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新コスモス
4月号
2005.4.1
第182号

INDEX
(1面) 戦争とファシズムに道ひらく石原都政を打ち破ろう/3・20国際共同行動/動労千葉が春闘ストを貫徹し3・20の先頭に

(2面) 都革新'05年都議選スローガン/介護を奪うな杉並区との交渉へ

(3面) 極右「チャンネル桜」「つくる会」と一体化ファシスト山田区長を倒そう/石原知事の女性差別暴言居直りを許さない

(4面) すぎなみ人物列伝 安藤登志子さん(3)/白井佳夫の映画村通信 熊井啓監督「黒部の太陽」/コスモス歌壇/こんにちは ふろむあすです/おしらせ

PAGE 1

 石原知事と都教育委員会による「日の丸・君が代」強制をはねかえし、今年も都立校の教育労働者が、卒業式の「君が代」斉唱で不起立を貫きました。「教え子を再び戦場に送るな」の原点に立ち、戦時下における戦争協力拒否のたたかいに決起した教育労働者の姿に心から感動を覚えます。
 石原知事・都教委とその意を受けた校長は、今年の卒業式で不起立のたたかいを根絶やしにしようとあらゆる重圧をかけてきました。減給・強制異動・解雇のおどしに加え、卒業式当日には、戦前の特高警察そのままの公安刑事らを全高校にはりつかせました。その数、実に1千人。警察は式場前ビラまきを監視し、教師や生徒・保護者を威圧し、ビラまきの市民、労働者の逮捕まで強行したのです。まさにファシズムの再来ともいうべき事態です。
 しかし、教育労働者は屈しませんでした。「東京の教育労働者を孤立させるな」と全都・全国からも労働者・市民がかけつけ、ほぼすべての都立高で激励のビラまきをやり、警察を圧倒しました。生徒や保護者も抗議の声を上げ、起立を拒否しました。都革新は長谷川ひでのり代表を先頭に、ビラまきや警察への抗議闘争をやりぬきました。

 

不起立者への処分を許さない!

 石原知事・都教委は、今回不起立を貫いた50人の教職員を懲戒処分する方針を決めました。2年連続不起立の教職員10人は減給処分と報じられています。 なぜ石原知事はここまでやるのか。それは本気で戦争をやろうとしているからです。ここに「日の丸・君が代」強制の本質があります。「国旗・国歌はどの国にもある」などという話ではないのです。「日の丸・君が代」という天皇と侵略のシンボルを暴力で押しつけ、再び戦前と同じ国家・教育のあり方にもどし、「国のために命を投げ出す国民」を作ろうというのです。だからこそ多くの教育労働者が処分も覚悟で、不起立を貫いているのです(下のアピール参照)。この教育労働者をみんなで守り、ファシズムと戦争に道を開く石原都政を倒しましょう。

「君が代」不起立を貫いた都立高の教育労働者のアピール

 卒業式では、警察が学校の中まで徘徊し、労働者、生徒、市民を監視する―そんな事態がおきています。それでも多くの人たちがビラまきに立ち上がる中で、私たちは孤立せずにたたかっています。現在のところ50名を超える教育労働者が不起立した。こんなひどい状況の中で、処分を恐れず闘う教職員がこれだけいたんだということを報告したいと思います。生徒たちを戦場に送る、そのような社会を絶対につくらないために教育労働者が続々と立ち上がり始めています。この教育労働者のたたかかいこそが、教育基本法改悪を止め、憲法改悪を粉砕し、イラクから自衛隊を撤退させるたたかいになっていくと確信しています。
 いま本当に日本が戦争国家になるかどうかの瀬戸際です。みなさんのところにも不当な処分や戦争に協力しろという命令がされていくと思います。その時にどういう態度をとるのか、決してそういう命令には従わない、どんなことがあっても戦争国家にはさせない、そういう思いを込めて連帯してたたかいましょう。
百万人署名運動の3・20前段集会での発言より 

イラク開戦2周年 米軍・自衛隊は撤兵せよ 3/20国際共同

3・20国際共同行動に参加した都革新の長谷川ひでのり代表、新城区議、けしば区議と百万人署名運動杉並連絡会の人たち 

 

