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新コスモス
2005.5.1
第183号

INDEX
(1面) 長谷川ひでのりさんに聞く 「つくる会」 −− 戦争のための教科書杉並でとめよう

(2面) 「国のために死ね」−−戦前教育が復活

(3面) 杉並住民の会総会 石原都政との対決を宣言

(4面) すぎなみ人物列伝 安藤登志子さん(4)/白井佳夫の映画村通信 アメリカ映画「Shall we Dance?」/コスモス歌壇/こんにちは ふろむあすです/おしらせ

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「つくる会」 −− 戦争のための教科書

杉並でとめよう

大署名運動を! 山田区長を包囲しよう

「教育基本法の改悪をとめよう! 5・7全国集会」からデモに出発する都政を革新する会。
左からけしば・長谷川・新城・北島の各氏。杉並の闘いを全国にアピール(代々木公園)

 

長谷川ひでのりさんに聞く

東京都議会議員選挙の告示が来月に迫り、新聞各紙も各選挙区の状況を報じています。その中で、ただ一人「反石原」の立場を鮮明にさせている都政を革新する会の長谷川ひでのり代表は、大きな注目を集めています。長谷川さんに、石原知事と山田区長が採択をねらっている「つくる会」教科書について聞きました。

―「つくる会」の教科書とはどんな教科書ですか。

 

 「新しい歴史教科書をつくる会」(通称「つくる会」)が編集した中学歴史・公民教科書(右翼マスコミ産経グループの扶桑社が発行)は、一言で言ってお国のために戦争をし、犠牲になるのは尊い.と教え込む内容になっています。そのために歴史では、侵略の歴史を正当化し、戦争の残虐さや被害の悲惨さも消し去っています。公民では「国家」「国防」「国益」を強調して改憲を主張しています。(本紙2面参照)

 

―「杉並区が一番あぶない」ということですが。

 

 山田区長は、「住基ネット反対」を公約にしながら、今は国や都に接続を求めています。そのうえ実は、根っからの右翼だったのです。区長は4年前にも「つくる会」教科書を採択しようとして、5人の教育委員のうち2名を「つくる会」支持者に入れかえました。しかし「つくる会」の教科書採択に反対する杉並・親の会などをはじめ、保護者・住民の反対運動が広がり、採択を断念しました。区長と「つくる会」はこの時から「杉並でのリベンジ(復しゅう)」を果たすべく、準備を積み重ねてきたのです。

―具体的には?

 「つくる会」の高橋史朗を招いた講演会や、「つくる会」と一体の衛星テレビ「チャンネル桜」杉並支部集会を区として後援しています。さらにそこへ区長が出席して「つくる会」と同じ主張の発言(「大東亜戦争は自衛戦争」)をしています。成人式では「特攻隊に感謝を」と述べ、区議会でも「支那側の発砲で支那事変が起きた」などと発言。教育長には山田区長の意のままに動く前区長室長をすえました。
 さらに山田区長は、これまでの杉並区における教科書採択手続きの要綱を変え、区教育委員会の「独裁」で教科書を採択できるようにしてしまいました。

 

―教科書採択の権限は教育委員会にあると思われているようですが。

 

 「教科書採択権は教育委員会にある」というのは、「つくる会」と石原知事・都教委が勝手に主張しているだけで、どこにもそんな法律はありません。教師でもない教育委員が、どうして教科書の中身を吟味したりできるでしょうか。だからこれまでの教科書採択は、現場の教師や保護者・住民の意見をふまえて決定されてきたのです。ところが、山田区長は「つくる会」や石原知事の意に沿い、従来の現場教師や住民の意見を重視する採択のシステムを変え、区教委に独裁的な採択権限を与えたのです。

―このまま「つくる会」教科書の使用が決まってしまうのですか?

 子どもたちを戦争に送る教科書を杉並住民が黙って許すことなどありえません。すでに「つくる会」採択反対の署名運動が「杉並・親の会」のよびかけで急速に広がっています。数万の署名を集め、区長と区教委を包囲する運動をつくれば、必ず阻止できます。

 

戦争と民営化・福祉解体の 石原都政とたたかおう

介護と福祉を要求する杉並住民の会 第6回総会が大成功

元気いっぱいに「団結ばんばろう!」(5月5日 杉並勤労福祉会館)(記事3面)

 

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「国のために死ね」−−戦前教育が復活

「戦争する国民」の育成

「歴史」教科書では -- 戦争を正当化 悲惨さ教えず

 

侵略から破滅への道をもう一度くり返そうというのが、「つくる会」と石原知事・山田区長だ!

