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新コスモス
2005.3.1
第181号

INDEX
(第1面)正体見たり!山田「教育改革」/都教育委員会・都立校長に申し入れ/長谷川ひでのり著「石原知事に挑戦状」
(第2面)3〜4月卒業式・入学式「日の丸・君が代」強制はねかえそう(区議会報告・2.6集会報告・2.11集会報告)
(第3面)介護をうばうな厚生労働省へ交渉に行こう!/3月都議会を傍聴しよう/3000人で座間基地包囲/05年都予算案をあばく
(第4面)/白井佳夫の映画村通信 戦後60年読み直し日本映画ベスト6 そのU「愛のコリーダ」「病院で死ぬということ」「刑務所の中」/「石原知事に挑戦状」に反響/おしらせ/すぎなみ人物列伝、こんにちは ふろむあすです、コスモス歌壇、は休載します


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「特攻隊に感謝を」「大東亜戦争は自衛戦争」 正体見たり!山田「教育改革」

石原知事と戦争教育の復活をめざす区長

長谷川ひでのり

 3月の卒業式シーズンを迎えました。ここで石原知事と都教委の「日の丸・君が代」強制をはねかえすことができるかどうか―ここに私たち、子どもたちの未来がかかっています。戦争教育の復活と憲法改悪をストップできるかどうかがかかっています。
 「日の丸・君が代」を強制する石原知事は都議会で「命がけで憲法を破る」と叫び、山田区長は成人式では「特攻隊に感謝を」と「訓辞」し、区議会では「大東亜戦争は自衛戦争」と公言しています(2面記事)。
 石原知事や山田区長らは、「侵略戦争の反省など古くさい。そんなことはもう言うな」「戦争を否定することはやめよう」「戦前の戦争教育を復活させよう」「特攻隊のように国のために死ぬ人間をつくろう」と言っているのです。
 「侵略戦争反対」のどこが「古い」のか。いまイラクで行われているのは石油のための侵略戦争そのものではないのか。「古い」のは戦前の日本をなつかしみ、「日の丸・君が代」を強制し、「天皇制」や「愛国心」で子どもたちの心を縛り付けようとする石原知事や山田区長らです。
 裕福な家庭環境で育った石原知事も戦後生まれの山田区長も戦争の悲惨さを知りません。そんな彼らがアジアへの侵略戦争と沖縄・広島・長崎の惨劇を繰り返さないという誓いを破り、子どもたちを再び戦場に送ろうとしているのです。この3〜4月、私は「日の丸・君が代」強制を拒否する教育労働者とともに、一歩も引かずたたかいます。

(写真 とめよう戦争教育 都政を革新する会は、「競争・差別・戦争」の山田教育改革反対を掲げて区議会前で昼休み宣伝活動を行いました。区長の「特攻隊賛美」発言を弾劾するビラが次々に受けとられ、教育基本法改悪反対の署名用紙を200人分持ち帰える人も。長谷川さんの新著『石原知事に挑戦状』も3冊売れました)

「日の丸・君が代」強制と処分をやめよ

都教育委員会に申し入れ

 2月15日、「とめよう戦争への道!百万人署名運動」のよびかけで「君が代」強制の張本人である都教育委員会への申し入れが行われ、百万人署名運動の事務局と杉並、世田谷、三多摩の各連絡会、都政を革新する会の長谷川ひでのり代表ら約20数人が参加しました。長谷川代表は、「卒業式で『君が代』強制をしないこと、教育労働者への処分を撤回すること」を要求し、「石原都知事はあからさまに戦争を賛美している。私も国民学校の生徒だった時『兵隊さんになって国のために死ぬ』と思いこまされたが、今学校で同じことが行われようとしていると感じる。絶対に許してはならない」と強い危機感をもって迫りました。杉並連絡会代表で沖縄戦「ひめゆり学徒」生存者の上江田千代さんも自らの体験を語りながら「日の丸・君が代」強制をやめるよう訴えました。応対した教育庁職員は、参加者一同の迫力に押され、「横山教育長に伝える」と約束しました。

 