★日本・東京(日比谷・野外音楽堂)いまこそ平和を守るとき国際共同行動 

 イラク侵略戦争開始から2周年の3月20日、日比谷公園野外音楽堂で、イラク撤兵・9条改憲反対を掲げた集会が行われ、会場超満員の6000人が参加しました。有事法制に反対し戦争協力拒否をたたかう陸・海・空・港湾労組20団体などが呼びかけ、多くの労働組合、市民団体、個人が垣根をこえて集まりました。

★アメリカ・ニューヨーク 米軍撤兵集会に2万人 全世界でも一斉行動 

3・20写真速報 

動労千葉が春闘ストを貫徹し3・20の先頭に

 動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)は、安全無視の合理化を進めるJR資本と対決し、3月17日から19日まで72時間ストライキを貫徹。春闘解体攻撃をはねかえす動労千葉のストは、不起立を貫いた教育労働者をはじめ、全国の労働者を奮い立たせました。

 (写真 ストに決起した動労千葉)

 

PAGE 2

東京・杉並をファシストに渡さない!

 戦後60年目の夏を前に行われる東京都議会選挙は、重大な〈歴史選択の選挙〉となります。
 イラク派兵下で、日本を再び侵略戦争をする国に変える攻撃が、〈教育〉と〈憲法9条〉を最大の標的にしてかけられています。その最先頭に立っているのが、石原都知事と杉並の山田区長です。極右ファシストが首都・東京の権力を握り、教育を支配して「戦争教育」をすすめ、日本をファシズムと戦争へと引きずり込もうとしているのです。
 都革新は「東京・杉並をファシストに渡すな!」を合言葉に、すべての労働者民衆の力をひとつにしてたたかうことを呼びかけます。ファシストをたおし、労働者民衆の手に東京と杉並をとりもどしましょう。

 

(区民と語り合う長谷川さん 阿佐谷・中杉通りで) 

スローガン

とめよう戦争教育

「日の丸・君が代」強制をはねかえそう!  「つくる会」教科書の採択を絶対にはばもう!

都教委は教育労働者への不当処分を撤回せよ!
戦争賛美と歴史わい曲の「つくる会」教科書採択はばもう!
差別と競争あおり公教育を解体する「教育改革」反対!
政治権力の不当な介入・支配をやめさせ、教育現場に自由を!
戦争を担う「国民」の育成をめざす教育基本法改悪反対!

 

うばうな介護と福祉

戦争ではなく社会保障を!  介護保険制度は廃止! 介護は全額公費で!

生活援助を奪い、負担増を強いる介護保険制度見直し反対!
 石原都政による高齢者福祉切りすてを許さない!
年金は企業と国で全額負担せよ!
医療制度改悪反対!
 低所得者から医療をうばう「混合診療」やめさせよう!
保育の公的保障と充実を!
 石原都政・山田区政による保育園・学童クラブ・児童館の委託・民営化反対!
「障害者」福祉を切りすてる「障害者自立支援法案」を絶対廃案へ!
 「障害者」差別あおるファシスト石原知事を許さない!
介護・福祉労働者の労働条件を抜本的に改善させよう!

 

民営化と戦争動員を許さない

大リストラ・労働組合つぶしに反撃を!

リストラと組合つぶしの民営化・規制緩和に反対!
非正規雇用化・労働強化・サービス残業をやめさせよう! 
女性・パート・非常勤の賃金・待遇差別を撤廃せよ!
すべての青年に将来への希望を持てる仕事を!
不当解雇撤回! 国鉄1047名闘争の勝利をかちとろう!
労働組合の団結とたたかいを破壊する共謀罪を廃案に!
治安管理強化と戦争体制・軍事都市づくりを許さない!
労働者の団結で戦争協力を拒否しよう!

 

こわすな! 環境  とりもどそう! くらし

基地と戦争こそ最大の環境破壊だ! 大企業と行政による「都市再生」=乱開発反対!

横田基地の軍民共用化反対! 即時無条件返還を!
外郭環状道路、放射5号―大型道路建設やめさせよう! 
 玉川上水の自然を守ろう!
安心して食べたい! 農業の保護と食品安全の確立を!

 

イラクから今すぐ撤兵を! 憲法9条改悪ぜったい反対

差別をあおり、戦争を挑発するファシスト・石原知事を打倒しよう!

