを強行するものとなっています。
 区長が記者会見で打ち出した来年度予算案の5本柱は、どれもが戦争国家作りを優先するものです。

@「生き生き生涯現役」分野に46億648万円

 これは定年を迎える団塊世代を戦争体制づくりに利用しようというものです。「杉並地域大学の開校」では、「安全・安心まちづくり」などボランティア活動のためと称して、犯罪被害者支援コース・救急協力員指導コース・防犯診断員コース等を設け、戦争準備と警察の地域支配を強めるねらいが見えます。

A「地域ぐるみで教育立区」分野に24億3029万円

 「つくる会」教科書採択を推進した山田区長の「教育ビジョン」の下で杉並師範館を開設(約3億円)。「つくる会」教科書で戦争を正しいと教える「師範」(戦前の教師の呼び名)の養成所です。理事は山田区長自身で教育基本法違反(教育への不当な支配)そのもの。「地域教育委員会」「杉並教育会」の設置は「日の丸・君が代」強制への地域の動員です。他方で平和教育を進める教員を追い出そうとしています。また事務・用務職員を削減し学校の人減らしを進めながら、「子どもの安全」を口実に警察の介入を強め、パトロールや防犯カメラの設置には多額の予算。区長は教育を戦争と治安強化の観点からしか見ていないのです。

B「24時間365日の区役所サービス」

 窓口業務のオール民間委託を進め、委託業者のパート労働者に杉並区コールセンターを委ねています。区の職員を苦情処理からはずして削減しながら「サービスの向上」というでたらめさです。一般職の任期付職員の採用に関する条例、職員100名削減条例、能力・査定給与などで、労働条件を切り下げ自治体労働者の団結を解体し、戦争協力を強制するものです。

C保育・福祉切りすて

 「子どもの健やかな成長」として、保育園の民営化を進め、劣悪な保育環境に子どもを追いやり、保育料の値上げで親には負担を強いるのです。介護保険料3000円から4200円への値上げで高齢者から必要な介護が奪われます。「障害者」には、自立支援法にもとづく高額の利用料負担を強制し、生きる支えさえも奪おうとしています。

D警察支配の「安全・安心」

 現職警察官や退職警察官を雇い、防犯対策を理由に住民の警察支配を強め、日常的な災害訓練=戦時訓練への動員を図るものです。戦争協力を拒否する自治体労働者、教育労働者のたたかいと結び、山田区長の戦争と福祉切りすて予算を追及し、ストップさせるために全力尽くしましょう。

 

格差拡大の先頭に立つ山田区政

 

 一般会計全体の前年度比増加率は6.5%。ところがハコモノ施設予算は192%(!)も増加。扶助費(児童、高齢者、障害者、生活困窮者を援助するための経費)はわずか1.9%増。本当に困っている人たちの予算を削ってゼネコンや大企業に配分する山田区政は、格差拡大の先頭に立っている。

●PFI方式で大林組に丸投げした新杉並公会堂(京王グループが運営)が6月にオープン。区が30年間毎年5億7000万円を支出することに。

●高円寺には杉並芸術館を建設
総事業費約26億7900万円
来年度予算案に7億5640万円

 

 

 

 

杉並映画村通信逃避映画が賞をもらう

連載 第10x回 

2005年の日本映画の傾向

 2005年の日本映画の、ベスト10選出や映画賞の発表などが、いっせいに始まっている。そしてどこでも、だいたい「ALWAYS/三丁目の夕日」「パッチギ!」といった映画が、上位を占めたり賞をもらったりするケースがとても多い。それに「男たちの大和/YAMATO」が、入ったりもする。

 そのどれもが、過去の時代のことを回顧した日本映画であるところが、まったく共通している。「あのころの日本は貧しかったけれど、日本人は生きることに懸命で、幸せな時代だった」という「ALWAYS/三丁目の夕日」。「あのころは、日本人も在日コリアンの人たちも、生き生きとしていた」という「パッチギ!」。
 あるいは「厳しい戦争の時代ではあったけれども、あの時代の日本人の姿を映像で見ると、泣けてくる」という「男たちの大和/YAMATO」。こういう懐古趣味の映画がならんでしまうところこそがまさに、現在の日本社会全体の「後ろ向き」の風潮の反映、というものなのでもあろう。

