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新コスモス
2005.2.1
第180号

INDEX
(第1面)長谷川ひでのり氏 05年の決意/「日の丸・君が代」強制反対!2・6集会/長谷川ひでのり著「石原知事に挑戦状」
(第2面)2005年新春のつどい
(第3面)山田「教育改革」の正体/本の紹介「暴走する石原流『教育改革』/「日の丸・君が代」強制と処分を許さない2・11集会/ビキニ事件51周年東京集会
(第4面)/白井佳夫の映画村通信 戦後60年読み直し日本映画ベスト6 そのT「晩春」「反乱」「仁義なき戦い」/井上和夫さんを追悼する/コスモス歌壇/こんにちは ふろむあすです/おしらせ/すぎなみ人物列伝は休載します


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長谷川ひでのり氏 05年の決意

とめよう戦争教育・うばうな介護 反石原のうねりを


(都政を革新する会新春のつどいで年頭の決意を述べる長谷川ひでのりさん【2005年1月23日 荻窪タウンセブン】) 

戦争・民営化・福祉破壊との全面対決の年

 2005年の政治が激しく動き出しています。1月21日、アメリカではブッシュ大統領が2期目の就任演説を行い「アメリカの自由を世界に広げる。アメリカの平和のためには軍事力の行使をためらわない」と言っています。同じ日、第162国会が開会し、小泉首相は施政方針演説を行ない、2期目のブッシュ政権とともにイラク侵略戦争の泥沼にのめりこみながら、全世界で戦争に突き進んでいくことを明らかにしています。
 小泉政権は国内では、労働者民衆の暮らしを全面的に破壊しようとしています。戦後最大の大増税攻撃が始まろうとしているし、介護や保育をはじめ福祉の切り捨てが吹き荒れています。郵政民営化を突破口にした大量首切りと組合つぶしの攻撃が強まっています。トヨタの奥田会長をトップとする日本経団連は、「攻めのリストラ」を叫び、終身雇用制どころかついに8時間労働制すら解体しようとしています。また「東アジア自由経済圏」の形成をめざし、そこにおける日本の独占資本の利益を守るために自衛隊の海外派兵と改憲を要求しています。インド洋大津波の大災害につけこみ、陸海空3自衛隊の大部隊を送り込んだのもそういう魂胆です。
 資本のもうけのために労働者の生活と権利や福祉を奪い、労働者の団結を破壊して戦争に動員する政治が進む中、労働者の反撃が巻き起こり、昨年の11・7労働者集会のような国際連帯のたたかいも始まっています。2005年は戦争と民営化・福祉破壊を進める小泉政権と労働者民衆のたたかいとが、憲法と教育基本法をめぐって激突する年になります。そしてその最大の「決戦場」は、ファシスト石原知事のひざ元である東京です。

不起立の拡大が石原打倒の情勢を開く

 攻防の焦点は、今年の3〜4月卒業式・入学式です。昨年は300人もの教育労働者が、石原知事・都教育委員会の命令と処分のおどし・暴力をはねかえし、「君が代」不起立を貫きました。「日の丸・君が代」強制が「国のために死ね・殺せ」という「教育」につながっている以上、拒否する以外にないと、処分覚悟で教育労働者が決起したのです。
 石原知事はすでに都の教育目標から憲法と教育基本法を消し去っています。12月の都議会では有事体制づくりとからめて「私は命がけで憲法を破る。あったり前じゃないか!」と叫びました。戦後60周年の今年は自分がシナリオを作った特攻隊の映画を上映すると言っています。さらに都全体に戦争賛美の教科書を広げようとしています。このファシスト知事が、「日の丸・君が代」を先生と生徒に強制し、教育をじゅうりんすることを許すわけにはいきません。
 この春、東京全体で石原知事と都教委にたいする「反乱」をまきおこそう。現場の教育労働者だけではなく、すべての労働者が連帯して石原都知事に抗議の嵐をあびせ、昨年の「不起立・不斉唱」の闘いを上回るたたかいを実現しよう。生徒も保護者も地域ぐるみで先生を守り、ともにたたかいましょう。このたたかいを実現すれば、石原知事・都教委に大打撃を与え、彼らを倒す道が開けます。この東京のたたかいが全国に広がっていけば、教育基本法改悪を阻み、憲法改悪を阻止する闘いの展望も大きく開かれるのです。
 「日の丸・君が代」強制拒否の闘いを広げ、反石原の巨大なうねりを作り出す中で、本当に労働者とともにたたかう議員を都議会に送り出しましょう。私もたたかう教育労働者とともに全力でたたかいます。

