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新コスモス
2004.10.1
第176号

INDEX
(第1面)石原都政の暴走とめよう/沖縄・3万人の怒り
(第2面)8.30都教委を完全に包囲/長谷川ひでのり都政レポート/石原都政下の都議会の実体/教育基本法改悪反対署名に取り組もう
(第3面)9月議会報告/がんばれ!プロ野球選手会/改悪年金法10月実施を許さない/辺野古ボーリング着工阻止報告
(第4面)すぎなみ人物列伝「八木ヶ谷妙子さん」/白井佳夫の映画村通信 山田洋次監督「隠し剣 鬼の爪」/コスモス歌壇/こんにちは ふろむあすです/おしらせ


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教育・憲法・福祉をこわし戦争へ突き進む

石原都政の暴走とめよう

都政を革新する会代表 長谷川ひでのり

 「ブッシュを倒せ」と米・ニューヨークで、共和党大会を取り囲む50万人のデモが2000人近い逮捕をものともせずたたかわれました。10月17日にはワシントンで百万人労働者行進(ミリオン・ワカー・マーチ)が「戦争と民営化反対」を掲げて行われます。そこでは動労千葉が日本の労働組合を代表して発言します。一方、動労千葉などが呼びかける11月7日の労働者集会にはアメリカ、韓国の労働組合代表が参加しともにスクラムを組むと表明しています。
 たたかう労働者の国際連帯が、世の中を変える力として登場しようとしています。小泉政権、日本経団連・奥田会長らによる「大失業と戦争」の攻撃に立ち向かう日本の労働者民衆が、団結を固め、さらに大きく前進する秋です。

労働者の闘いと一体になって

 石原都知事は小泉政権以上に激しく戦争へと政治を引っぱっています。それがハッキリあらわれているのが「日の丸・君が代」の教育現場への強制です。「日の丸を式場の正面にかかげろ。これに正対し起立して君が代を歌え。従わなければ処分する」―昨年10月23日、このような「通達」が各学校に出されました。なぜここまで強引に強制するのか。そこが問題です。
 「お国のために命を投げ出しても構わない日本人を生み出す。これにつきる」(石原知事の「盟友」・西村真悟代議士の教育基本法改正促進委員会での発言)―これこそ「日の丸・君が代」を学校現場に押しつける本当の狙いです。石原都知事は「文芸春秋」8月号で「特攻隊員」を賛美する文章を記し、また、「天皇が8月15日に靖国参拝をすべきだ」と主張しています。そして来春開校予定の都立中高一貫校には戦争賛美の「つくる会」歴史教科書を採択させました。イラク侵略戦争に参戦し、ついに自衛隊を戦場に派兵するにいたった「戦争する国・日本」が求める「兵士」を、国に先がけて東京都がつくろうというのです。
 石原都政は、福祉解体の先頭にも立っています。民営化による労働者首切りと営利企業への売り渡しを進めています。
 これ以上石原都政の暴走を許すことはできません。労働者の反撃が始まっています。今春の卒入学式では教育労働者が処分をはねかえし「君が代」不起立で闘い、産別をこえ全国の労働者を奮い立たせました。処分された教育労働者を支援し、ともにたたかう運動が急速に広がっています。この労働者の力を結集し、来春の卒入学式で「日の丸・君が代」強制をはね返すことができれば、ごう慢な石原知事・都教委もぐらぐらになります。小泉政権がたくらむ教育基本法改悪・改憲プランも吹き飛びます。都革新は、労働者の闘いと一体となって、石原都政の暴走を止めます。

たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう!
大失業と戦争にたち向かう労働者の国際的団結を

日・米・韓国際連帯 11.7全国労働者集会

時/11月7日(日)正午開会 
所/日比谷野外音楽堂
呼びかけ/全日本建設運輸連帯労働組合関西生コン支部、全国金属機械労働組合港合同、国鉄千葉動力車労働組合

ヘリ墜落糾弾!普天間基地即時撤去!