 戦後の教育では平和や人権の大切さが教えられ、「戦争はよくない、絶対にするべきではない」ということが「常識」となってきました。これを完全にひっくり返そうというのが、「つくる会」の歴史・公民教科書です。学校を「戦争を担う国民育成の場」に変え、日本を戦争する国に変える―これが「つくる会」のねらいです。この「つくる会」教科書採択を先頭で推進しているのが、中国との戦争をあおる石原知事であり、杉並の山田区長です。
 「つくる会」教科書が採択されたら、子どもたちはテストの答案に「大東亜戦争はアジア諸国の独立を早めた」と書かされます。教師は「教え子を再び戦場を送る」ことを強制されます。学校が戦争教育に支配されるとき、世の中全体が戦争に突き進むことになります。教師・保護者・生徒・住民一体で「つくる会」教科書採択を阻止しましょう。

住民の声/久我山・戦争体験者Dさん

 いったいどこが「新しい」歴史教科書なのか。これは自分たちの子どものころの教科書とまったく同じだ。天皇の神話とか「大東亜戦争」なんて言葉がのっているなんてびっくりだ。

 

「公民」教科書−−戦後の憲法・平和・人権を否定 「戦前の日本」を理想化

●「海外で活躍する自衛隊」「領土問題」「北朝鮮脅威論」のグラビアでスタート

 教科書を開けて一番最初に飛び込んでくるカラーのグラビアは、まるで防衛白書。

 

●ブッシュ政権のイラク開戦を正当化

 「人権が軽視され、人々の生命や財産が簡単に奪われてしまうような国や地域に対しては、国際社会が外交交渉など、多くの手段や方法で積極的にかかわっていくことは当然といえよう」
 「人権が軽視される国」などというのが、イラクや北朝鮮、さらに中国などを指しているの
は明白。「多くの手段」には武力行使=戦争も含んでいる。

 

●海外派兵を推進

「わが国にも相応の軍事的な貢献が求められるようになった」
 国外での米軍との軍事作戦を積極的に推進。

 

●「国防の義務」を強調

 「基本的人権の尊重」の項で「国防の義務」と題した資料を掲載し、他国の憲法を例にあげて「これらの国の憲法では国民の崇高な義務として国防の義務が定められている」と書いている。また「わが国の防衛と課題」という項目は、自衛隊、日米安保や有事法制の意義を強調し、防衛庁の自衛隊宣伝パンフと見間違うばかり。

 

●大日本帝国憲法を称賛

 「この憲法は…できるだけ国民の権利や自由をもりこみ、同時に伝統文化を反映させようとする努力が注がれた憲法でもあった」「政府攻撃をくり返してきた新聞にも『聞きしにまさる良憲法』とたたえられる」。帝国憲法下での言論・思想・労働運動などへの弾圧、圧政にはいっさいふれず。帝国憲法への称賛とは対照的に現憲法は米占領軍によって押しつけられた憲法だということだけを強調。

 

●「国民主権」の項目の半分が天皇の記述に

 「人民の人民による人民のための政治」という基本すら教えず、天皇の写真を大きく使って天皇こそ国家元首といわんばかりの記述を続ける。「国民主権」よりも「国家の主権」が強調されている。

 

●平等を攻撃 男女平等も否定

 「行き過ぎた平等意識はかえって社会を混乱させ、個性を奪ってしまう結果になる」
 コラムでは「男らしさ、女らしさ」や「家族の中の役割分担」を強調。女性差別、社会的差別や格差があって当然と教える。

 

●国家・国旗・国歌・国防・国益などが強調される一方、労働者の権利や福祉は教えない。

 

 

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「戦争ではなく福祉を」

杉並住民の会総会 石原都政との対決を宣言

 

 5月5日、杉並区桃井の勤労福祉会館ホールで、介護と福祉を要求する杉並住民の会(八木ケ谷妙子代表)の第6回総会が開かれ、会員の高齢者、ホームヘルパーや地域の労働者、住民など210人が参加しました。

 

開会あいさつをおこなう八木ヶ谷妙子代表。 

高齢者は団結し、介護と福祉を守りぬこう!