有事法制撤廃! 戦争に住民を総動員する「国民保護協議会条例」制定を阻止しよう!
いっさいの帝国主義的領土拡張反対! 独島(「竹島」)略奪阻止!
 石原知事による釣魚台(尖閣諸島)侵略=新たな中国侵略戦争のせん動・挑発を許すな!
米英日帝国主義の軍事占領とたたかうイラク民衆と連帯し、自衛隊を撤退させよう!
朝鮮・中国・アジア―全世界の労働者・民衆の国際連帯で帝国主義戦争をはばもう!

介護をうばうな 杉並区との交渉へ

介護と福祉を要求する杉並住民の会運営委員  長谷川ひでのり

杉並区内8000人の生活援助が打ち切りに
 高齢者のいのちを踏みにじる介護保険改悪に反対します

 胃がんのために胃を全部摘出した一人ぐらしのAさんは、体力が低下し家の中の掃除もできなくなり、軽い認知症になっています。介護保険適用を申請したのですが、結果は「要支援」でした。ヘルパーさんが週1回、「生活援助」介護で掃除をしていますが、それでもなかなか片づきません。Aさんの例は特別ではありません。高齢になり病気をすれば、だれもがなりうる状態です。
 3月22日から国会で介護保険制度の改悪法案の審議が始まりました。Aさんのような「要支援」や「要介護1」の人たちにとって切実な生活援助をうばうのが、今回の改悪です。現在「要支援」の人は「介護予防」と称される筋力トレーニングに組み入れらます。筋力トレーニングなどできないAさんのような人は、受けられる介護がなくなります。改悪案が通れば、杉並区では約8000人もの高齢者から段階的に生活援助の介護がうばわれます。
 また改悪案では、施設入所者へのホテルコスト(居住費や食費の全額負担)導入で1か月の自己負担が1万5千円から3万円もの増額になります。負担できない低所得者は施設からの追い出しと門前払いです。
 「高齢者のいのちを踏みにじる介護の切りすてを許さない」―この切実な声を杉並区に突きつけましょう。

●4月20日(水)午後1時 ●杉並区役所中棟第1委員会室
            

杉並区に対する要請項目

4月20日の交渉で高齢者と介護ヘルパーと事業体の3者から、以下の要請をします。

1 介護が必要な人の約半数を占める要支援と要介護度1の高齢者から生活援助の介護をうばわないでください。
2 いつでも、だれでも、安心して入れる施設を拡充してください。
3 今回の見直しでは、生活援助介護の削減などでヘルパーの仕事がうばわわれ、低賃金、労働密度などからこれまで以上の悪条件の下での介護労働が強いられることが予測されます。介護を受ける側と介護する側がともに安心できるように区としての独自施策を要請します。
4 少ない年金からの介護保険料の強制徴収には問題があります。区としてはあらゆる方法で、減免制度を充実させてください。

 

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極右「チャンネル桜」「つくる会」と一体化

ファシストの正体をあらわした 山田区長を倒そう

都革新、山田区長に辞任を迫る
3月15日、都政を革新する会は、山田区長に侵略戦争居直り暴言の撤回と辞任を求める申し入れを行いました。毎週火曜日に区役所前昼休み行動を展開中。
 

 杉並区議会05年第1回定例会で、都革新のけしば議員と新城議員は、山田区長の成人式での「特攻隊賛美発言」を追及し、区長の極右ファシストとしての正体を暴き出しました。区長は石原知事とともに、杉並の教育を戦争教育に変えようとしています。「君が代」不起立を貫く教育労働者とともに、ファシストによる教育支配をうち破ろう。「つくる会」教科書採択を阻みましょう。

極右放送局「桜」を公然と後援

 山田区長は極右衛星テレビ局「チャンネル桜」杉並支部の結成集会に参加しメインの講演を行いました。「チャンネル桜」は「日本人は今こそ特攻隊のような『桜』にならなければならない」との主張の下に設立され、番組の中身は、侵略戦争の全面賛美に貫かれ、自衛隊のイラク派兵を「応援」し、教育基本法改悪・改憲・靖国参拝・戦前の天皇制復活などを公然と主張するものばかりです。山田区長はこの「チャンネル桜」を杉並の地域に広げるため、区と区教育委員会に後援までさせています。
山田区長は「チャンネル桜」や「つくる会」などの極右ファシスト勢力と一体化し、杉並の教育を戦争教育に転換させようとしています。そうした中で「特攻隊賛美」発言や「大東亜戦争は自衛戦争」「シナ事変はシナ側からの発砲で始まった」という大暴言を意図的に繰り返し、「戦争の過ちを繰り返さない」という戦後教育の原点を破壊しようとしているのです。山田「教育改革」は、イラク派兵にはじまった現実の戦争に、教育労働者と子どもたちを動員するものです。