沖縄 3万人の怒り

(写真 目標1万人の3倍が集まった宜野湾市民大会 04年9月12日 沖縄国際大学) 

 「3万人怒りの結集」―見開き一面を使った地元紙の報道に、シタイヒャ!(よくぞやった)と気持ちが昂ぶる。9月12日、ヘリ墜落現場の沖縄国際大で開催された市民大会は、市・県民ぐるみの決起です。普天間基地の即時閉鎖・返還を勝ち取ること抜きに命は守れないとした沖縄の意思です。沖縄の闘いは普天間問題と辺野古新基地建設反対が一体となって燃え盛っています。この沖縄と力強く結ぶ行動と支援の輪を東京・全国でひろげましょう。(新城せつこ)

 

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「日の丸・君が代」強制するな 不当な処分を撤回しろ

  石原知事の膝元に迫る怒りの声

8.30行動 都教委を完全に包囲

(写真 都教委法事部隊【手前】とデモ隊が合流 04年8月30日 都庁第2本庁舎前) 

「日の丸・君が代の押し付けを許さないぞ」「処分をただちに撤回しろ」―8月30日午後4時半、都教育委員会が置かれている都庁第2本庁舎は700名の怒りの声に包まれました。昨年10・23都教育委員会通達による「日の丸・君が代」の強制と教員に対する処分の乱発に対し、被処分者を先頭に教育労働者が労働組合や市民に呼びかけ、怒りの抗議行動に立ち上がったのです。
 包囲行動に先立ち、新宿西口の柏木公園で集会が行われました。東京の被処分者の勇気ある行動にこたえ、全国から駆けつけた各地の教組の旗も。主催者の都教委包囲首都圏ネットワークの見城代表は「日の丸・君が代強制に対して立ち上がった教育労働者の闘いは、今の日本の政治・社会情勢を転換させてゆく闘いだ。都教育委員会を追い詰め11月6日の教育基本法改悪反対全国集会の成功につなげてゆこう」と訴えました。全国集会呼びかけ人の高橋哲哉さん(東京大学大学院教授)、三宅晶子さん(千葉大教授)らも発言し、集会アピール採択のあとデモに出発しました。先頭は被処分者と被解雇者が横断幕を掲げ、教職員組合、国労闘争団、動労千葉の旗が続きました。市民グループのデモ隊先頭には都革新の長谷川ひでのり代表が立ち、新城せつこ区議会議員、北島邦彦事務局長や、「つくる会教科書」採択をストップさせた杉並の保護者も多数参加しました。
 この日の行動は、都教委のある都庁第2本庁舎を人間の鎖で包囲する行動として準備されました。デモ到着時に包囲する人々は、デモに先立ち公園から続々と都庁前に向かいました。都庁南側の市民運動の配置場所には、けしば誠一区議会議員が百万人署名運動の仲間とともに参加、デモ到着時に一斉に手をつなぎ、巨大な第2本庁舎が完全に包囲され大歓声が上がりました。その後デモ隊と合流、新宿駅南口から繁華街で沿道の注目を集め激励の声が寄せられるなど、戦争への流れに立ち向かう新たな勇気を得た1日でした。

長谷川ひでのり都政レポート

「日の丸・君が代」強制の次に侵略戦争肯定の教育が始まる

戦争賛美の教科書採択

 8月26日、都教委は都立初の中高一貫校・白鴎高校付属中(台東区、来年4月開校)の歴史教科書に、戦争を賛美する右翼組織「新しい歴史教科書をつくる会」(以下「つくる会」)の教科書を採択しました。都革新はこの暴挙に強く抗議し、撤回を求めます。
 「つくる会」教科書は、日本のアジア侵略戦争を「大東亜戦争」と覚えさせ、特攻隊を美化するなど戦争賛美の記述があふれています。また天皇神話を歴史的事実であるかのように教えるなど戦前・戦中の皇国史観まで復活させています。子どもを「天皇のため、お国のため」に死ぬ「軍国少年」に仕立て上げようとするものです。
 3年前の教科書採択時に登場した「つくる会」教科書は、内外の強い抗議の声により全国でわずか500冊、採択率0.1%未満という惨憺たる結果を強制されました。「つくる会」とつながる石原知事と横山教育長ら都教委のメンバーは、この大敗北を巻き返そうと、新設の都立中高一貫校に「つくる会」教科書を押しつけたのです。
 石原都知事は特攻隊員を賛美し、毎年靖国神社への公式参拝を行っています。石原都知事は子どもたちを再び戦場に送りたいのです(自分は行かない)。だから「日の丸・君が代」を強制し、反対する教師を処分し、「つくる会」教科書を押しつけて、学校を「お国のために死ぬ兵士づくり」の場にしようとしているのです。教育基本法改悪のねらいもここにあります。
 採択の日、都庁に集まった多くの人たちといっしょに私も「つくる会」教科書反対のビラをまきました。来年は4年に1度の教科書採択の年。東京が最大の焦点です。教育労働者・保護者・生徒、アジアと日本のすべての労働者の力をあわせ「つくる会」教科書採択を阻みましょう。

