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新コスモス
2005.1.1
第179号

INDEX
(第1面)新春座談会
(第2面)後援会長新年あいさつ/新年メッセージ・介護と福祉を要求する杉並住民の会・介護保険に異議あり!全国ネットワーク・東京西部ユニオン/
(第3面)介護保険に異議あり!全国ネットワーク第4回総会/区議会報告/沖縄の海に米軍基地をつくるな/ドン・キホーテ火災を弾劾する
(第4面)すぎなみ人物列伝 安藤登志子さんA/白井佳夫の映画村通信 原一男監督「またの日の知華」/コスモス歌壇/こんにちは ふろむあすです/おしらせ


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ILWUのジャック・ヘイマンさんと都革新メンバー。ともに新しい労働者の政党をつくろうと誓い合った。(11・7労働者集会後の日米韓労働者交流会で) 

2005都革新 新春座談会 とめよう戦争教育・うばうな介護

石原知事に挑戦状

都政を革新する会 長谷川ひでのり けしば誠一 新城せつこ 北島邦彦

都政へ!労働者とともに 地域とともに

画期的な国際連帯

北島(司会) 今日は昨年1年を振り返りながら、今年の展望を語りあいたいと思います。昨年の闘いで最も大きかったのはやはり11月7日の全国労働者集会(日比谷)でした。

長谷川 10・17ワシントンでのMWM(百万人労働者行進)を組織したアメリカのILWU(国際港湾倉庫労働組合)ローカル10の労働者、韓国の民主労総と日本の闘う労働者、労働組合が一堂に会した11・7労働者集会は、国際連帯の新しい時代を開きました。杉並からも労働者、住民の会など多くの地域の人たちが参加し、みんな深く感動しています。労働者の国際連帯の闘いが、2期目のブッシュのイラク侵略戦争のエスカレーション、小泉政権の派兵延長決定など「戦時下」の情勢と真正面から対決してかちとられたのは、決定的に重要です。

けしば 「国際連帯」という言葉は、1960年代のベトナム反戦闘争の時から言われてきました。しかし、11・7では言葉だけではないその現実の力を実感しました。アメリカと日本の労働者が連帯し、そこに「世界最強」の韓国の民主労総が結びついたら、ブッシュと小泉の「日米枢軸」をはじめとする全世界の帝国主義を倒すことができる、世界を変えられるということを、あの場に参加した全員が確信したんじゃないかと思います。

新城 アメリカの労働者が、沖縄の闘いに注目していることに感動しました。イラク侵略戦争と世界戦争の最大の推進軸が日米安保体制。その最大の実体である沖縄の基地を撤去する具体的な展望が、日米の労働者の闘いの連帯の中に見えてきました。

北島 荻窪では教育労働者の呼びかけでILWUのジャック・ヘイマンさんらとの交流会が行われ、都革新も参加して、交流を深めました。

長谷川 私たちは、既成政党をのりこえる新しい労働者の党をつくろうと呼びかけてきましたが、ヘイマンさんからアメリカでも闘う労働者が、同じような闘いをめざしていることを聞きました。民主党でも共和党でもない労働者自身の政党をつくろうとしているという話を生の声で聞いて、私たちといっしょだ、つながっているんだと思い、心強く思いました。

教育労働者の闘い

北島 昨年もうひとつ特筆すべき闘いは、石原知事・都教育委員会の「10・23通達」による「日の丸・君が代」強制を拒否した東京の教育労働者の闘いです。私たちも多くの学校を訪れて、「君が代」不起立で処分された教育労働者を激励し、ともに闘いましょうと呼びかけました。

けしば 石原知事・都教委は力ずくで強制すれば、ほとんど抵抗はないと思っていたのに、300人近くが「君が代」起立を拒否した。闘いに立ち上がったのは、ふつうの先生たち。教え子を再び戦場に送るようなことがあってはならない、という信念から、やむにやまれない思いで強制を拒否した。これは、職場における労働者の戦争協力拒否の闘いそのものです。