石原知事・山田区長がめざす「教育」
「特攻隊のような立派な日本人になれ!」

 

教育労働者を敵視

 

 新城議員は山田区長が推進する「杉並師範塾」とは、かつて続々と戦場に教え子を送り込んだ「師範」の復活をもくろむものだと追及しました。区長は「教育労働者」などと称する者に教育はまかせられないと公言し、「つくる会」系の右翼議員の質問に答えるかたちで「教職員組合事務所が学校内にあるのは許されない」と表明しています。区長は「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンの下に団結し、「日の丸・君が代」強制と戦争に反対する教育労働者を一掃し、戦前の「師範」に置き換えようとしているのです。
学校が戦争教育に支配された時、本当の戦争が始まります。たたかう教育労働者と連帯し、石原知事・山田区長の戦争教育をストップさせましょう。

 

区長を追及する新城議員 (2月23日本会議) 

 

石原知事の女性差別暴言居直りを許さない

女性差別暴言を居直り続ける石原知事に抗議する(3月8日 都庁)(左から2番目が八木ヶ谷さん) 

 「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババア」(『週刊女性』」01年11月6日号)などと女性差別の暴言を吐いた石原知事。この知事を告発した裁判の判決で、東京地裁は知事の発言は憲法や国際条約に反すると認めました。しかし賠償と謝罪広告を求めた女性たちの訴えは棄却し知事を免罪。原告の女性たちは控訴しています。
 石原知事は、反省するどころか「東大大学院の松井教授の説を紹介しただけで何で自分が指弾されるのか」などと居直っています。しかし松井教授の説とは「おばあさんの存在」が文明発展をもたらしたというもので、知事の暴言とは「まったく逆」(松井教授)です。他人の説を勝手にねじ曲げ、責任逃れを決め込むとは何という卑劣! 女性暴行の中西一善は
石原知事の一の子分
 3月10日、自民党の中西一善衆院議員が強制わいせつで逮捕され、辞職しました。中西は都議時代から石原都知事の「一の子分」。国政には知事の地盤・東京4区を受けついで当選。今回の事件の根っこには、石原知事と同じ女性差別主義があります。彼は改憲や教育基本法改悪を主張し、靖国神社参拝をくり返していました。女性差別と極右反動の戦争政治は一体です。

石原知事に抗議した八木ケ谷妙子さん(91歳)=介護と福祉を要求する杉並住民の会代表=の談
 高齢者は人の世というものがよくわかっている。精神的豊かさを持っている。この高齢者にこういう暴言を吐く人が都政の中心に座っているなんて許せない。屈辱です。これ以上の怒りはない。

長谷川さんの『挑戦状』で学習会

都革新事務局長・北島邦彦 

 「介護と福祉を要求する杉並住民の会」は、井草地域で毎月懇談会を開いており、私も欠かさず出席しています。2月の懇談会では、参加者全員に長谷川代表の著書『石原知事に挑戦状』を買っていただいたので、今月はその学習会をすることになりました。
 第2部石原都政批判の第2章「うばうな介護と福祉」を読みあわせしながら、意見や感想を出しあい理解を深めました。「鼎談もとってもわかりやすく書かれていた」「長谷川さんを知らない友だちにこの本を紹介したい」など、とても好評で意を強くしました。

 

 

★『挑戦状』を増刷

 2月6日に発刊された『石原知事に挑戦状』は、石原知事を真正面から批判した書として注目を集め、発売から1か月で第1刷の3000部がほぼ完売。都庁内の書店などから追加注文も寄せられ、3月20日に第2刷を発行しました。後援会、支持者のみなさん、ぜひお買い求めの上、回りに広げてください。