石原都政下の都議会の実態
民主・自民「若手」の右翼ファシスト議員が増長

 石原知事・都教委による「日の丸・君が代」強制・不当処分や、「つくる会」教科書の採択を全面的に支えているのが、「石原翼賛議会」と化している都議会です。とりわけ悪質なのが「石原親衛隊」を気取る自民・民主の「若手」議員です。中でも反戦平和運動に特別の憎しみを持っている民主党の土屋都議(板橋区)は、10・23通達をはじめとする都教委の反動的施策を引き出す役割を先頭で果たしている人物です。以下は3月の都議会での土屋議員と横山教育長のやりとりの一部です。
土屋 国旗・国歌を尊重する態度を養うべき教員がそれを拒否する、否定するような不適切な指導を行っていることに校長が気づいた場合、どうするのか。

横山 校長は学校の教育課程を管理する責務を負っているので、不適切であれば、教員に対して是正するよう指導することになる。

土屋 校長が指導を繰り返しても改善されず、国旗・国歌に対する不適切な指導が続く場合は、校長は職務命令を発するべきだ。

横山 校長が繰り返し指導しても従わないような場合は、当然、校長の権限に基づいて職務命令を出すことになる。

土屋
(生徒の「君が代」不起立が)教員が自分たちの主義主張を生徒たちに恣意的に注入したり、ことさら内心の自由を強調する指導をした結果であるとすれば、極めてゆゆしき問題だ。これにかかわった教員は処分すべきだ。

横山 お話のように、みずからの主義主張を生徒を使って具現化するようなことがあったとするならば、これは教師にあるまじき卑劣な行為であり、当然、処分の対象になる。

 土屋議員と横山教育長の質疑応答の何と息のあったことか! 都議会ではこんな「質疑」が毎回延々と繰り返され、石原知事のなすがままの反動政治がまかりとおっているのです。こんな状況を許している日本共産党、社民党、生活者ネット、無党派・市民派議員の責任も重大です。
 土屋議員ら民主、自民の「若手」は戦争の悲惨さを知らず、侵略の歴史に対する反省もまったくありません。このような議員の言いたい放題、やりたい放題をこれ以上許すわけにはいきません。

教育基本法の改悪とめよう 11・6全国集会
時/11月6日(土) 開場12時半 開演13時半
所/東京・日比谷野外音楽堂
集会後パレード(16時頃出発予定)
主催/教育基本法の改悪とめよう! 全国連絡会
〒113−0033 東京都文京区本郷5−19−6
坪井法律事務所内 TEL&FAX 03−3812−5510
学校に自由の風を!10・23一斉行動&パレード
時/10月23日(土)
午後3時〜4時 街頭宣伝(渋谷・新宿・池袋)
午後5時〜 パレード(新宿西口 柏木公園出発)
主催/「学校に自由の風を!」ネットワーク
п@03−3334−6656 FAX03−3331−4538
「日の丸・君が代」強制と処分を許さない10.24討論集会
時/10月24日(日)午後1時30分〜
所/文京区民センター 3A 
主催/石原・横山の暴走とめよう!都教委包囲首都圏ネットワーク
イラク派兵・憲法改悪NO!
私たちは、日本を「戦争する国」にする