ぜひご参加ください。
「日の丸・君が代」強制反対!「10.23通達」、
不当処分、不当解雇を撤回せよ!
2.6集会

時/2月6日(日)13時〜16時
所/日本教育会館 一橋ホール
決意表明 被解雇者/予防訴訟原告/被処分者たち(高、養護、中、小)/藤田 勝久(元板橋高校教員)/保護者
激励 大内 裕和さん/小森 陽一さん/高橋 哲哉さん/三宅 晶子さん
主催/都教委包囲首都圏ネット(電話/042−571−2921 FAX/0425−74−3093)

近日刊 都政を革新する会代表 長谷川ひでのり著
石原知事に挑戦状−とめよう戦争教育・うばうな介護

第1部 鼎談 斎藤貴男(ジャーナリスト)*西川重則(平和遺族会全国連絡会代表)*長谷川ひでのり(元東京都議会議員)
第2部 石原都政批判
第3部 座談会 女性労働者と語る
A5版/176P/定価1000円(都政を革新する会にお申し込みの方は送料無料)
発行 アール企画 発売 星雲社
本の予約・お申し込み

 

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(谷川さんの決意を聞くつどい参加者) 

2005年新春のつどい

石原倒すチャンス到来だ

長谷川さんとともに05年のたたかいへ

都議選に立つ都革新に期待と激励 

1月23日、荻窪タウンセブンで、2005年都政を革新する会・後援会新春のつどいが開かれ140人が参加しました。冒頭「労働者の国際連帯が世界を変える」と題した長谷川ひでのりさんのビデオレポートが上映され、日米韓労働者の団結の力と一体となってたたかう長谷川さんの姿が力強く示されました。続いて民衆のたたかいを歌で鼓舞する「ヨッシーとジュゴンの家」が、長谷川さんの演説を聞いてつくった介護保険の歌や沖縄の海上基地建設に反対するおじー、おばーの思いを歌った曲を披露。会場全体が熱くなったところで長谷川さんが年頭の決意を表明しました(1面参照)。
 後援会の天谷昭夫さんの音頭で乾杯した後、歓談に入り、支持者の日本舞踊で華やいだムードに。各地域で活躍されている方々から新年の抱負や、今年、都議選をたたかう都革新への期待と激励、連帯の発言が続きました。また全国からも多数のメッセージもいただきました。
 最後に都革新のけしば誠一区議、新城せつこ区議、北島邦彦事務局長が、お礼を述べ、夏には輝かしい勝利をと呼びかけました。

ひとりひとりが主人公になって 後援会長 実方精一さん

 昨年はイラクへの自衛隊派兵の延長がおこなわれました。いまだに帰ってきていません。戦争反対の大きな声をあげましょう。
 国内では新潟地震があり、南アジア全体の津波の被害も大きい。都市防災は皆が思っている以上に大変です。大きい道路は環7があるが赤マーク入りで心配な所。住民の側に立った都市防災を何とかしてほしい。
 介護問題、「日の丸・君が代」など、東京都としての問題は山積しています。長谷川さんには都議選に勝利してもらい、私たちの代表として活躍していただきたいと思っています。ここにいるみなさんひとりひとりが主人公になってともにたたかいましょう。