都議選に長谷川氏住民の会事務局長推せんを決定

区内各地域から集まった住民の会会員(5月5日 桃井 勤労福祉会館) 
太鼓や歌、踊り、ギターなどのアトラクションも大いに盛り上がりました。 

 冒頭、住民の会結成以来5年間、代表をつとめ続ける91歳の八木ケ谷さんが、開会のあいさつを行いました。「今の世の中どこに行っても非常に不安。しかし、自分一人じゃないんです。つながっている。一人一人の決意で暗い世の中を明るくしていく。未来に向かって幸せな社会をつくる」―いつもの確信に満ちた声に全員の顔が明るくなります。

 来賓あいさつとして都革新から杉並区議のけしば誠一さん、新城せつこさんと事務局長の北島邦彦さんの3人が登壇し、代表してけしばさんが発言。JRの大事故が民営化によってもたらされたことを暴露し「福祉を民営化し利益追求の場にする石原都政を断じて許さない」と訴えました。

 議案の提起は高田普次夫副代表。区や厚労省との交渉を続け、必要な介護を守りぬいてきた1年間の活動報告、長谷川英憲住民の会事務局長を組織内候補として都議選をたたかい、戦争と福祉切りすての石原都政とたたかう方針などを提起し、全員の拍手で承認されました。

 続いて区内各町での懇談会や食事会などの取り組みなどが、会員から報告され、「いのちのネットワーク」・住民の会をさらに広げていこうと確認しあいました。また「つくる会」教科書について「戦前の軍国教育を受け、戦争に青春を奪われた私たちは、この教科書が軍国教育の復活のためにつくられたと戦慄すらおぼえる」と、採択を許さない特別決議があげられました。

 

●長谷川さんが特別報告

 

特別報告を行う長谷川さん 

 住民の会の都議選候補に推せんされた長谷川さんが、特別報告に立ちました。長谷川さんは労働者の団結と命を奪う民営化と戦争は、一体であることをあばき、福祉と介護の民営化を強行し、戦争に突き進むファシスト石原知事をうち倒そうと訴え、都議選への決意を表明。全員が長谷川さんとともにたたかう決意を固めました。

 

 

必要な介護をうち切るな

住民の会 厚労省に続き区と交渉

 4月20日、介護と福祉を要求する杉並住民の会は、3月の厚生労働省交渉に続いて、杉並区との交渉をおこないました。今回の交渉には、区内のヘルパーさんと介護労働者の団体も初めて参加し、総勢60人で区を追及しました。
 交渉では介護が必要な高齢者がみずから先頭にたって追及しました。糖尿病で目と足が不自由になり、糖尿病対策の食事作りの援助を受けている下井草のSさん、片目の視力を失い週1回のヘルパー派遣を受けている天沼のAさんなどが、必要な介護をうち切るなと区に迫りました。住民の会運営委員の長谷川さんは「厚労省は卑怯だ。必要な人が必要な介護を受けられるかどうかを示さないまま法律を通せと言っている」と追及しました(写真)。
 これに対して、区の担当者は、「必要な介護サービスは引き続き提供されるべきと考える」と言わざるをえなくなりました。
 ヘルパーの方は「ヘルパーの人権も考えていただきたい。長年、献身的に支えていたヘルパーが辞めていっている。頭から湯気が出るほど怒っている」と区を追及しました。
 高齢者にとっても介護労働者にとっても介護保険は廃止するしかありません。

 

 『石原知事に挑戦状』を読んで

高井戸東川久保惠美(80歳)

 

 長谷川さんの著書『石原知事に挑戦状』の大胆さを手にしてわくわくしながら一気に読んだ。
 第1部の鼎談では、西川重則氏の「21世紀は戦争加害の負の遺産を解決するための世紀にしなければならない」との言に同感。ところが、政府も石原知事もそんな気は微塵もない。「日の丸・君が代」強制や教科書問題に象徴される教育現場も大変なことになっている。斎藤貴男氏の話を読んで本当に胸が痛む。これではまるで戦前の幼年学校や士官学校ではないか。一部のエリートを育てる為に杉並区も区長が先頭に立って動き出したようだ。
 長谷川さんは石原知事との最大の対決の場は教育と介護・福祉だと言い切る。腹立たしいのは介護保険制度の改悪である。政府は金持ちの事しか頭にない。石原都政は国に先がけて福祉切り捨てを強行している。女性蔑視、高齢者、障害者、児童福祉施設の解体民営化など弱者のことなどてんで頭にないのだ。
 だからこそ7月の都議選で長谷川さんを何が何でも都議会に送り、石原知事に真っ向から挑戦していただきたい。みなさんと心を一に応援したい。

 