教育基本法の改悪に反対します!
全国ネットワークの署名に取り組もう
要求事項
@教育基本法を改悪しないこと
A憲法を改悪しないこと

呼びかけ/教育基本法の改悪に反対する全国署名ネットワーク
署名集約先/〒101−0061 東京都千代田区三崎町2−6−7−301
とめよう戦争への道!百万人署名運動 電話・FAX 03−5211−5415
とめよう戦争!とめよう教育基本法改悪!
東京から世界の労働者とともに 10・9集会
時/10月9日(土)午後6時半開始
所/阿佐谷地域区民センター3F
講演/青木茂雄さん (都立高校教員・予防訴訟原告)
「日の丸・君が代」被処分者・教育労働者からの現場報告
強制と命令の教育に反対−保護者・地域から
民営化・大リストラに怒る労働者から
国際連帯、イラク戦争反対、沖縄基地撤去などの運動から
10・9集会実行委員会
連絡先/杉並区高円寺南4−5−3 東京西部ユニオン気付
080−3208−5693

 

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9月議会報告
杉並区議会
 利潤優先・リストラ・公的責任放棄
 福祉の民営化に反対

けしば誠一

 福祉保健委員会の報告事項から、@「自立支援センター設置に関する検討委員会報告書」A井草介護強化型ケアハウス整備事業者の選定結果B善福寺3丁目特別養護老人ホーム建設・運営法人の選定結果C今年永福町周辺に開設予定の認証保育園運営事業者の選定結果D区立荻窪北保育園の公設民営化方針の5点にわたり質問しました。

自立支援センターについて

 自立支援センターは、「路上生活者」の社会復帰を図るため都と23区が共同で2000年に新宿、台東で初めて開設され、杉並に8番目の施設が06年度に開設予定です。これまでの実績は入所者の8割が就職し、5割が就労自立となっています。
 ここ数年都内の路上生活者は5500人前後で推移し、リストラと不安定雇用が増大する中、依然として深刻です。支援運動にかかわる方から意見をうかがい、以下の3点で区の姿勢をただしました。
 @これまでの建物の構造は、きわめて閉鎖的で改善すべき。洗濯物も外に干せないなど息苦しさを感じるほど。近隣住民との関係はオープンにして偏見を取り除くべき。一部屋10人から12人の段ベッドになっている間取りの改善を。
 A就職した後、人間関係などでやめてしまうケースが50%もある。気軽に相談できるアフターケア体制をつくるべき。
 B杉並区内の公園にも50名前後が生活しているが、支援センター開設を強制撤去の口実にしないこと。
 重大なことは自立支援センターも介護施設も保育もすべて区の社会福祉事業でありながら、その運営を民間の株式会社、法人に丸投げするという問題です。

公的施設管理・運営のオール民営化に反対

 政府・総務省は昨年6月に地方自治法の一部改正(9月施行)を行い、「公の施設」の管理・運営を従来の管理委託制度に代わって指定管理者制度を導入し、これまで直営か公共的団体に限定してきたものを、株式会社や民間事業者にまでできるようにしました。これは小泉構造改革の中で、財界の要求から公務労働をすべて外注化し、福祉・民生事業(数十兆円規模と言われている)をことごとく市場に投げ出すという恐るべき自治体リストラと福祉切り捨てです。社会福祉事業から公立学校、社会教育施設まで対象にしようとしています。
 経費節約と効率性に重点がおかれ、利潤を求める法人に管理・運営を任せ、住民の諸権利の保障や自治体の公的責任は一切失われます。利用料も指定管理者が決め、議会の承認を得るだけです。職員の非常勤・パート化、賃金低下は避けられません。サービスの質、継続性、安定性、専門性の面から検証が必要と厳しく批判しました。