みな一緒なんだよ、という運動が必要 介護と福祉を要求する杉並住民の会代表 八木ヶ谷 妙子さん

 1913年から一生懸命生きてきました。みなさんのことは大事なきょうだいだと思ってます。みな一緒なんだよ、という運動が必要です。
 政府はわかっちゃいないんだ。政治というのは、みんなを安心させる根本です。もう少しデッカイ根性を持たなくてはいけない。
 一人一人の命は毎日新しく生き進んでいます。命をおかすということは絶対にいけない。どうにもならない世の中というわけではないんです。あなた自身の生命の道をつけてください。それが人間が生きる証です。

成田で石原と対決 三里塚空港反対同盟 萩原進さん

 無農薬有機野菜の産直と成田空港反対の支援をいただいています。石原知事がかつて運輸大臣だった頃、地元の人は空港に100%賛成しているとウソを言った。民衆の意見はそっちのけだった。成田の地から石原知事を倒します。杉並から日本を変えていただきたい。われわれも成田から日本を変えていきます。

ストで杉並に連帯 国鉄千葉動力車労働組合 滝口誠さん

 わたしたちの運動の根本には労働者・人民解放の大義があります。
 教育労働者の「日の丸・君が代強制拒否のたたかいに連帯して3月春闘ストに立ち上がります。そして国鉄1047名の解雇撤回をかちとる。春闘スト、3・20(21)イラク反戦の闘いを通じて、みんなで小泉・石原を打倒しよう。
 杉並と千葉はレールという「赤い糸」で結ばれています。中央線をストで止めるようなたたかいで杉並のたたかいに連帯していきたい。都議選勝利に向けて、動労千葉も都革新とともにがんばっていきたいと思っています。

「日の丸・君が代」は教育と相いれない 長澤力さん(元都立高教校長)

 私は、16才で終戦を迎え、二度と戦争をくり返してはならないと教師になりました。教師が何を教えたか、何を教えられたか、すべてを忘れさってもなお残ったものがあったときに教育というわけです。
 校長は教育長の言うことを伝達することが仕事なのではなく、いかなる生徒を21世紀にむかって作り出すかが使命だ。そう思って私は都立高の校長をやっていました。都教委など眼中になかった。
 君が代は天皇を称えた歌だ。こんな歌を生徒に歌わせることができますか。「日の丸」は戦前に生きてきた者にとっては「死に装束」です。戦争の最高の責任者である天皇が謝らないと戦争は終わったなどと言えない。こういうことを私は都立校長の時に卒業式・入学式で全生徒に言い続けてきました。

石原知事を打倒する希望の光が射してきた 月刊「野火」主宰 桜井善作さん

 鬱々としたいらだつ思いで新年を迎えました。小泉首相により命を削られる。希望の光が見えない。小泉批判の社会的運動があまり見えない。友人が中越地震で被災したが、独裁的に自衛隊の派遣が決定された。
 しかし、光が射してきた。今年は都議選の年だ。4月は衆議院の補選もある。戦前思想、差別思想の石原を打倒するチャンスが今年。勝利を絶対に勝ち取るために全力をあげる。そう思うと今こそ本当にあけましておめでとうございますと言えます。

みんなの力をあわせ夏に輝かしい勝利を 杉並区議 けしば誠一さん

 石原知事の「日の丸・君が代」の強制、教育への国家統制と対決する教育労働者のたたかいが起こっています。このたたかいを支え、大きくしてイラク侵略戦争、教育基本法・憲法改悪の動き止めましょう。
 もう一つは戦争の背後で進む福祉の切り捨てです。象徴的なのが高齢者から介護をうばう攻撃です。高齢者を先頭にして、介護を奪い返す。その力で新しい杉並を作りたい。山田区政と石原都政のもとで、切り捨てられてきた福祉、脅かされてきた暮らしを取り戻すために、今日集まったみなさんと力をあわせて、この夏輝かしい勝利を勝ち取りたい。多くのみなさんのご支援、暮らしをしっかり受け止めて、今日からたたかっていきます。(写真 都革新の北島さん、けしばさん、新城さん)