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とめよう戦争教育

3〜4月卒業式・入学式 

「日の丸・君が代」強制はねかえそう

杉並区議会 教育労働者に連帯し 石原=山田「教育改革」を徹底追及

区長ついに本音「特攻隊」発言の次は「大東亜戦争」肯定論

 2月21日、都政を革新する会のけしば誠一議員は一般質問で、成人式で山田区長が行った「特攻隊に感謝を」という発言を弾劾し、区長は石原知事とともに再び戦前の戦争教育を復活させるつもりなのか答えよと迫りました。さらに計17項目にわたり石原=山田「教育改革」の中身を徹底的に追及。けしば議員の迫力の前に議場は静まり、自民・民主や与党会派の議員もヤジひとつ飛ばせません。いつも都革新の質問からは逃げ回る区長ですが、ついにいたたまれなくなり、自ら答弁に立ちました。
写真 山田「教育改革」を全面批判。区長と自民党など反動議員を圧倒するけしば議員の質問に傍聴席から拍手が起きた【2月21日午後 杉並区議会】)  

マッカーサー引き合いに 侵略戦争を正当化

 山田区長は「特攻隊のような尊い犠牲があって今の日本の繁栄がある」と成人式の発言を居直ったうえ、第2次大戦について「太平洋戦争というのはあちら(アメリカ)側の呼び方。日本は大東亜戦争と呼ぶ。この戦争は日本の自衛戦争だった。これはわれわれが戦っていた戦争の相手であるマッカーサーも認めている。一方的に『侵略』と規定するのはどうか」と持論を展開。これは右翼団体「つくる会」の教科書とまったく同じ見解です。ついに山田区長が本音を吐き、山田「教育改革」の正体をさらけだしたのです。山田区長は、この日の議会が終わった後、右翼のケーブルテレビ局が主催する集会に参加し、議会答弁と同じような発言を行っています。
 議会を傍聴した実方精一後援会長は、山田区長の答弁について「マッカーサーが自衛戦争と言ったから何だというのだ。戦争で結局犠牲になるのは民衆なんだということを区長はわかっていない」と感想を述べました。そのとおりです。
 3月卒業式の「日の丸・君が代」強制について区は、学習指導要領をたてにして都教委とまったく同じ立場を表明し、在日の生徒にも「君が代」を歌わせると言い放ちました。
 富士見丘駅前葬儀場、永福町駅バリアフリー化など地域課題についても質問しました。

 (新城議員が23日の一般質問で区長を追撃。詳報次号)

特攻隊は尊い犠牲で感謝すべき(山田区長)

 区長も石原知事も、また小泉首相も「特攻隊は尊い犠牲」と言います。しかし、当時の青少年たちを特攻=自爆にまでかりたてた天皇・軍部・政治家・財界と戦争教育の責任を問わず、自発的に青少年らが国のために命を捨てたと語るのは歴史の偽造、戦争賛美です。

許すな公安政治警察の暴走

 けしば議員の議会質問日の朝、区役所前でビラをまいていた都革新のAさんが逮捕されました。荷物を自宅から都革新の事務所にペンネームで送ったことが「罪」というのです。同日午後、警察はこれを口実に事務所を家宅捜索。「戦争反対」を主張する者はどんな理由でもこじつけて弾圧するというのです。負けてはいられません。Aさんは元気です。警察に抗議を。

歴史の主人公として卒業式に臨もう

「子どもたちに胸を張れるたたかいを」

石原・小泉に勝ったと言えるよう

 「歴史の主人公として卒業式に臨もう『日の丸・君が代』強制を許さない2・6総決起集会」(都教委包囲首都圏ネット主催)で、昨年に続いて「君が代」起立拒否のたたかいにたちあがる都立高のS先生は、以下のような決意を表明し、大きな感動を呼び起こしました。
 生徒への強制の職務命令や、『君が代』の声量調査の通達まで出され、国が教育内容まで支配をしようとすることが鮮明になり、教育基本法までも変えられようとしている状況で、じっくり闘うだけでよいのかと思っています。今必要なことは、今年東京でどれだけたくさんの不起立・命令拒否の闘いをするかです。後年、生徒や自分の子どもたちに、私は胸を張って『不当な命令は拒否して闘ったよ』『戦争への道を掃き清める石原・小泉たちを追いつめて勝利したよ』と言えるように、全力で闘います。
この先生たちを守りましょう。
(写真 2・6集会 満員の950人が結集 【日本教育会館】) 