 映画というものは、あくまでも今日ただいまの日本の現状というものを描き、そこから近未来を予兆する、という作りかたが基本であろう、と私は思っている。過去の時代を作品に設定するというのも、そのことを、なかなかとらえ難い今日の時代というものを、より鋭く透視するための武器として使うのなら、いいだろう。より大きく前に向かって飛ぶための、ジャンピングボードのようにして。
 戦争中の、検閲その他による弾圧が厳しかった時代に、日本映画が新しい時代劇という形で、現代社会の矛盾を衝くいくつもの優れた作品を作った、という例もある。「チョンマゲをつけてチャンバラをしていた、昔の日本人の話なのですよ、これは」という形で。
 しかし、この危うい時代に、今を直視し近未来を予兆する仕事から逃げて、妙に心地よく、過去の話を円満に造形してしまうという映画作りは、卑怯な逃避、といわれてもしかたがあるまい。

コスモス歌壇

高井戸東 川久保惠美(群緑同人)

柏の宮公園(1)

二年かけ区民と共に造成せし粕(かし)の官公園四ha秋日あまねし

開園後一年経たる雑木林(はやし)よりどんぐり両手に女(め)わらは出で来

うかららに合ふごと探せり寄贈したる庭の棟(あふち)・藤空木(ふぢうつぎ)・夏ぐみの木を

わが棟友の実を付けし姫ざくろ隣り合はせに植ゑられてゐつ

こんちちは、「ふろむあす」です

怪しい食育

 毎年1月は国をあげての「食育月間」。全国的に講演会などが行われている。この「食育」の問題点は、まずその「食を考える国民会議設立宣言」にある。「飽食の反省」「ライフスタイルの変化」などと述べられているがその責任の所在は? 一切は個人の責任、知識不足とされ、努力が足らないからだと言わんばかりに「啓蒙運動」が強調されている▼「食育」と言いながら、国内農業を犠牲にし、農産物の輸入自由化を進める小泉政権。「零細農業」では「自由化」に太刀打ちできないと、大規模農家の育成や株式会社の参入を促進し、国内の「食」を支えてきた大多数の農民は、崖っぷちに立たされている。「ライフスタイルの変化」? 相次ぐリストラで消費者=労働者からまともに食事を作る時間も、食べる時間も奪っているのは誰か▼そうした施策の中で巨大化しつつあるのが、外食、中食産業。米国産牛肉輸入再開強行は、一方で自動車を中心とする輸出企業の保護と、他方で外食、中食企業の要求によって強行された。「閣議決定」すら反故にして急いだ背景には、アメリカとの同盟政策の推進ということもあるが、巨大企業重視の小泉政権の姿勢がある。ブッシュ政権が牛肉産業と癒着しているように、企業と癒着した小泉政治の姿である。そこには庶民の「食」の安全を守ろうとか言うことは微塵もないのだ。大失態を居直る中川農水相・小泉政権。何が「食育」だ▼そういう政府が「国をあげての食育」などと言うのは、どうも怪しいと思っていたら、案の定。講演会等でやたらに強調されているのは「日本食」「伝統食」。要するに狙いはナショナリズム。庶民の生活をかえりみない「食育」には気をつけなくては!

おしらせ おしらせ

International Days of Action Against the War(イラク反戦国際行動)自衛隊はイラクから全面撤退を! 米軍再編も改憲も許さない3・19東京集会

◆3月19日(金)午後2時(デモ出発15時40分)◆東京・芝公園23号地◆主催 東京集会実行委員会(呼びかけ・とめよう戦争への道!百万人署名運動)03・5211・5415

阿佐ヶ谷市民講座
韓国労働運動の歴史と現実

◆3月23日(木)午後6時半◆劇団「展望」(阿佐谷南3・3・32)◆講師・金元重(千葉商科大教授)◆参加費1000円◆阿佐ヶ谷市民講座実行委員会070・5577・5110

 

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