新城 組合本部が闘いの方針を出さない中で、一般組合員が、教育労働者としての誇りをかけて立ち上がった。ILWUの労働者が言っていた「ランク・アンド・ファイル(一兵卒=現場組合員)」運動そのものです。

長谷川 処分と闘っている教育労働者を先頭にして、現場の労働者が下から組合をつくりかえていくことができれば、これまでの壁をうち崩すものすごい労働運動の前進がつくり出されると思いますね。

けしば 「日の丸・君が代」強制を拒否した教育労働者の闘いは、他の産別の組合にも大きな勇気と力を与えています。分割民営化に反対し、解雇撤回闘争を続けている動労千葉は、「最大の援軍がやって来た」と受け止めています。
「つくる会」教科書の採択など今の教育の反動化に心を痛めていた地域の人たちも、現場の先生たちが立ち上がったことに希望を見いだしています。

北島 他の産別の共闘と地域ぐるみの支援を広げていけば、3、4月の卒入学式の闘いは昨年よりさらに大きく発展する。

長谷川 石原知事と都教委の「日の丸・君が代」強制は、学校現場だけの問題ではない。「戦争を担う国民づくり」をめざす教育基本法改悪と「戦争する国」をめざす憲法改悪と直結している。そういう意味でも、「日の丸・君が代」強制反対の闘いは、すべての産別の労働者と地域の住民、生徒が一体となって闘っていくべきものです。広範な人々の呼びかけで始まった教育基本法反対署名運動を職場・組合・地域に大きく広げていきたい。

新城 山田区長・杉並区教委は、石原・都教委の「10・23通達」と同じ中身の通達を区立学校に出し、4年前に阻止された「つくる会」教科書の採択もねらっています。現場の教育労働者、地域住民とともに議会でも山田区長らを徹底的に追及します。

戦時下の闘いの前進

北島 昨年春の「日の丸・君が代」強制拒否の闘いは、3・20のイラク開戦日1周年の世界統一行動の高揚の中で闘われましたが、今年も3・20を中心に世界で反戦行動が呼びかけられています。

長谷川 ブッシュ政権は、1月末にイラク国民議会選挙を強行し「かいらい政権」をつくるために「ファルージャ総攻撃」を強行したが、イラク民衆の怒りをかきたてただけ。反占領闘争はますます燃え広がり、イラク侵略戦争はさらに泥沼化する。05年の3・20は、昨年以上の巨大な国際的行動になると思う。その中で「日の丸・君が代」闘争を先頭に、職場から労働者の運動を巻き起こしていけば、小泉政権と石原知事の教育基本法改悪・改憲=戦争体制づくりを吹き飛ばし、自衛隊を撤退させる情勢を開くことができます。

けしば 世界も日本も完全に戦時下に入っていて攻撃も激しい。しかし労働者の側も全世界で反撃し、団結と連帯を強め、アメリカのMWMや日本の11・7のように新たな運動を発展させています。戦時下においてブッシュや小泉・石原と労働者の闘いが、がっぷり組み合っている。ここに確信をもって闘うことだと思います。とにかくすごい年になりますね。

北島 戦時下において、沖縄の基地をめぐる闘いも重大になっています。

新城 本土のマスコミは伝えていませんが、沖縄では辺野古の海上新基地建設を地元住民や支援の若者たちが、毎日カヌーにのって海の上で体を張って抗議し、建設工事を阻み続けている。金で雇われた作業員の暴行で海に落とされたり、けがをしたりする人も続出している。アメリカといっしょに侵略戦争に踏み出した中で、人の命を奪ってまで戦争の基地を建設しようとしているのです。この辺野古の基地建設を止めることができれは、日米の侵略戦争を止める大きな力になります。日本と全世界の労働者の闘いと結んで絶対に止めたい。辺野古の闘いを支援し、ともに闘いたい。