改悪年金法10月実施を許さない

10月14日に厚生労働省交渉

介護と福祉を要求する杉並住民の会・事務局

 10月から改悪年金法が実施されます。私たちは、改悪年金法実施反対署名と、介護保険制度の2005年度改悪に反対する署名活動を行っています。ご協力をお願いします。
 改悪年金法の実施により、給付は大幅に削減されます。保険料は現在の1万3千3百円から、将来は月に3万円にもなります。厚生年金をかけることのできる正社員が減らされ、国民年金しかかけられない不安定雇用の労働者が増えていますが、こんな高い保険料は払えません。とくに就職難の青年層は深刻です。消費税を20%にすることも検討されています。
 介護保険制度の改悪では、@20歳からの保険料の徴収、「障害者」を介護保険制度に統合し、応能負担から応益負担にして自己負担が増大する、A介護が必要になった高齢者から食事作りや掃除などの生活援助を制限し、有料の器具を使ったリハビリを強制する、B施設入所を重度の要介護高齢者に限定し、利用料を月に平均5万円も値上げして、お金がなければ施設に入れなくなる、といった大改悪をすすめようとしています。
 小泉内閣はイラク派兵や、沖縄をはじめとした米軍基地や自衛隊の強化に湯水のように金を使いながら、福祉予算を大幅に削っています。戦争の悲惨さを経験している私たちは、命を守る福祉を削り、命をうばう軍事予算を増やす小泉政治を許しません。署名を集め10月14日には、厚生労働省との交渉を行います。都や区との交渉もすすめます。ぜひご参加を。

05年介護保険改悪反対署名を集めましょう

怒りに燃える島 沖縄現地報告

投稿 百万人署名運動杉並連絡会事務局 鎌田雅志

辺野古
ボーリンク着工阻止闘争
命かけて海守る
普天間基地撤去・移設阻止へともにたたかおう

 9月9日、那覇防衛施設局は名護市辺野古沖で、米軍基地建設のためのボーリング調査に着手しました。この暴挙を県内外から集った500人の人々が迎え撃ちました。
 米軍基地キャンプ・シュワブの二つのゲートに計約100人のピケ隊を配置し、350人が早朝から集会を開催。2隻のボートと8艇のカヌーが、荒れる海に乗り出しました。この日のカヌー隊には、青年や学生とともに、70歳になる平良堀悦美さんが加わっていました。命をかけてこの海を守るために、昨年、カヌーを始めたという方です。おつれ合いの平良修牧師、自ら抗議船を運転する息子の平良夏芽牧師とともに、家族でこの闘いに参加しています。辺野古のことが気になり仕事が手につかないので仕事を辞めてしまったという30代の女性もいました。
 みんなの体を張った阻止行動により、施設局は調査地点を示すブイを数個投げ込んだだけで退散。翌10日以降も果敢に阻止行動を繰り広げました。
 施設局に雇われた漁民に対する説得行動も行われ、いくつかの漁協の漁民が協力を申し出てきました。強力な援軍の登場です。半年間で63カ所のボーリングを行うなど無理です。施設局が置いていったブイは、そこが調査地点だと教えてくれるようなもの。そこに先回りしていれば、潜水調査はできません。
 12日には宜野湾市民大会が、普天間基地の米軍ヘリが墜落した沖国大で開催され、3万人が参加しました。普天間基地の辺野古移設反対が全体の意思として表明され、辺野古住民を勇気づけました。辺野古の座り込み参加者がビラをまいて支援を訴え、63万円ものカンパが集まりました。
 普天間の辺野古移設反対は県民の81%に達しています。「日本中の人たちが自分のこととして受け止めてほしい」(市民大会での地元中学生の発言)――問われているのは本土の私たちです。辺野古の座り込みを支え、ともにたたかおう。
(写真 防衛施設局の船に間近に迫り海上阻止行動を行う抗議船【辺野古沖】)

 

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人間を生きることの自覚を深めて

「日の丸」強制への抵抗

阿佐谷北 八木ヶ谷妙子さん C

 「日の丸」は私が50歳くらいの時に今と同じように押しつけられてきました。旗を拝むということはどういうこと? それを拝むことで何ができるというの? 拝まない者はけしからんと言う者は何をさせようとしているの? それを拝ませてどこに人間をすすめようというの? それを答えなさいと。校長を追及すると「信念としてやる」と言う。ではその「信念」とはどういうものか、今ならもっとはっきりと追及できるけどね。卒業式や入学式で式場に旗を掲げるとみんなは行かないの。職員室でうろちょろしたり、火鉢囲んだりして(笑)。今のように処分ということまではなかった。それが今強制・処分というところまできたわけですが、何となく抵抗するというのじゃなくて、これはどこに向かっているのか、何のためにやってきているのか的確に見抜いていかないと。たたかう強さは道筋を正すことから生まれます。それがあいまいで、ただ何となく腹が立っちゃって反対というのはもろいよね。数をたのみにすることにとどまっていても勝てません。