2・11阿佐谷で集会

強制と処分を許さない 教育労働者と地域の労働者・保護者・住民が連帯

ともに戦争協力拒否のたたかいを  元NHK労働者
被解雇者  教員だけの問題ではない。みなさん応援を


現場教師と地域の労働者、保護者、住民が一体となってたたかうことを決意 (阿佐谷南 産業商工会館)

 2月11日、阿佐谷の産業商工会館で「『日の丸・君が代』強制と処分を許さない」と題した集会が、実行委員会主催で開かれました。
 このかんの東京の教育労働者のたたかいを記録したビデオが上映されたあと、まず元NHK労働者が、「女性国際戦犯法廷」を扱った番組が自民党政治家の介入で大幅に改編された問題について特別報告を行いました。この中で「有事放送局化」をすすめ、戦争協力に応じてきたNHK当局のあり方に根本的な問題があることが暴露されました。そして勇気ある内部告発は、東京の教育労働者の「日の丸・君が代」強制拒否のたたかいに続く職場からの決起だと述べ、ともに戦争協力拒否のたたかいに立ち上がろうと訴えました。
 つづいて、昨年の卒業式で「君が代」起立を拒否してたたかった都立高校の先生方が発言しました。
 定年後も嘱託で教師を続けてきたA先生は、ずっと不起立をつらぬいてきました。ところが昨年の卒業式で「例年通り」座ったことで突然解雇されました。「新年度の授業の担当も決まっていた。教員だけの問題ではない。この異常な状況を打破するためにみなさんの応援が必要です」と訴えました。不当処分を受けたB先生は、「歴史の授業で革命運動や抵抗運動を肯定的に教えてきた自分が立って歌っていいのかと悩み、卒業式では座っていた。また3月が来る。みんなで支えてほしい」と訴えました。C先生は、『君が代』強制問題を本気で取り組まない都高教本部のあり方を批判し、「現場でできることは何でもやる」と決意を述べました。
 会場の労働者や保護者、戦争体験者から、教育労働者に連帯して行動しようという発言が相次ぎ、都革新の長谷川代表と新城区議は、差別をあおり戦争教育をすすめる石原=山田「教育改革」と対決し、都と区の教育委員会を議会内外で追及すると決意を表明。
 参加者は、強制と処分の通達、石原・都教委への怒りを新たにして「教育労働者を孤立させず、親や地域の労働者・住民すべてが自分自身のたたかいとして、卒業式にかけつけよう、教育委員会や学校へ申し入れを行おう」という行動方針を確認し、熱気あふれる集会を終了しました。(投稿 白河隆)

 

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介護を奪うな 厚生労働省へ行こう!

3月30日介護保険に異議あり!全国ネットワークがよびかけ

  介護と福祉を要求する杉並住民の会の高齢者とともに、介護保険改悪反対署名をよびかける長谷川さん(荻窪駅北口) 

介護保険制度が導入されてから5年。「介護の社会化」という美辞麗句のウソは完全にはがれ落ち、「保険あって介護なし」という実態がますますあらわになっています。小泉政権はこの介護保険をさらに改悪する「見直し」法案を今国会に提出しました。一貫して制度に反対してきた都革新は、「見直し」に絶対反対です。高齢者とともに必要な介護の保障を求めて行動します。

介護保険制度改悪=見直し法案反対
介護をけずるため 筋力トレーニングを強要!
施設入居者の自己負担 月額3〜5万円増にも
 

改悪@要支援・要介護度1と認定された人の大部分は、これまでとは異なる「新予防給付」の対象となります。これまで受けてきた生活援助が利用できなくなり、80歳、90歳の高齢者まで、筋力トレーニングにかり出されます。
 高齢者に「筋トレ」とは何という発想でしょうか。政治家、官僚たちは、軍事費や大企業に出す金は惜しみませんが、介護や福祉にはお金を出したくないあまり、こんなとんでもないことを思いついたのです。小泉首相は「強要はしない」と言っていますが、体を鍛えない高齢者はけしからんという風になるのは明らかです。こんな生きづらい世の中があっていいものでしょうか。
 改悪A特養ホームなどの施設に入所している人に対して食事代や光熱費を含む部屋代の全額自己負担が求められます。月額3〜5万円もの負担増となります。これでは金持ちしか入れなくなります。