都議選の巨大な意義

北島 今年行われる都議選は、きわめて重大な位置を占めています。

けしば 07年まで国政選挙は予定されていません。この2年間に教育基本法改悪・改憲、郵政をはじめとする民営化と大リストラ、介護と医療の大改悪・大増税などを一気に進め、日本全体を戦争に突入させていくのが、小泉政権のもくろみです。今年の都議選は、この小泉政権とその最先兵である石原都政に、労働者が正面から闘いを挑む巨大な政治決戦になります。

長谷川 私たちは「とめよう戦争教育・うばうな介護 石原知事に挑戦状」というスローガンを掲げました。全政党が石原与党となり、石原知事のファシスト的な凶暴さに屈服しています。しかし私たちは、処分に屈せず「日の丸・君が代」を拒否して闘っている教育労働者や、11・7で熱い連帯の絆を結んだ米・韓をはじめとする全世界の闘う労働者とともに、石原知事に「挑戦状」をたたきつけて闘います。そして介護と福祉をとりもどすために立ち上がっている地域の住民、高齢者とともに。

北島 都議会に労働者の代表を送りましょう。

後援会長新年あいさつ  荻窪・実方精一
都政を革新する会後援会のみなさま、旧年中はさまざまなご支援をいただき、ありがとうございました。本年も新春のつどいを初め、様々な行事をみなさんと行なっていきます。
 今年は都議会選挙の年。都革新は、代表の長谷川ひでのりさんを予定候補に決定しています。後援会も全力で応援してまいります。みなさんにも絶大なご支援をお願いいたします。
 イラクをはじめ世界で戦争が始まっています。日本も小泉首相によって、戦争に参加しています。福祉の切り捨てやリストラなどが働く人に押しつけられています。中小商店もますます閉店せざるをえない状況です。石原都知事も小泉首相と同じです。都議選に勝利し、こんな政治を変えていく年にしましょう。

都政を革新する会・後援会 2005新春のつどい

ビデオ上映 長谷川ひでのりレポート2005 「労働者の国際連帯が世界を変える」
年頭にあたって
実方精一(都政を革新する会後援会長)
長谷川ひでのり(都政を革新する会代表)
けしば誠一(杉並区議会議員)
新城せつこ(杉並区議会議員)
北島邦彦(都政を革新する会事務局長)
時/1月23日(日)13時半開場
所/荻窪タウンセブン8階
会費/1500円
主催/都政を革新する会・後援会

 

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新年のメッセージ
戦争の悪魔から人々を守る高齢者の役目
 介護と福祉を要求する杉並住民の会代表          八木ケ谷妙子
 91歳になりました。高齢は、体力は弱りますが、生きる価値は良くわかっています。
 政治が、いたずらに緊張をそそって、人の不安をかきたてます。自信を失っているからです。
 軍事予算は、いつのまにか大きくなっています。
 平和憲法は、きれいごとではありません。莫大な人を殺し、財を失い、他国に迷惑をかけた大罪を再び犯さない。
 堅い誓いの宣言でした。私は、この宣言を自分の肩にひしひしと感じます。戦争の悪魔から人々を守るのは高齢者の役目です。私は、先頭にたつことを決意しています。
 人の世に平和を!
石原知事に一泡を
 介護保険に異議あり! 全国ネットワーク共同代表        高田普次夫
 国は今年、介護保険の大改悪をやろうとしていますが、許せないことに、介護が必要になった高齢者からヘルパーさんの派遣の介護を奪うといいます。杉並には8300人もそういう高齢者がいます。私たちは、戦争に行かされ、命を奪われた世代です。生きのびたものは戦後、汗まみれで働き子を育ててきました。戦争はもう絶対にやってはならないと思ってきました。それが今、小泉首相や石原都知事によって、国は戦争をやる国に変えられ、介護・福祉を私たちから奪うという。
 今こそ「高齢者は社会の主人公だ」と要求し行動しましょう。都議選で勝って小泉・石原に一泡ふかせてやりましょう。
労働者とともに 闘う都議会議員を
一般合同労働組合 東京西部 ユニオン 執行委員長          山本敏昭
 大リストラ、大失業時代のなかで、働く者の生活と権利が危機にさらされ奪われています。私たち東京西部ユニオンは高円寺南で労働相談をはじめて3年目に入りました。毎月多くの労働者が相談に訪れます。
 私たちの労働組合は労働者の団結の力をもって、団体交渉権という形で使用者と交渉し解雇や賃金未払い、労働条件問題などをたたかいます。たたかう労働組合を労働者自身がつくる以外に、労働者の生活と権利を守ることはできないと、ますます強く感じています。
 私たちは、今年の都議会議員選挙では、長谷川ひでのりさんを推薦することを決めました。日頃、都政を革新する会区議会議員の新城さんやけしばさんには大変お世話になっております。石原都知事と対決し、労働者とともにたたかう都議会議員をつくりましょう。