1974年、定年退職。長年の夢だった世界旅行へ

 退職してすぐにやりたかったのが、外国旅行なんです。1番目にソビエトに行きました。小学生の時からシベリア鉄道に乗りたくてしょうがなかったんです。横浜から船でナホトカまで行きそこから列車に乗って夢を果たしました。その次に行ったベトナムは75年の南北統一直後で、アメリカのじゅうたん爆撃の穴が残っていて、橋が壊れたりしていました。それからギリシャ。学生のころギリシャ哲学のプラトンの話を先生に聞いていたのであこがれていたんです。青い海、白い島のギリシャの自然を見たいと思って行ったんです。中国のシルクロードにも行きました。中国には文化大革命さなかの1966年と72年に職場の仲間と訪問しています。若いころいた中国には関心が大きかったのです。
(写真 杉並百人の声の会の集会で【8月22日 阿佐谷・産業商工会館】)  

1980年代の後半から急増した中国人留学生・研修生の支援活動を始める。

 世界旅行の夢をもっと果たそうと思っていましたが、中国の留学生、研修生らに出会ってね。それで世界旅行は終わって中国に深入りすることになったんです。留学生らに家の部屋を貸し、中野の駅前に「留学生サービスセンター」(免税店と相談センター)をつくりました。私は留学生らの家庭訪問をして彼らの社会事情を勉強しようと、たびたび中国を訪れるようになりました。行く先々で大歓迎してくれてね。これまでに30回以上行って交流を深めてきました。去年も10人の訪中団を募って行きました。

90歳を過ぎてますます元気。「介護と福祉を要求する杉並住民の会」「二度と戦争は許さない! 杉並百人の声の会」で活動中。

 私は年寄りたちの前で話すとうれしくてしょうがないの。「あなたといっしょよ」と体を乗りだして言うとね、みんな聞いてくれるの。一体感が生まれて燃えてくるんですよね。
 いま人間がやたらに殺されたり、事故に会ったり、戦争で死んだりね。イラクでは今この時も血が流れているでしょ。何でこれが止められないのか。なぜたくさんの人がいっしょになってダメーと言うことができないのか、そこを命がけで克服すべきです。一番やりきれないのは、小泉がブッシュの牧場にかけつけて戦争賛成と言ったこと。どこを見ているのか、人間を軽視するなと言いたい。

 90歳を越えましたが、長寿というのは邪魔者ではなくて、人間をいよいよ明らかに知り、自覚して「人間の旗」を高く掲ることだなあと、今そういう思いでいます。人間が生きるということはこれだ、ということを世の中に力強くメッセージを発することができること、それが長寿です。
(おわり)聞き手 編集部

