
戦争と差別あおる石原都政にノー!
「防災」に名をかりた治安出動演習 自衛隊3軍が出動して首都戒厳令
石原都知事は、9月3日に「ビックレスキュー東京2000〜首都を救え〜」と題した東京都総合防災訓練を行おうとしています。しかし「防災」とは名ばかり、実際は昨年防災訓練の10倍の規模の自衛隊を出動させる治安出動訓練そのものです。なんとしても中止させなければなりません。
史上最大規模の訓練 自衛隊7千人が展開して 首都を軍事制圧下におく
昨年の東京都の防災訓練には500人規模の自衛隊員が参加しました。今年は7100人規模の自衛隊が参加しようとしています。しかも今回は、自衛隊の統幕議長が統裁官となり、陸海空3軍自衛隊を統合的に指揮します。そのもとで警察や消防、都庁職員や民間人も動くことになるのです。これはもはや「防災訓練」とは言えません。完全な軍事演習そのものです。
実際、石原知事は、こう公言しています。
「3軍を使った災害時の合同大救援訓練をやってもらいたい。東京を舞台に」「それは同時に、北朝鮮とか中国に対するある意味での威圧になる。やるときは日本はすごいことをやるなっていう。だからせめて実戦に近い演習をしたい」(『VOICE』99年8月号)
石原知事は、都議会でも、防災訓練に参加する自衛隊のことを、ことさらに「3軍」とくり返し発言し、訂正を求められても「軍は軍だ」と居直っています。昨年11月には、この演習の準備のために、元陸上自衛隊北部方面総監の志方俊之を東京都の参与に任命しています。
9・3防災訓練とは、「防災」に名をかりた治安出動演習であることは明らかです。普段はできない、首都・東京の市街地を舞台にして、そこを大規模な自衛隊出動で制圧する軍事演習です。反戦・平和、くらしと福祉を要求する労働者民衆、在日外国人に銃を向けるものです。
市街戦演習そのもの 装甲車と兵士が銀座封鎖 パラシュート降下訓練も
9・3防災訓練のメインとなるのは自衛隊による銀座を封鎖しての演習です。銀座・中央通りから人も車もしめだし、地下通路で有毒ガスが発生したと想定して、自衛隊の化学防護車が出動します。道路上には装甲車が出動し、上空にはヘリコプターが飛びかいます。銀座から直近の晴海埠頭では、海上自衛隊の輸送艦による「部隊進出訓練」も行われます。
まさに銀座という首都中枢一帯が、戦闘服や化学戦用防護服で身を固めた兵士によって制圧され、ヘリコプターの爆音とキャタピラの轟音だけが轟く街と化するのです。こうした訓練は、住宅密集地である、荒川区白髭、江戸川区葛西など、各地で行われます。
白髭西会場では、習志野の第一空挺団による「偵察活動訓練」と称した、パラシュート降下訓練が、都民には隠されたまま、計画されています。いったいパラシュート降下が防災のために必要なのでしょうか。空挺部隊とは、真先に敵陣に降下する「なぐりこみ部隊」です。それは、同時に最強の治安弾圧部隊でもあるのです。
また江戸川沿いの篠崎会場では渡河訓練が行われます。壊れた橋をかけ直す架橋訓練ではありません。自衛隊が真先に進撃する渡河訓練なのです。
どれをとっても「防災」にかこつけて市街地を使う、軍事演習そのものです。まさに新安保ガイドラインと周辺事態法の先取りであり、その先行実施そのものです。
すでに2月16日には、「武装ゲリラが難民にまぎれて日本の各地で、原発や空港、浄水場などを占拠。警察と銃撃戦を展開」という想定で、在日米軍と自衛隊による統合指揮所演習が行われています。3月23日には、福井県敦賀半島で「原発防災」に名をかりて、自衛隊と国が主体となって地元自治体と住民を動員した治安出動訓練が行われています。こうした戦争準備の訓練は一貫したものであり、9・3防災訓練こそ、その頂点に位置するものです。
95年1月の阪神大震災のとき、「自衛隊はただ見ているだけ」と批判されました。当時の西広整輝防衛庁顧問は「そもそも大規模災害時に自衛隊に大きな活躍を期待されても、できるわけない」「自衛隊の基本はあくまで国防」(95年2月18日付朝日新聞)と、自衛隊の任務は救助ではなく戦争だと開き直りました。これが「防災訓練」の正体です。
外国人差別と排斥 関東大震災の時の朝鮮人・中国人虐殺再現するもの
9・3防災訓練の実施をうちだした、4月9日の自衛隊式典で、石原知事は「三国人」という在日朝鮮人・中国人に対する差別用語をくり返し、「大災害時には外国人が騒擾を起こす」という差別暴言を行いました。そのうえでその場の自衛隊員に向かって「みなさんに出動願って…治安の維持もひとつの大きな目的として遂行していただきたい」と述べました。
9・3防災訓練が自衛隊の治安出動訓練であることは明らかです。しかもその根幹には、在日外国人への差別と排外主義があるのです。関東大震災のときの朝鮮人・中国人大虐殺を彷彿とさせるものです。大震災のとき出動した警察や軍隊がやったことはなにか。みずから「朝鮮人が井戸に毒を入れている」などのデマを流し朝鮮人、中国人虐殺をあおり、、率先して虐殺を行いました。そして大杉栄ら社会主義者や労働組合の人びとを虐殺したのです。
防災訓練が行われる、舎人、白髭西、篠崎をはじめとする会場周辺は、当時虐殺が行われた現場が集中し、今も在日朝鮮人が多く住む地域です。このことからも、防災訓練の本当の目的がどこにあるのかは明らかです。外国人を敵視する治安訓練は絶対に許せません。
中止を求め立ち上がろう 都区ではたらく労働者、在日外国人と手をたずさえて
9・3防災訓練に対して都庁職、東京清掃、練馬区職労など、都や区で働く労働組合が、演習反対の決議をあげ、石原知事に中止を求めるたたかいに立ちあがっています。
都民と在日外国人に銃を向ける軍事演習に自衛隊の指揮下で動員され、その片棒をかつがされるのか。これは都区の自治体労働者にとって深刻な自分自身の問題です。新ガイドラインと周辺事態法のもとでの自治体・民間の労働者の戦争動員ということが、こういう形で、すでに問題になっているのです。
石原知事の「三国人」発言をはじめとする暴言の数かずに、激しい怒りと危機感をもって、在日外国人のたたかいも、まき起こっています。6月9日には、「石原やめろネットワーク」が主催するパラソル大行進が行われ、都庁を周回するデモが行われました。7月14日には、さまざまな民族から労働者市民550人が集まり、「7・14石原都知事にNO!多民族文化大集会」が開かれました。
日本の労働者民衆と在日朝鮮人をはじめとする外国人が手をつなぎ、差別と戦争の石原都政に反対する運動は、ますます大きく広がっています。9・3防災訓練を中止に追いこむ力は、ここにこそあります。
職場や地域から、9・3防災訓練反対の運動をまき起こしましょう。防災訓練反対の決議をあげ、石原知事につきつけよう。戦争と差別をあおるファシスト=石原都知事をやめさせるまで、たたかいましょう。 9・3防災訓練反対のたたかいをまき起こそう。
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