 

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介護保険に異議あり!全国ネットワーク第4回総会

 05年制度改悪阻止へ意気高く

 

12月12日、大阪・高槻市で、「介護保険に異議あり! 全国ネットワーク」の第4回総会が385名の参加で開催されました。全国から集まった高齢者は、この1年間を闘ってきた自信と誇りに満ち、会場は熱気に包まれました。杉並住民の会も八木ケ谷妙子代表をはじめ、10名の代表団で元気に参加しました。
 総会の基調提案を行ったのは全国ネット共同代表で、杉並住民の会副代表の高田普次夫さん。高田さんは、「小泉政権は、国の財政が厳しいからといって社会保障制度を次々と切り捨てておきながら、イラク戦争のためには、金に糸目をつけず使い放題だ。高齢者は決して恩恵を受ける存在ではない。高齢者は社会の主人公だ。生きる権利を堂々と要求していこう」と提起。「2005年度からの介護保険制度の改悪に反対します」と力強く宣言し、参加者から大きな拍手がわき起こりました。
 次いで、杉並のけしば誠一、新城せつこ両議員を含め8名の全国ネット推薦の地方議員(門真市の戸田議員が初参加)決意を述べました。

05年都議選に長谷川さんを推薦

 さらに長谷川英憲全国ネット東京事務局長(杉並住民の会運営委員、都革新代表)が、「来年は東京が政治の焦点となります。戦争と福祉切りすての石原都政と正面から対決して、何としても勝利したい」と決意を述べました。
 続いて、各地からの報告がおこなわれ、最初に杉並住民の会から八木ヶ谷代表と運営委員の山田康恵さんが報告しました。
 人事では新たに全国から4名の副代表と10名の運営委員が選出され、杉並から川久保惠美と高沢光代さんがそれぞれ副代表、運営委員に就任しました。強化された新役員体制の下、05年の制度改悪に立ち向かう闘いの陣形が築かれました。(投稿 杉並住民の会事務局・小杉)