労働者の負担も極限的に

 介護をめぐる悲惨な事件が後を絶ちません。国による介護と福祉の切り捨てが高齢者と介護労働者の双方に極限的な負担を強いていることが、根本にあります。
 介護は生きるための権利です。必要な人に必要な介護を保障するよう要求しましょう。介護保険制度改悪に反対する署名を集め、3月30日に「介護保険に異議あり! 全国ネットワーク」(東京事務局長・長谷川ひでのり)が行う厚生労働省との交渉に一緒に参加しましょう。

  若者が無気力なのは戦争がなかったせい?!

エスカレートする石原知事の暴言・暴走

3月都議会を傍聴・監視しよう

「私は憲法を命がけで破る」(04年12月8日都議会)「(若者が無気力で画一的なのは)60年間戦争がなかったから」「『勝つ高揚感』を一番感じるのは、スポーツなどではなく戦争だ」(『週刊ポスト05・1・14/21合併号)―石原知事の暴言・暴走はとどまるところを知りません。こんな知事が首都の政治を牛耳り、「日の丸・君が代」を強制して教育を支配することを許すわけにはいきません。
 2月23日から3月30日まで都議会(第1回定例会)が開かれます。石原都政の来年度予算、基本政策が決まります。卒業式「日の丸・君が代」強制を拒否するたたかいに対する石原知事と石原与党の自民・公明・民主、さらに「野党」の言動も注目されます。みんなで傍聴し、都議会をしっかりと監視しましょう。

米陸軍海兵隊は来るな!

3000人で座間基地包囲

 米軍再編の一環として、米陸軍第一軍団(ワシントン州)司令部のキャンプ座間(在日米陸軍司令部=相模原)への移転が計画されています。日本全土のイラク、北朝鮮、中国への侵略戦争の出撃基地化がねらいです。これを阻もうと労働者、市民3000人が集まり、キャンプ座間を包囲しました。都革新も長谷川代表らが参加しました。
(写真 キャンプ座間司令部包囲行動(【05年2月19日】) 

05年都予算案をあばく

福祉は削減 増えるのは警官だけ

長谷川ひでのり

 東京都は1月14日、2005年度予算原案を発表しました。規模は一般会計歳入で5兆8540億円、前年度比1460億円増(2・6%増)です。都税収入(4兆500億円)が前年度に比べ3300億円もの増収となったことが大きな要因です。
 しかし、「財政再建堅持」ということで歳出は対前年度比1・1%減と、引き続き緊縮予算となっています。増収のほとんどは財政調整基金の積み増しなどに投入され、福祉は徹底して切り捨てられています。「治安対策」と「都市再生」に予算は重点的に配分され、ここに石原都政の姿勢がくっきりと浮き彫りにされています。

警察だけに破格の予算配分

 「庁舎の新築や改築など、新規の施設建設は、原則として停止する」||これは昨年7月に出された予算編成の通達です。石原知事が1999年就任以来続けてきた徹底した投資的経費の削減策です。しかし今年、この「掟」を石原知事は自分自身の手ででいとも簡単に破りすてたのです。八王子市に多摩西警察署を新設、その用地取得費と調査設計費など6億7500万円が知事の一言で予算化されました。開設2009年度、総事業費51億円の「ハコもの」です。
 さらに、05年度予算案のうち緊急治安対策に109億円が計上されています。前年度比22億円増、破格の予算配分です。とくに、警察官の増員(約18億円)や交番相談員への再雇用増(18億円)など人件費増が目立ちます。警察庁は05〜07年度の3年間で全国1万人の警察官増員計画を立て、そのうち警視庁には初年度300人の定数増を政令で決めています。しかし、この定数増をこえてさらに180人もの「定数外」の増員を警視庁はおこなっています。この人件費の財源は他の府県の場合、地方交付税でまかなわれます。しかし、「富裕団体」である東京都はすべて都の一般財源でまかなわなければならない。福祉部門などでは徹底的にリストラ・非正規雇用化を行いながら、このように一般財源を持ち出してまで治安対策に投入するのが石原知事のファシストたるゆえんです。