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連載 第18回 

 炭坑の婦人の解放をめざし組合活動

天沼   安藤登志子さん  B

1939年、東京で働いていたが、実家の旅館に連れ戻される。

 ちゃんと女将さんできますよ、私。上手ですよ、結構。本職だから。ちゃんとコツ知ってます。2、3年は旅館の商売をやったんですが、兄が結婚してお嫁さんが来たこともあって、また東京へ出てきたんです。
 旅館に来ていた学者の紹介で、日本橋の三井銀行本店にあった金融経済の研究所に入りました。勉強したかったんです。戦争が激しくなって、研究所の貴重な資料を山梨県の日野春村(現北杜市・長坂町)に疎開させることになり、私はそこで留守番役をやることになりました。

1945年3月10日の東京大空襲の炎を目撃する。

 3月10日の大空襲の時、私は三軒茶屋の方にあった友だちの家にいました。近くに東京都内が一望のもとに見渡せる高台がありまして、そこで空襲で東京が焼けていく有り様を眺めておりました。それで「日本の生産力はもう1か月もたないだろう」と、あの焼けていく有り様を見て、友だちとささやきあいました。国賊ですね、当時の。列車に乗っていて米軍機の機銃掃射にあったりもしました。恐ろしかったですね。
 8月15日の終戦は山梨の疎開先で1人で迎えました。疎開していた資料を今度は三田の綱町にある三井の別荘(現三井倶楽部)に運ぶことになりました。そこは米軍に接収されて「米軍将校クラブ」になるのですが、研究所の別室があったのです。私はしばらくそこで資料整理をやっていました。

日本石炭に就職し、労働組合組合の書記になる。

 三井の研究所で、私は当時の日本資本主義の動力となっていた石炭産業に興味を持ちました。それで実際に現場を見てみたいと日本石炭株式会社(1940年設立。石炭の一手買い入れ・販売を行う資源統制の国策会社。47年解散、配炭公団に移行)に就職しました。石炭経済の研究者の紹介があったんです。
 就職するとき面接で重役に入社の動機を聞かれ、「炭坑で働く婦人の解放運動をやりたい」と答えました。当時は女性も坑内で働いていたのです。私は実際に坑内の現場に行ってびっくりしました。女性も上半身裸でね、疲れきった様子で。日本資本主義の構造をありありと見た思いでした。
 労働組合活動が非常に盛んな時で、就職と同時に組合の専従活動家になりました。当時の組合は共産党一本でまとまっていて、今みたいにいろいろな派に分かれていなかった。私も共産党に入ってました。オルグに飛び回る毎日で、北海道から九州まで、各地の炭鉱の組合大会に行きました。組合の大会に出るのはとても楽しみでした。すばらしい話が聞けるんです。
 よく覚えているのが、茨城県の高萩炭鉱のミヨコちゃんという可愛いらしい娘さんの発言です。彼女は父親を坑内でなくしてるんですよ。ガス爆発で。それで、お母さんが坑内に入って娘を育てた。そしてその娘も炭坑で働くようになったんですよ。彼女のお父さんの同僚だったおじさんたちが、その娘さんの話を聞きながら、ぼろぼろ泣くんですよ。私も本当に胸を打たれました。
(写真 炭鉱内で働いていた女性) 

 

高萩炭鉱争議の勝利

 敗戦後、日本中で労働争議が起きていましたが、炭鉱はその中心でした。たたかいの中で職場はとても生き生きとしてましたね。
 高萩炭鉱の組合は、46年に経営首脳の退陣、賃金3倍化を要求し生産管理闘争(経営者を排除し組合が自主的に生産・業務を管理)に入りました。この時、日本石炭従業員組合は、炭代を会社側に渡さないで組合に渡してやりました。だから高萩の争議は勝つことができたんです。高萩の組合員たちは東京までトラックで炭代を受け取りに来ました。それで日本石炭の組合員も「こっちもプロレタリアートの精神を持ってるよ」というところを見せたわけです。組合同士で連帯し、すばらしい闘争でした。