 杉並区議会報告

 ファルージャ虐殺支持の区長を弾劾

介護保険制度・生活援助打ち切り  住民の力でストップ

新城せつこ 

 第4回定例会(11月22日〜12月5日)で都革新を代表し一般質問にたちました。まず区長の政治姿勢では、イラク・ファルージャで米軍による女性や子どもを含む市民への無差別攻撃に対する見解をただしました。区長は「ファルージャはテロの拠点であるから(攻撃は)当然」だと答え、ブッシュ政権や小泉政権を支持する発言をしました。私は再度「ファルージャの住民を虐殺することが本当に正しいと考えているのか」と追及しました。区長に代わって答弁に立った区長室長は「攻撃しているのは暫定政権だ」と開き直りの答弁。小泉首相とまったく同じです。
 私はファルージャ攻撃を行った部隊が、沖縄で訓練した米海兵隊であることを指摘し、名護市・辺野古沖海上への米軍新基地建設に反対すべきと迫りました。
 来年介護保険の見直し問題(@要支援、要介護1の高齢者への生活援助の打ち切りと筋力トレーニングへの置き換え、A特別養護老人ホームに食費や光熱費などの居住費の全額を負担させる、B20歳への保険料徴収拡大)について区の見解を問いただしました。とくに要支援・要介護1の生活援助の打ち切り問題では、区内の要介護1の87歳のAさんや91歳のBさんが週1、2回のヘルパー派遣をうけて自立生活をしている例をあげ、この人たちから介護を奪って筋力トレーニングを強いるのかと追及しました。区は一律にうち切ることはせず何らかの対策をとると答弁しました。「介護保険に異議あり! 全国ネットワーク」や杉並住民の会が10月に行った厚生労働省と杉並区交渉が、大きな力になっています。これからの取り組みが重要です。ともに力を尽くしたいと思います。
 第3次スマートすぎなみ計画では、民間委託・民営化される事業の6割が学童クラブや保育園、学校給食であることを指摘し、特に児童虐待が増加する中では、保健所や福祉事務所との連携が必要になることから直営でやることの重要さを訴えました。
 区議会を終え、現場や保護者と結び合った行動や学習が大切だと感じました。ご意見をお願いします。

沖縄の海に米軍基地をつくるな

海上で命がけのたたかいつづく

小泉政権の大暴挙に怒りを!全国から辺野古へ

とめよう戦争への道!百万人署名運動杉並連絡会 鎌田雅志

 12月1日から12月10日までの間、名護市辺野古の米軍基地建設阻止闘争に参加してきました。
 那覇防衛施設局は、基地建設に向けた海底掘削の準備作業を9月9日に開始しました。反対住民は、沖合の足場によじ登り、作業をとめています。防衛施設局は、建設業者をけしかけて住民に暴行を加え、作業を強行しようとしてきました。住民が病院に運ばれる事態も発生。しかし、いまだ一つの穴も海底にあけさせてはいません。
 体を張った住民の闘いは、沖縄全島に共感を呼び起こしています。近隣の漁師たちは、持ち船を操って海上阻止行動に参加しています。本土からも青年、学生が駆けつけています。杉並から移住した山口洋子さんは、11月末から那覇防衛施設局前で無期限ハンストに入りました。平和市民連絡会など40団体が、県庁前で座り込みをしています。  辺野古の海と大浦湾を消滅させる海上基地は、アメリカと日本の侵略戦争のための出撃基地です。私は何度でも現地に駆けつけて闘います。

ドンキホーテ火災を弾劾する

テレ朝「報道ステーション」で長谷川代表がコメント

 12月13日夜、さいたま市内で相次いだ大手ディスカウントストア「ドン・キホーテ」の火災で、3人の社員、アルバイトが焼死するという痛ましい事件が起きました。都革新は、地域の住民や商店の声をまったく聞かず、営利優先の出店を行ってきたドン・キホーテの方南出店などに反対してきました。今回の3人の焼死という事態も、営利をすべてに優先し、店員や客の安全をいっさい無視した経営手法が招いたのです。リストラの激化で相次いでいる企業事故・労働災害と根っこは同じです。
 都革新の長谷川ひでのり代表は、テレビ朝日「報道ステーション」の取材を受け、住民を無視し、労働者の権利や安全を無視してきたドン・キホーテ資本・経営陣を厳しく批判しました。

 