「労働者の反乱」を恐れる知事

 2期目の石原知事がまず最初にやったことは、広島県警本部長の竹花豊を副知事にすることでした。警視庁への都職員の派遣にはじまって青年対策、教育行政、環境美化などあらゆる所へ警察が介入しています。イラク侵略戦争参戦後は、反戦ビラや政党ビラの配布を逮捕で弾圧するなどいっそう「警察都政」を強めています。
 石原知事の戦争と民営化=リストラと社会保障の切り捨て推進のなかで、労働者民衆の怒りは、がまんの限界を超えています。石原知事・石原都政打倒のたたかいの爆発は不可避です。そのことを端緒的に示したのが、「日の丸・君が代」強制を拒否した教育労働者の「現場からの反乱」です。実は石原知事が最も恐れているのは、この労働者のたたかいなのです。治安弾圧に反対しましょう。

 

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連載100回記念特別企画

戦後60年読み直し日本映画 ベスト6 その(2)

●「愛のコリーダ」

(1976年/大島渚監督/フランス資本=大島渚プロ)

大島渚監督が、全シーンを日本人を使って日本で撮影しながら、あくまでもフランス資本で作られた日本ロケのフランス映画であるという解釈を貫いて、果敢なセックス・シーンの映像化を大胆不敵に実現させてしまった、日本映画である。
1936年、二・二六事件が起こりスペイン戦争が始まったこの年、日本で起こった阿部定事件の極めて具体的な経過を、反時代的な人間表現として、ストレートに鮮烈な映像で、カラー画面に描いた作品だ。
 フランスから持ちこんだフィルムで、自由奔放なセックス・シーンを撮影し、そのフィルムを未現像のままフランスに送り、フランスで現像し編集することで、オリジナルな大島作品を完成させたのである。日本の厳しい国家的な性表現規制の網の目を、思いもよらぬ方法で鮮やかに切り裂いてしまったのだ。
その完全版の日本公開は、まだ実現していない。敗戦後三一年目の作品である。

●「病院で死ぬということ」

(1993年/市川準監督/オプトコミュニケーション=スペースムー他によって作られた独立プロ映画)

時代の空気をとりこんだテレビCMの名演出家でもある市川準監督が、劇映画に進出して作った六本目の作品である。ガンによる死を間近にした入院患者たちや、末期医療にとり組む医師や看護師たちの姿を、クロース・アップをいっさい使わぬ、ロング・ショット(遠景描写)の長まわしで撮影した、抑制の利いた人間ドラマだ。
 病院で有限の人生を生きる人間たちの群像が、厳しく見すえた日常描写で、じっと見詰めつづけられていく。それを日本的に暗くジメジメと、センチメンタルになどやるのではなく、理性的で平明かつ明確に、厳しく自己抑制をした表現で、カラーワイド画面の映画にしたところが、すごい。
 いくつものエピソードの間に、平凡な日本人の庶民生活の日常をとらえた記録映像のスケッチ集が、短いショットを積み重ねて流れていく効果も、抜群である。平凡に、日常的に生きるということが、いかにいとおしく、素晴らしいことであるのかが、それによって実証されていくのである。敗戦後四八年目の作品だ。

●「刑務所の中」

(2003年/崔洋一監督/ビーワイルド他によって作られた独立プロ映画)

 山崎努、香川照之、田口トモロヲ,松重豊、村松利史といった曲者俳優たちが演じる囚人たちが、奇妙に静かで平和な刑務所の中で、神妙かつ変に機敏に、おかしなおかしな日常生活を送る姿を描いていった、ユーモラスで寓意に富んだ、ユニークな日本映画である。
 総てのことに強固な規制をかけられたこの特異な世界の中の人間にとっては、物を食うこととか用便をすることとか、入浴をすることとかテレビで映画を見ることとか、単純な作業をすることとか人の噂話をすることなど、あらゆることに身ぶるいがするような、エクスタシーが生じるのだ。
 それを思わず笑ってしまって見ながら、ある瞬間に私たち観客は、ふと気がつくのである。ここに描かれているのはまさに、高度に管理された日本の資本主義社会の中で、奇妙に孤立させられてしまっている、私たち日本人一人ひとりの姿そのものではないのかと。
 その意味でこれは、思わずゾッとするような、寓意のリアリズム映画でもあるのである。敗戦後五八年目の作品だ。