 

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競争・差別・戦争

 山田「教育改革」の正体

教育基本法を否定し、公教育を破壊

 
円寺駅頭で署名を呼びかける長谷川ひでのりさん(1月25日) 

杉並区は、教育基本法の基本原則である「平和・平等・行政の不介入」に反し、山田区長の独断的な行政介入で「教育改革アクションプラン」を実施してきました。
 「学校選択制」「小中一貫校」「幼少連携教育」「地域運営学校」「防犯ブザー・刺叉配布」「監視カメラ設置」「警察と学校の相互連絡制度」「体力・学力テストの導入」「杉並師範塾設立」「公募制」「『ゆびとま』方式(※)の異動」などなど。マスコミも大きくとりあげ、山田区長は「教育改革」の先駆者のように宣伝されています。しかしこれらの「改革」は、教育の平等原則と公的性格を否定し、生徒と向き合う教員の声を一切無視したものです。
 そしてその「改革」の中身は要するに、学校間、生徒間の競争をあおり、格差と差別を広げ、警察や民間企業を学校に引き入れ、戦争賛美のつくる会歴史教科書で愛国心を植え付けるということなのです。金のある家のできる生徒はどんどんのばしてエリートに、貧しい家のできない者は上の命令に黙って従う「使い捨て労働力」か兵隊にしてしまう。これが教育基本法を否定し、「日の丸・君が代」を強制する石原知事―山田区長らの「教育改革」の正体です。
(※)校長が、自校に望ましい教員像を公表して、異動を希望する教員を募る通称「先生この指とまれ(ゆびとま)」方式

三菱総研に委託!

 「小中一貫校」と「地域運営学校」についてみてましょう。
 杉並区は、今年4月から「小中一貫校」を和泉小・和泉中でスタートさせようとしています。石原都知事が「高校改革」で導入した「中高一貫校」の義務制版です。具体的に中身をみると、月〜土の6日制、小学4年・中学5年制で、30人学級になっています。教育課程は、1200万円で落札した「三菱総研民託総合学習」が担います。教育課程の民間委託は前代未聞の暴挙です。教職員も独自採用となって配置基準より多くなり、「杉並師範塾」出の教員、「公募制」による独自の採用、受験塾の講師の採用となっていきます。規定の教育課程を超える「上乗せ授業」があり、その経費は「特別負担金制度」として徴収されるので、だれでも行けるわけではありません。
 つまりカネも人もかけた徹底的な少数エリート教育なのです。しかも教科書は、教師や区民が反対してきた「つくる会」の歴史教科書の採用がもくろまれています。戦争を推進するようなエリートづくりがねらわれているのです。
 「地域運営学校」とは、地域で選ばれた「学校運営協議会」(校長を含む)に教職員の人事、学校運営まで実権を持たせようとするものです。これは少数の地域の代表者を教育行政の末端にからめとり、行政の教育方針を追認させる欺瞞的なものです。「地域に開かれた教育」どころか教育行政権力を肥大化させます。教師と生徒の信頼関係を破壊し、保護者、地域に分断を持ち込むことになります。また平和教育を守り抜いてきた教職員組合の団結を解体するものです。

石原知事と一体で戦争教育推進する山田区長

 石原都知事に同調する山田区長は、教員を戦前と同じく「師範」と呼び、「素直な心」「尽くす心」「日本を大切にする」を強調する教師版「心のノート」作りをしようとしています。そして子どもには「新しい子ども像」の押しつけです。「正義感や倫理観、規範意識や豊かな感性」「他人や社会のために尽くす人間」「体力・健康作り」(杉並区教育報04・6・16)という国益と奉仕の強調、国家に従順な子どもづくりです。ここには教育基本法にある「個人の尊厳」「真理と平和を希求する人間の育成」「平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値を尊び」といった内容はまったくありません。石原知事と一体となって教育基本法を否定し、差別と戦争をあおり、公教育を破壊する山田「教育改革」に反対しましょう。 