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ドキュメンタリーから劇映画へ

原一男監督の「またの日の知華」

 「ゆきゆきて、神軍」「全身小説家」という、異様な迫力をもった長編ドキュメンタリー映画を作ってきた原一男監督は、かねて「次は長編劇映画を作ってみたい」と言っていた。そして11年ぶりに作ったのが、この1時間54分の劇映画「またの日の知華」である。
 製作とシナリオを担当したのは、原監督の私生活上のパートナーであり、前二作の製作者でもある小林佐智子。四つの章とエピローグから成りたった映画で、同じ一人のヒロインの知華を、4人の別々の女優が演じるという、異色の構成の作品になっている。
 第一章の安保闘争の頃のヒロインが吉本多香美。第二章の連合赤軍あさま山荘事件の頃のヒロインが渡辺真起子。第三章のゲリラ・グループの若者が活動する時代のヒロインが金久美子。そして第四章の場末のバーで働く時代のヒロインが桃井かおりだ。
 それにヒロインの息子の吉岡秀隆の登場する、エピローグがつく。四つのエピソードの相手役はそれぞれ、田中実、田辺誠一、小谷嘉一、夏八木勲である。ヒロインの結婚と出産。夫の病気とヒロインの不倫。ヒロインの教え子だった若いゲリラのメンバーとの出あい。日本海に浮かぶ男の故郷の島への流浪。そして死と次世代の息子の登場。といった、四部構成とエピローグから成っている。
 各エピソードに、背景となる土地の、土俗的な行事が、とりいれられたりもする。しかし見終った印象は、正直にいうと、大学映研が作ったビデオ実験ドラマ(?)、とでもいった、青くさい、初歩的な劇映画であった。残念ながら、「ゆきゆきて、神軍」「全身小説家」のような、熱気もなければ迫力もない。
 原監督が11年間も記録映画を作れなかったのは、どうやら破天荒な時代が終わって、日本に破天荒な人間がいなくなってしまった、ためなのかもしれない。それをのり越えて、迫力あるフィクションを作ろう、というには、シナリオが弱い。使われなかった、劇作家坂手洋二が書いたという第一稿シナリオ、「わたしを探して」の方を、読んでみたい気がする。 

田舎を飛び出し川崎で労働者に

天沼 安藤登志子さん(2)

大塚金之助らから受けた左翼思想の影響。

 私の家の旅館(湯本館)には川端康成ら小説家以外に、大塚金之助(1892〜1977。経済学者、歌人。岩波新書戦後第1号『解放思想史の人々』を執筆)先生のような学者も来ていました。大塚さんは東京商科大(現一橋大)の教授で、左翼の有名な先生でしたが、33年1月、湯本館滞在中に治安維持法違反で逮捕されています。私はそのとき女学校の寄宿舎にいたので居合わせてはいません。大塚先生は私が小学生のころからたびたび湯本館を訪れていて、先生を慕う学生たちもやって来てました。彼らは当時の左翼の中のより抜きの人たちです。私はそういう人たちにかわいがられ、いろんな本もいただいて勉強しました。「ローザ・ルクセンブルクの手紙」(ポーランド出身の女性革命家・ドイツ共産党創立者の獄中書簡。32年岩波文庫)とかね。
(写真 湯本館から中島に渡る橋の上で【20歳ごろ】) 
 私は、こうした旅館を訪れる人たちや、旅館を切り盛りしていた私のおばあさん、旅館で働いている人たちの影響を受けて育ったわけです。そうした中で、私は自分で働いて独立しなければ、自由に生きられないと思うようになりました。そして私は私の道を行くという結論を出し、女学校を卒業すると同時に家を飛び出したんです。