都政報告会を開催します

5月29日(日)午後2時.4時 阿佐谷地域区民センター第4集会室

 都政を革新する会後援会員、支持者のみなさん。東京都議会議員選挙(6月24日告示、7月3日投票)が近づいてきました。都政を革新する会は、長谷川ひでのり代表を先頭に、「石原知事に挑戦状」を掲げて今度の都議選をたたかいます。この都議選の焦点となる教育と介護・福祉を柱に長谷川代表が、都政を革新する会の政策と見解を発表します。ぜひお誘い合わせのうえご参加ください。

 

★ビデオ『長谷川ひでのり石原知事に挑戦状』ができました。

大阪で活躍する講談師・旭堂南海さんの軽快な語り口で、戦争と福祉切りすての石原都政と対決する長谷川さんの活動が紹介されています。住民の会総会で上映され、大好評。

都革新HPでも公開しています。

 

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 様々な経歴をへて北富士闘争と出会う

天沼   安藤登志子さん  C

 

1949年に配炭公団は解散。映画パンフレット編集の仕事を始める

 配炭公団が解散して失業したのですが、映画の宣伝パンフレット作りの仕事を始めたんです。子どものころから映画が好きで、ずいぶん見に行きました。それで映画の仕事を始めたわけです。当時の共産党の仲間といっしょに「映画タイムス」という会社を作ってね。当時住んでいた四谷のアパートが仕事場でした。
 1948年に東宝争議(大量首切りに反対し組合員が砧撮影所に籠城。半年におよぶ大争議に)があり、争議の中心にいた今井正さんら、私たちが尊敬していた優秀な映画人がやめさせられるんです。しかし今井さんたちは、独立プロを作って次々にすばらしい作品を作りました。『山びこ学校』(52年)『雲流るる果てに』『蟹工船』『女一人大地を行く』(53)『二十四の瞳』(54)『キクとイサム』(59)とかですね。
 私はそれらの作品のシナリオと解説や批評を載せたパンフレットを「シナリオ文庫」というシリーズにして出したんです。その批評がいい加減じゃだめなのよ。やっぱり徹底していい批評を書いてやらないとね。仕事ですからね。映画会社の宣伝部じゃとても書けないような批評を書くわけ。そうすると、大手映画会社5社(東宝・東映・新東宝・松竹・大映)の宣伝部長が「よし、これは5千部買ってやる」とか言って買ってくれるの。5社の宣伝部を相手に商売して、けっこう儲けさせてもらったね。『二十四の瞳』なんて、さんざん売れましたよ。

1950年代後半に共産党とわかれ、トロツキズム運動の研究会に参加

 私は、日本共産党中央に対する批判と分派活動をやっていましたが、50年代の後半には栗原登一(太田竜)氏らを中心とするトロツキズム運動にもかかわりました。四谷の私の下宿に集まって、学生たちといっしょにトロツキーの著作の研究会をやりました。当時勉強したトロツキーの『ロシア革命史』を今も持っています(左)。研究会では栗原派と黒田(寛一)派の人たちが激しく対立するようになって、しょっちゅうけんかしてましたね。私はそれを見ていたのですが、結局彼らとは離れました。

石油化学新聞社に就職

 「映画タイムス」の仕事はしばらく続けていましたが、また実家の旅館にもどることになったんです。しかしまたすぐに東京へ出てきて、今度は石油化学業界紙の「石油化学新聞社」に入るわけね。どうしてそこに就職できたかというと、石油化学新聞社の社長が、共産党にいたときいっしょに分派活動をしていた人だったんです。その社長に私を紹介してくれたのが、やはり共産党で分派活動をしていた哲学者の野田弥三郎先生です。阿佐谷に住んでいた野田先生にはずいぶんお世話になりました。

自衛隊の演習場に奪われた入会地をとりもどす北富士農民のたたかいと出会う

 1960年代に在日中国人の青年たちとの交流があって、彼らが出していた新聞に北富士闘争の特集がのっていたんです。私はそれを読んでびっくりしちゃったの。日本の農民がこんなすごい闘争をやるだろうかと、半分疑ってかかったわけね。それで68年にはじめて現地に行ってみると、これはウソどころからホンモノもいいとこ。それで農民がこれだけの闘争を始めたってことに、本当に敬意をもったの。しかもたたかいの中心は女たちでした。 (つづく)聞き手 編集部

杉並映画村通信

日本人必見のアメリカ映画?