区長が成人式で「特攻隊の訓話」

日本共産党議員団が「日の丸・君が代」に起立

けしば誠一 

1月10日、中野サンプラザで行われた杉並区の成人式に参加して驚いたことが二つあります。
 ひとつは、山田区長が祝辞の中で、映画「蛍」に出てくる特攻隊員が、出撃前に母親に当てた手記を読み上げたことです。天皇のために命を捧げることを教え「よくぞ死んでくれた」と言わざるをえなかった親たちの悲しみ…。しかし区長は、こうした歴史を繰り返さないように、と言ったのではありません。特攻隊のように国のために命をささげた若者によって、今の日本があることを感謝しなさいと述べたのです。特攻隊を称える映画のシナリオを書いて今年上映目指す石原都知事の思想と共通するものです。
 自衛隊のイラク派兵で新たな「15年戦争」がはじまっている今、成人式で「特攻隊員への感謝」を説く区長の意図は明らかです。区長は特攻隊を美化した「つくる会」教科書の導入をねらっています。
 二つ目は、式典で「君が代」斉唱が始まった時、出席していた日本共産党の議員が、新人区議1名を除き吉田都議先頭に全員壇上正面の「日の丸」に向かって立ち上がったことです。都革新はもちろん不起立です。会場の新成人の中にも座ったままの人が、かなりいました。
 日本共産党は年頭にまいたビラで、卒・入学式での「日の丸・君が代」強制反対を掲げていましたが、議員を先頭に「君が代」起立・斉唱に従うとは! これでは、処分覚悟で不起立を決意し、たたかおうとしている教育労働者の足を引っ張るだけです。

 本の紹介
暴走する石原流「教育改革」

村上義雄著(岩波書店)

昨年、都立高校の多くの教師が卒・入学式で「日の丸・君が代」の強制に反対し処分された。そして処分された教師の背後には、それ以上に多くの傷ついた高校生がいる。この本は石原都政の下で学校で今、何が起こっているのか? を教師と生徒の視点で書いている。「40秒(君が代の演奏時間)の葛藤」の中で、これは自分たちだけの問題ではない、これ以上教え子を傷つけたくないという教師の決断があった。「処分を受けた者も、激しい葛藤の末に『起立』を選ばざるをえなかった者もともに苦しんでいます。上からの命令に黙々と従う『物言わぬ教師』が増え若者はますます自ら考える力を失っていく」とある教師は苦悩を告白している。教師への「日の丸・君が代」の強制は教え子への戦争の強制につながる。
 苦渋の選択の末、心ならずも起立した教師もいる。しかし、着席した教師、起立した教師、生徒の団結はまだ崩されてはいない。この団結を地域、労働組合などあらゆるところに拡げていくことが教師と生徒を孤立させない最大の支援である。 K・W

「日の丸・君が代」強制と処分を許さない2・11集会

■発言/都立高校教員・被処分者・被解雇者・地域の労組・地域の運動体より
■時/2月11日(金)午後6時半
■所/杉並産業商工館1階
■主催/実行委員会
■連絡先/080ー3208ー5693

ビキニ事件51周年東京集会

■反核講演「ビキニ被爆の真実を訴える」大石又七さん(第五福竜丸元乗組員)
■時/2月27日(日)午後1時開場 午後1時半開会
■所/杉並産業商工館ホール
■主催/実行委員会
■連絡先/電話03ー3812ー3132 FAX03−3812−3119(三一書房労組)

 

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連載100回記念特別企画

戦後60年読み直し日本映画 ベスト6 その(1)