 「愛のコリーダ」も「病院で死ぬということ」も「刑務所の中」も、特異な枠組みの中で、抑制を利かせた映像表現で、人間が生きるということの意味を、強烈に問いかけてみせた映画である。
 敗戦後三〇年から六〇年を数えるに至る時期の、日本社会を強固に縛る閉塞状況は、こうした性愛や死や奇妙な日常に託してしか、描くことができないほどの、分厚い壁におおわれてしまっている、ということなのだろう。
 それに風穴をあけるためには、私たちもまた、大島渚や市川準や崔洋一のような、多大な智恵と工夫と努力が要求される、ということだろう。

長谷川ひでのり著

石原知事に挑戦状 とめよう戦争教育 うばうな介護

「反石原」の鮮烈なタイトルと内容が大反響 ついに発せられた石原知事打倒の檄

「反石原の旗手」長谷川の登場

都心の書店でも平積み

 長谷川ひでのり都革新代表の新著『石原知事に挑戦状』は発売と同時に大きな注目を集めています。
 「初売り」となった2月6日の「日の丸・君が代」強制反対集会の会場ロビーでは、集会参加者950人の1割の人が買い求めました。書店ではトーハンや日販といった大手取次店の注文を受けたことで、都内・首都圏だけでなく北海道から鹿児島まで主要都市で販売されています。都心では新宿の紀伊国屋、池袋のジュンク堂、渋谷の大盛堂、神田の三省堂、高田馬場の芳林堂などの大手書店で10冊ほど「平積み」で置かれ、注目度の高さを示しています。日々膨大な出版物が発刊されている中、大手出版社の本と並んで平積みされることは、大変なことです。インターネット販売でも政治分野の本では「売れ筋」上位をつけています。早くも事務所内の在庫はなくなる寸前です。まさにかつてない事態です。

待ち望まれていた書

 「野党」もマスコミも石原知事の暴言・暴走に沈黙し、こびへつらうばかりという状況で、石原知事はますます増長してきました。しかし、労働者民衆の怒りはふつふつとわき上がっていたのです。「日の丸・君が代」強制を拒否した東京の教育労働者のたたかいこそ、石原知事打倒の最初ののろしでした。
 今このとき発刊された長谷川さんの『石原知事に挑戦状』は、たたかう教育労働者をはじめ、石原知事に怒りと危機感を抱くすべての労働者民衆の心に響く「ファシスト石原打倒」の檄、呼びかけとなったのです。まさに待ち望まれていた書だったのです。
 第1部のジャーナリストの斎藤貴男さん、平和遺族会全国連絡会の西川重則さんとの鼎談、第2部の石原都政批判、第3部の女性労働者との座談会、すべて一気に読ませます。この本を東京・全国に広げ長谷川さんを「反石原」の旗手に押し上げましょう。

反響続々
一気に読みました 東京 50代男性
石原知事に挑戦状という見出しにひきつけられて買った 東京40代 教師 女性
石原知事は絶対に許せないと思っていた。こういう本が出てとてもうれしい 東京30代 女性
地域の集会に15冊持っていったら全部売り切れた 群馬県 男性

2005年国際婦人デー行動「さあどうする 子どもたちの教育 女(わたし)たちの未来、生活破壊と世界戦争 きっぱり拒否」
◆3月6日(日)午後1時半開会
◆主婦会館 プラザエフ(7階)JR四谷駅前
◆話 三宅晶子さん(千葉大学教授)河原井純子さん(七生養護学校教員)明珍美紀さん(毎日新聞記者)
◆資料代500円
◆3・8集会実行委員会

吉田義久さんの反核講座
◆3月14日(月)午後7時〜9時
◆阿佐谷地域区民センター
◆話 吉田義久さん(相模女子大学教授)

阿佐ヶ谷市民講座 ―NHK空白の4分間―
◆3月17日(木)午後6時30分〜
◆劇団展望(杉並区阿佐谷南3・3・32)
◆ゲスト 西野瑠美子さん
◆阿佐ヶ谷市民講座実行委員会

 

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