1937年、川崎の東京電気無線に就職する。

 女学校卒業後、友人に誘われて東京のタイプライターの学校に行き、37年に川崎の東京電気無線にタイピストとして入社しました。当時、川崎駅の西側の一帯全部が東京電気の工場で占められて、とても大きな企業だなと圧倒される感じでした。この東京電気と芝浦製作所という二大電気会社が39年に合併して、「東芝」になるわけです。
 私が東京電気無線の入社試験に行ったとき、試験会場は大変な行列で、とても田舎出の私が入れるわけはないと思ってました。入れたらもうけものだなって。私がなぜ入れたのかというと、試験官の人事課長が東京商科大出身で、大塚金之助先生の大ファンだったんですね。それでその人事課長が私の履歴書を見て、「大塚先生がいらっしゃる家じゃないか」って聞くんです。私はその時「しめた」と思いましたね。後日、その課長さんは家の旅館を訪れ、大塚先生と親しく話をしていたようです。
 私は労働者になったのですが、大塚先生らにマルクス主義の影響を受けていたので、自分が「労働者」になったということに対して、非常に誇り高い気分がありましたね。また、私の回りには非常に尊敬できる労働者が大勢いました。 
 しばらく川崎の本社で働いていましたが、銀座数寄屋橋にあった東京出張所に転勤したいと申し出ました。そこに転勤したかった理由は築地小劇場(初の新劇専門劇場。30年代前半の左翼演劇の拠点)が近くにあったからです。とてもすばらしい劇をやると聞いていたのでぜひ見たかったんです。転勤は認められ、よく小劇場に通いました。忘れられないのは島崎藤村の『夜明け前』です。また夜学の聴講にも行きました。上智大のドイツ文学とか。羽仁五郎の講演も聞いたことがあります。

突然、旅館に連れ戻されて女将の仕事をする。

 戦時色が強まる中、会社では軍服姿の兵隊が目立つようになりました。無線の会社だから軍とのつながりが強かったのです。何となくいやでしたね。
 2年くらい働いていたのですが、兄が遊び人でね。親戚の間で登志子を呼ばなきゃ湯本館はだめになるという話になって。それで連れ戻されたんですよ。ドカドカと3、4人で職場にやって来てね。本当に拉致ですよ。それで旅館の女将の仕事をやるようになったんです。そのうちアメリカとの戦争が始まりましたが、田舎の旅館にはあまり情報も届きませんでした。
 (つづく)聞き手 編集部

こんにちは ふろむあす です こんにちは ふろむあす です

考えよう 農業のこと食べることF

農家300万戸の放り出し

04年の天候異常は全国の農家を痛めつけた。猛暑、相次ぐ台風、中越大地震、12月に入っての台風並の突風。被害は野菜だけではない。米は場所によっては台風や猛暑による胴割れで、03年以上の凶作。台風の通り道になった九州や中四国で柑橘類、雑穀・豆類の被害、青森、北海道でもリンゴなどが壊滅的被害を受けた。この自然災害の上に、小泉内閣の「聖域なき構造改革」による農業切り捨てが農家を襲う▼来年3月には、新たな「食料・農業・農村基本計画」が策定される。その柱は、株式会社形態の農業全面参入と大規模農家への施策の集中だ。減り続ける農家の戸数は現在約300万戸。うち約40万戸の大規模農家に施策を絞り、残りの零細農家は、施策対象外とされ生きていけなくなる。大規模農家は生き残れるかというとそうでもない。農産物市場開放、FTA(自由貿易協定)による関税撤廃は、大規模農家も潰す▼この背景に日本経団連会長・奥田氏(トヨタ会長)らの「奥田ビジョン」がある。「東アジア自由経済圏のために、農産物市場開放が必要」というのだ。要はトヨタのような大企業が輸出を増やし、もうけていくためには、国内農業はじゃまだということ。そのため政官財一体で農業を潰しにかかっている▼労働者にかけられている民営化・首切り・福祉切り捨て・大増税も、農業切り捨てもすべては大資本の利益のため。イラク派兵・戦争・改憲もみんなそうだ▼今年の農業被害のすごさを、私たち消費者・労働者も思いにとどめよう。05年は、あらゆる問題で転換期だ。農業者・生産者の怒りと結びあい、ともにこの社会を変えよう。

映画「ヒバクシャ 世界の終わりに」上映会

◆1月9日(日)セシオン杉並・視聴覚室
◆一般前売り1000円 当日1200円
◆上映開始@10時半A13時45分B17時
◆各回上映後鎌仲ひとみ監督の話・「9LOVE」による映像と話
◆主催 ヒバクシャ上映FiCaSo実行委員会
◆問・090・7400・3492(18時以降に)

 

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