杉並映画村通信

●「晩春」

(1949年/小津安二郎監督/松竹映画)

 敗戦後四年目の、アメリカ軍占領下の日本で作られた、松竹伝統のホームドラマである。アメリカ的なものは自由で民主的で総てよく、日本的なものは古くて封建的で総て悪い、と思われていたような時代であった。
 そんな時に作られたこの映画は、何と古都鎌倉の茶会で始まり、能楽堂での演能の場面にクライマックスがあり、京都の古寺めぐりの旅がラストをしめくくる、という日本的な作品であった。ただし、懐古的な日本への回帰の映画などではなかった。
 原節子の娘が、笠智衆の父親との、一種近親相姦的な、日本的な親娘関係の一体感に縛られて、なかなか結婚にふみ出そうとしないのを、父親が突き放して、自立させるという話である。いわば日本的な形で、日本人の新しい自立を、描いてみせた作品であった。
 当時急進的だと思われていた映画が、古くなってしまった今、この作品が妙に新鮮に見えるのは、そのためである。

●「叛乱」

(1954年/阿部豊監督/新東宝映画)

 二・二六事件の全体像を、スケール大きく叙事的に描いた人間群像ドラマとして、これは今改めて再評価されていい、日本映画の秀作である。性格俳優の佐分利信が、西田税の役を演じると同時に監督もするはずだったが、撮影三日にして病に倒れ、阿部豊監督がバトンタッチして、その部分も撮り直した。
 この事件を生んだ時代の空気と、その後の日本の歴史に重くつながるような事件の経過の描写が、とても具体的に、特定主人公のいない人間群像劇として、映像化されていく。
 処刑寸前に北一輝が、獄中で西田税に言う「君はいつか『日本改造法案』は机上の空論だと言ったが……本当だったね」「この国には革命は永遠に成功しないよ。幸か不幸か……」というセリフが、妙に耳に痛い。敗戦後九年目の映画である。

●「仁義なき戦い」

(1973年/深作欣二監督/東映京都撮影所映画)

 原爆投下で焦土となった広島に、眼を野良犬のようにギラギラさせた若者たちが、戦争から帰ってくる。そして食うため、生きるために焼け跡の闇市で、ヤクザの組を結成する。さらに組のシンボルとして、金子信雄の虚勢をはる中年の土建屋を、親分にかつぎあげる。皆がダメ男ぶりを笑っていた男だ。だが抗争を重ねて組が大きくなり、若者たちがいい顔になっていくにつれて、時代は高度成長し、組の統制は乱れていき、いつしかダメ男の親分が、実質的に組を統御していくようになってしまうのだ。
 映画のラストシーン近くで、組員の一人が広島弁で言う。「のう……わしらよ、どこで道間違えたんかのう……」と。敗戦後二八年目の、作品である。この映画はかくの如く、優れた日本の戦後史映画だったのである。

 「晩春」と「反乱」は、黒白のスタンダード画面映画であり、「仁義なき戦い」は、カラー・シネマスコープサイズの、横長大画面映画である。どれも、大きなレンタル・ビデオ店だったら、ビデオ化かDVD化された作品を、借りて見られるはずである。
 戦後六〇年を経過して、今改めて見えてくるのは、芸術映画や社会派の映画として、当時高く評価され、もてはやされたような作品が、果たして本当に、その時代をシンボライズするような名作だったのだろうか、という疑問である。
 ホームドラマの中に、叙事的な二・二六事件を描く人間群像ドラマの中に、ヤクザ映画の中にこそ、実は時代の核心をつく、シンボルのような日本映画が、あったのではないのか?
 映画を見続けてきて四〇余年、今改めて思うのは、そんなことである。戦後映画史は、読み直されねばならない。戦後日本史が、読み直されねばならぬように。

 白井さんの杉並映画村通信は新コスモス第2号(96年9月)から連載が開始され、今号で100回目を迎えました。本紙で最も人気の高いコーナーです。100回記念特別企画を2回にわたって掲載します。