杉並映画村通信幕末の地方子藩の下級武士

山田洋次監督「隠し剣 鬼の爪」

 山田洋次監督が、「たそがれ清兵衛」についで2年ぶりに、時代劇映画の新作「隠し剣 鬼の爪」を完成させた。前作と同じ藤沢周平原作の、「隠し剣 鬼の爪」と「雪明かり」の2つの短編小説からの映画化である。
 時代も場所も前作と同じ、幕末の東北の小藩海坂藩の、下級武士の話である。父親がある事件の責任を負って、詰め腹を切らされ、小禄となった家の平侍の主人公(永瀬正敏)と、その家に奉公にきていた貧しい百姓の清楚な娘(松たか子)の、身分を越えた心の交流が、作品を貫く縦糸となる。
 一方、はるか遠い藩の江戸屋敷につとめる、主人公の友人で、剣の腕を競った男(小澤征悦)が、謀反発覚という理由で、罪人として国に護送されてきて、山奥の座敷牢に入れられる。そして脱獄して、百姓親娘を人質に民家にたてこもる。
 旧体制維持派の家老(緒形拳)とその一味は、主人公に討手となることを命じる。幕末の地方の小藩の下級武士は、人を斬る実際の殺し合いを知らない。そこで彼は、今は引退して百姓となっている、剣の師(「たそがれ清兵衛」の田中泯)を訪ねる。
 時あたかも藩は、江戸から西洋知識のある教師の若侍を呼んで、洋式砲術を藩士に学ばせている。「たそがれ清兵衛」よりも、登場人物たちの会話の東北訛りを強調し、日本式兵法しか知らぬ藩士たちの右往左往ぶりを、戯画化してみせる映画作り。
 封建時代を描く演出の様式性が、「たそがれ清兵衛」よりもさらにぐっと弱まり、ドラマの展開がセリフと状況描写の説明だけによって進行していく、フラットさ。山田時代劇の2作目は、いかにも「男はつらいよ」シリーズの作者らしい、平明なパターンの2時間12分の長いドラマになった。
 それが最後の、二段構えの殺陣のシーンの見せ場で、かなりの盛り上がりをみせるのが、見所である。「隠し剣 鬼の爪」とは何であったのかが、うまく使われる。しかし、幕末の地方小藩の下級武士の置かれた、歴史的な位置というものの描出は、前作よりもさらに弱い

還らざる兄(2)

高井戸東 川久保恵美(群緑同人)

兵、兄のみ霊鎮(たましづ)もるバシー海峡忘るるなかれいのちの限り

爆弾か艦砲射撃か遠くとどりき東京の空赫(あか)し三日三晩を

白木の箱にをさまりて兄は還(かへ)り来ぬ翌日終戦の詔勅を聞くとは

わが裡(うち)に次第に美化されてゆく兄よ眉毛(まゆぎ)凛々(りり)しく背高いかりき

こんにちは ふろむあす です こんにちは ふろむあす です

考えよう 農業のこと食べることB

 日本に輸入されているナタネの80%はカナダ産。このカナダ産ナタネの67%が遺伝子組み換えナタネ(03年)。そのほとんどが搾油用です。国内最大の加工用ナタネ輸入港である鹿島港周辺で、遺伝子組み換えナタネが自生しているのが見つかりました。さらに続けて四日市港と近隣のナタネ精油所周辺でも組み換えナタネの自生が確認されました。自生している組み換えナタネの中には、国内で栽培認可がおりていない組み換えナタネの品種も確認されています▼ナタネの種子は小さく、輸送や荷役取扱中にこぼれたり、風などで飛散します。ナタネは花粉による遺伝子汚染が広がりやすいのも特徴。実験では花粉飛散による汚染は、2〜4`メートルにも及ぶとのこと。ナタネ近縁の野菜や野生種は多く、放置すれば組み換えの自生種がさらに拡散していきます。すでに北関東一帯のナタネ畑には汚染が広がっているという指摘も。鹿島や四日市のほか横浜、清水、名古屋、神戸、北九州などのナタネ輸入港と搾油工場周辺にも組み換えナタネが自生し、遺伝子汚染を広げています▼ナタネに限らず、日本は96年以来、毎年コーン1600万d以上、大豆483万d以上など膨大な穀物を輸入し、その7〜8割が遺伝子組み換えとなっています。汚染・混入は製品にも広がり「遺伝子組み換え大豆は使用していません」と表示された豆腐から組み換え大豆が検出されています▼私たちの食と農は根本から脅かされています。「遺伝子組み換え作物を作らせない、作らない、使わない」運動とともに、農業生産者と連帯した産直の輪を広げましょう。


検証 美浜原発事故2
◆話・天笠啓祐さん(元『技術と人間』編集長)
◆10月11日(月)19時〜
◆阿佐谷地域区民センター
◆杉並原発問題研究会090・8042・8287
共謀罪を廃案へ!10・3全国集会
◆10月3日(日)午後1時
◆文京区民センター(文京区本郷4・都営地下鉄「春日」駅A2出口)
◆講演・海渡雄一弁護士
◆主催 破防法・組対法に反対する共同行動
 

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