連載 第102回 

アメリカ映画「Shall we Dance?」

 日本の周防正行監督の作品「Shall we ダンス?」(1996)をリメーク(再映画化)した、ピーター・チェルソム監督のアメリカ映画「Shall we Dance?」が、日本公開されている。「日本版の方が、だんぜん面白い!」「アメリカ映画の、力の低下を感じさせる現象だ」といった意見も多い。
 が、そんなことはなかった。これは1本のアメリカ映画として、かなりよく出来ていて、映画館で見た観客を、相当にワクワクさせる。まず日本版のちょっと屈折して、枝葉のエピソードの多すぎる構成を改めて、シンプルにまとめあげられた、アメリカ映画らしい作りが、悪くない。
 もともと周防監督は、よき古き時代のアメリカ映画から多くのものを学んで、監督になった人である。例えば彼の作品「シコふんじゃった。」は、「アメリカ映画『がんばれ!ベアーズ』が原典でしょう?」と私が聞いたら、彼は「よく解りましたね。クランク・イン前に関係者を集め、あの映画を見せて、今回はこれでいくぞ、と言って作った映画ですよ」と、ニコニコと笑って言った。
 いわば周防監督が、往年のアメリカ映画から学んで作った、日本のエンタティンメント映画が、本家アメリカで洗い直されて、久しぶりのいかにもハリウッド映画らしい、シンプルなアメリカ映画が出来上がった、という感じなのである。
 周防版を最初に見たアメリカ映画のプロが、「あなたは、いい時代のアメリカ映画をよく見てるね。セックスも暴力もないのが、とてもいい」と言った、というのがよくわかる。これをいささか裏目読み的(?)に言えば「今やアメリカは、その子分である日本という国を経由し、その手を借りないと、真にアメリカ的なことが、出来なくなってしまっているのだ」ということにもなろうか。
 そのへんの微妙なニュアンスを、もっと分析し考えるためにも、これは日本人必見のアメリカ映画、と言えるのかもしれない。

アンネのバラ

高井戸東 川久保恵美(群緑同人)

わが家より程なき高井戸中学に平和の象徴(シンボル)アンネのバラ咲く

アンネの日記学びし縁にて父君より贈られし三株いま百株余り

去年(こぞ)夏の長き旱(ひでり)に耐え抜きてアンネのバラ咲けり多(さは)にけなげに

八重咲きのアンネのバラはオレンジ色散りぎは貴(あて)にくれなゐを刷(は)く

NO! 遺伝子組み換え食品

 とうもろこしの約4割、大豆やナタネは6割以上…日本の食卓にはこんなにも遺伝子組み換え(GM)作物が入り込んでいる!(グラフ参照)  日本は、GM農産物の最大の輸入国。国内農業を衰退させ、輸入に依存してきた結果です▼アメリカは、GM農産物の輸出を世界戦略として展開してきました。穀物メジャーであるモンサント社が90%超の種子を支配、独占しているからです。BSEと同じように、日本はこのアメリカの要求に屈する形で、遺伝子組み換え食品の導入に道を開いてきました。国内でのGM作物の栽培も狙われています▼深刻なのは環境汚染。ナタネの水揚げ港や周辺の輸送路で、輸入された遺伝子組み換えナタネやコーンがこぼれ落ち、自生しています。ナタネは、近隣種が多い品種。白菜やキャベツ、小松菜など、多くの作物と交雑します。このままでは、野菜が遺伝子組み換え作物と交雑し汚染され、知らないうちに口にすることになります▼GM食品には、これまで人間や動物が食べたことのない新しいタンパク質が入っています。安全性の評価基準もあいまい、長時間食べ続けて大丈夫なのか、人間より多量に餌を食べる豚や牛に影響はないのか、さらにその肉を食べた人間はどうなるのかなど不明のまま。食物アレルギーの拡大も心配されます▼「遺伝子組み換え食品ノー!」 の声をひろげなくては。消費者も生産者も、GM農産物は作らない、売らない、買わない運動を。

お知らせ

沖縄戦60周年 6・12杉並集会

◆6月12日( 日) 午後1時半開会◆杉並産業商工会館講堂(阿佐谷南3・2・19)

◆講演・高嶋伸欣( 琉球大学教授)「沖縄と今年の歴史教科書」/証言・上江田千代( 元ひめゆり学徒、元高校教師、杉並在住)「ひめゆり学徒の沖縄戦」/報告・辺野古沖海上基地建設阻止の訴え

◆主催/6・12集会実行委員会 連絡先/杉並区和泉1・48・13新城090・1500・9886◆呼びかけ人/大田昌秀・糸数慶子・高田普次夫・上江田千代・高橋淳子・亀川正子・小堀房子・友寄和代・上原成信

 

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