井上和夫さんを追悼する

長谷川ひでのり 

 部落解放同盟全国連合会杉並支部長で、介護と福祉を要求する杉並住民の会運営委員をつとめていた井上和夫さんが、昨年末、病のため急逝されました。
 私と井上さんとの出会いは5年前、介護保険の導入に反対し、「介護と福祉を要求する杉並住民の会」を区内の高齢者といっしょに立ち上げ、衆議院選挙をたたかったときでした。井上さんは私の選挙の応援に、連日のようにかけつけてくれました。その後も住民の会の運営委員として「必要な人に、必要な介護を」という高齢者の要求を実現するために奮闘し続けてこられました。
 2003年、井上さんは部落解放同盟全国連杉並支部長に就任しました。そして命の最後の炎を燃やして、昨年区内の高齢者施設で起きた差別事件糾弾闘争を闘いました。病をおして相当の覚悟をもって、闘っておられたのではなかったかと、推察いたします。
 井上さんの遺志を胸に、石原都政に真っ向から「挑戦状」を叩きつけ、「とめよう戦争教育」「うばうな介護」をスローガンに闘うことを誓ってお別れの言葉といたします。井上さん、どうか私たちの闘いを見守っていて下さい。

こんにちは ふろむあす です こんにちは ふろむあす です

お米が食べられなくなる

もはや農業恐慌ー不作なのに米価暴落

 昨年、生産者米価が暴落し農家に大打撃となりました。コメの部分自由化が始まった94年から10年で半値、輸入米を下回る1俵(60`)8千円台の銘柄もあり、軒並み生産費の6割前後、農家は米1俵に千円札を6〜7枚も張り付けて出荷する深刻な状況です。これはもう農業恐慌です▼昨年度の作柄は、猛暑、台風等で一昨年に次いで不作。にもかかわらず続く米価の下落。その原因は、政府が不作に便乗して百万トンを超える古米を放出し、企業の金儲けに加担しているからです。小泉政権がすすめる「農業改革」の策略です。現在170万戸の稲作農家を8万戸ほどに「大リストラ」し、コメ流通に大手企業を参入させてコメの市場開放を促進しようというもの▼米の需給に責任を持つべき政府が、「民間で出来ることは民間に」といって、生産から流通まで企業に売り渡す。米価の暴落で米を作る農家がいなくなり、国内産米は不足し、海外からの輸入に依存することになります。消費者にとっては「安ければ」いいと思われがちですが、主食であるお米が、企業によって支配されれば、不作の時は高騰し、食べられない事態に。今年の秋も不作であれば、深刻な米不足なること必定です▼時代は、「米騒動」に回帰しています。生産農家と共に、生産と安心を守るネットワークを、消費者、労働者の手で!

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三熊詣(もう)で

高井戸東 川久保恵美(群緑同人)

蛇行して川幅広き熊野川中州にきらめきつつ石叩き飛ぶ(せきれい)

杉木立そびらかにかくも神さびし熊野本宮の白木の社殿

とこしへに一山統(す)ぶる那智の滝千古の杉をへだて仰ぐ

天地を揺るがす那智の轟きと滝のしぶきにかしこみ濡れつつ

神木の梛(なぎ)の葉くはえ詣でけむいにしへは女男の縁(えにし)を乞ふて


阿佐ヶ谷市民講座
鬼才・蛭子能収、時代への破壊力◆蛭子能収さん(漫画家)◆2月17日(木)午後6時30分〜◆劇団展望(阿佐谷南3・3・32)◆阿佐ヶ谷市民講座実行委員会
ビデオ 『戦艦ポチョムキン』を観る会
◆2月20日(日)午後6時30分◆あんさんぶる荻窪4F環境学習室◆話・十亀弘史さん◆資料代300円◆とめよう戦争! 隊員家族と元自衛官連絡会
 

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