強行ねらう区教委にうずまく怒りと不安
10月30日、杉並区内で学校給食の民間委託化の来年度実施に反対する集会が開かれ、こどもたちの保護者をはじめ、栄養士、調理師、教師など高円寺会館からあふれる参加者が集まり(写真)、こどもたちのいのちと健康を脅かす民託化に怒りと不安の声がうずまきました。集会では、来年度実施をはばむために、署名運動を開始することが呼びかけられました。この呼びかけにこたえ、署名運動を大きく広げましょう。
何度も開かれた区の説明会でも、疑問と反対の声が大多数です。にもかかわらず、なにがなんでも来年度実施を強行しようとする姿勢は許せません。杉並の自校調理方式の学校給食は、長年の研究と改善の努力により、全国にも誇れる安全でおいしい給食です。それがなぜ突然、民託化なのか、区から納得いく説明はありません。
学校給食守ることがこどもと教育を守る
そもそも学校給食とは教育の一環なのです。学校で学ぶこどもたちの健康といのち、学習と成長を保障するものです。公的責任のもとで、現場の教師、栄養士、調理師が一体となって、教育の観点から行っているものです。それが営利を目的とする民間業者に置き換えられたら、学校給食が学校給食でなくなります。
実際、民託化された他区で、民間業者が派遣する調理師が業者の都合でくるくる変えられ、給食の安全性と質が低下している事実が報告されています。これでは安心してこどもを学校に通わすことはできません。
学校給食の民託化は、そこで働く職員に対するリストラであり、労働問題でもあります。これまで学校給食の現場で働く職員は、臨時・パートの不安定雇用労働者に、次つぎと置き換えられてきました。民託化は、さらに雇用を奪い、労働条件の悪化と低賃金化をもたらします。
区は、ただただ「財政削減」「行革推進」を言い、民託化を進めようとしています。しかしそこで働く職員が安心して働くことのできない教育現場では、こどもたちを安心して通わすことはできません。そもそも、教育の場では、やっていいことと、やってはならないことがあるのです。
とりわけ教育の場で、こんな民主主義をふみにじるやり方を認めるわけにはいきません。いま森首相や石原都知事を先頭に、「日の丸・君が代」強制、教育基本法や少年法の改悪、戦前の「教育勅語」復活などの動きがはじまっています。多くの反対の声があるのに、力づくで決めてしまうやり方を、いったん許したら、教育はめちゃめちゃにされてしまいます。
父母、教師、現場職員 手をつなぐ大運動を
杉並の学校教育の現場では、毎年のように、水難死亡事故が起きています。区や教育委員会、学校当局は、責任を現場の教師にかぶせ、自らは責任をとろうとしません。こういうことが、こどもたちが口にする給食でも起きてはたまりません。
一方、杉並では、学校給食から遺伝子組み換え食品や環境ホルモン物質を一掃する運動が根強く取り組まれ、大きな成果をあげてきました。父母と教師と給食現場で働く労働者が手をつなぎ、大きな運動をつくりだすなら、民託化は必ず阻むことができます。実際、区民の反対の声が、9月には民託化を決定しようとしていた区にストップをかけ、逆に区議会で民託化決定反対の陳情・請願が採択されました。
あいつぐ少年事件、いじめや自殺など、こどもをとりまく問題は深刻です。学校給食を守る運動は、真剣に教育を考え、守る運動です。杉並からその大きな運動をまき起こしましょう。 |