 (つづく)聞き手 編集部  

杉並映画村通信「黒部の太陽」という映画が持つ意味

連載 第102回 

 映画監督の熊井啓が、「黒部の太陽 ミフネと裕次郎」(新潮社/1600円・税別)という本を出した。大手映画会社の東宝に所属していた三船敏郎と、日活に所属していた石原裕次郎という、日本映画の大スター二人が、それぞれのプロダクションを提携させて、「黒部の太陽」(1968)という大作(3時間15分)を製作した時の、記録である。
 この二人から、監督を依頼されたのが、映画が完成した時に38歳だった、熊井啓であった。三船敏郎は作品完成時に48歳、石原裕次郎は34歳であった。テレビの出現その他で、日本の映画館での年間の映画観客動員数が、三分の一に減少してしまった頃の話だ。日本映画界に新しい流れを作り出そう、それを先頭にたって出来るのはおれたちスターだ、という革新の思いが、この時の三船と裕次郎にはあったはずである。
 しかしそれに対する、既成の大手映画会社五社の反発は、すさまじいものであった。旧来の映画作りと配給のシステムを守るために、五社協定という強固なカルテルを作っていた彼らは、徹底的にこの動きをつぶそうとした。その一部始終の記述が、この本の見所である。
 三船と裕次郎が映画化しようとしたのは、関西電力その他の企業体が作った、巨大な黒部第四ダム建設のプロセスを再現する、劇映画であった。企業体側は、この映画の製作に必要な資材や機材、土地や人員の提供など全面協力を、二人のスターに確約していた。加えて巨額の前売入場券の買受けも保証した。
 それを力に、二人のスターは映画を完成させ、何と大手映画会社での配給上映実現にも成功するのである。映画は興行的に大ヒットする。しかし、「帝銀事件・死刑囚」「日本列島」という反体制的な映画をそれまで作ってきた熊井啓監督は、企業スポンサード映画を作った「転向者」として、批判もあびた。さてそれから33年。なぜか再上映もテレビ放映もDVD化もされていないこの映画を、私は今の眼でもう一度、冷静に見直してみたい、という気がする。

大宮八幡 高井戸東 川久保恵美(群緑同人)

 

大宮八幡の神門わきのめをと銀杏春待ちがての枝空に展(の)ぶ

 

清めたまへ幸(さいわ)ひためへと幣(しで)振りて朝より始めてもの申したり

 

神事にて競いし力石(ちからいし)十余りしつらえて明治・大正の世を偲(しの)べとや

 

若き幾多の肩に乗りしか力石最大五拾貫小弐拾貫と刻まれて

 農水省傘下に「食を考える国民会議」が設置され「食育」を推進するという。だが「食」をこわしてきた当人たちの反省の言葉はなく、「食と農の再生プラン」の柱は、「農業構造の改善」「株式会社等の参入」だ。日本の食を支えてきた多数の中小農家は「収益力」「競争力」がなく、「自由化」に耐えられないから、企業を農業に参画させ大規模化を軸に農業の構造改革をするという。この結果、現在300万の農家は40万に減り、米作農家は、70万から8万戸にまで絞られる。これでは農業解体だ▼「食育」には、作る人の側である農業政策が問われる。そしてもう一方は、「消費者」である労働者の生活の状態が問われる。労働者の生活は、リストラ、賃金カットでどんどん厳しくなっている。作る時間も、食べる時間も奪われ、「食育」どころでない▼アメリカでは「肥満」が3人に1人と大問題。だが「豊か」で食べ過ぎて起こっているのではない。低所得層が「安いもの」にたよらざるをえず、小さいときからマックなどファーストフードを常食させられているからだという。これは他の国にもひろがっている▼「人はパンのみにて生きるに非ず、されど又パンなくして人は生くるに非ず」―河上肇『貧乏物語』は、労働者の食の状態から資本主義経済の矛盾を問うた。「自然食」「健康食」をいかに訴えても、作る人と食べる人が大事にされない社会構造のもとでは、「食育」は実現しない。

なんだ?教育基本法の改悪って◆4月16日(土)午後1時半◆豊島区民センター(池袋駅東口・豊島公会堂隣)◆講師/大内裕和◆教基法の改悪に反対する全国署名ネット・東京(準)03・5211・5415

今年の卒業式で何が起こったか ―もはや戦時下―総括と展望を語る集会
◆4月23日(土)午後1時30分開始◆文京区民センター◆ 都教委包囲首都圏ネットワーク042・571・2921

改憲と司法改悪に反対する4・27大集会◆4月27日(水)午後6時◆弁護士会館2階講堂(丸の内線・霞が関駅下車)◆発言/小田中聰樹・斎藤貴男・西野瑠美子・崔洋一◆憲法と人権の日弁連をめざす会

 

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